細田暁の日々の思い

土木工学の研究者・大学教員のブログです。

交流

2012-06-05 16:38:40 | 教育のこと

5月31日にセメント技術大会の中での特別講演として、竹村公太郎さんが90分お話をされました。「日本文明の謎を解く」などの著者で、私は以前から大ファンでした。

竹村さんは文明を以下のモデルで表現しており、下部構造がインフラストラクチャー。4つの要素、「安全」「食料」「資源」「交流」で成り立っており、上部構造を支えています。下部構造は、動物も必要不可欠なもの。上部構造は人間だけが行うこと。

下部構造がジグソーパズルでできているところがミソ。一つでも崩れると文明すべてが崩壊します。

「交流」がイメージしにくいでしょう、と竹村さんもおっしゃっていました。そもそも我々人間も、父親と母親の遺伝子の交流から生まれている。クローンばかりでは人類は生きていけません。また、滋賀県が工業製品の付加価値を付ける力では47都道府県でNo.1なのですが、それは名神高速道路(1964年開通)と北陸自動車道という動脈が交わる部分だからだそうです。交流は生物にとっても不可欠、人間の発展にとってはもちろん、人間が生きることそのものにも必要。

だから、例えば橋一つだけを見てると無駄なものに見えても、それらの一つ一つのインフラが、実は我々にとって不可欠な交流を支えているのです。

とても面白い話なので、講義でも紹介しています。今日の横浜市の研修でも話しましょう。

交流は大切。大分元気になってきましたが、娘たちと交流していると、元気が湧いてきます。 

 


講義,研修

2012-06-05 07:01:56 | 教育のこと

まだまだ日常を回すことで一杯の状況ですが,本日も講義や研修がびっしりです。

2限は「材料と複合」で,前回,実験室でコンクリートやモルタルの練混ぜを行いましたので,1週間経過して,硬化コンクリートの性状を少し,再度実験室で見せます。やはり「見る」ことは大切。この講義は毎回小テストをしてますので,結局2限までの朝の時間も講義の準備でかなり時間を消費します。

12:30~,研究室ゼミ。ゼミの後,数件打ち合わせ。

17:00~ 18:00は博士論文の予備審査。この時期集中いたします。

日本大通りへ移動して,19:00~21:00は,横浜市の技術職員を対象とした,コンクリート診断士を目指す方々のための研修。

一応,日常を回すことで,教育という,人のための仕事ができるのは幸せなことでございます。

もう一段,パワフルになって,これまでたくさん種まきしてきた研究活動をぐいぐいっとやりたいものです。