細田暁の日々の思い

土木工学の研究者・大学教員のブログです。

村上春樹とプリンス

2012-06-11 08:47:10 | 趣味のこと

読書欲が相当に戻ってきました。「読むこと」も生きることそのもの,の重要な一つであり,自身の精神世界が奥深くなっていく感覚はたまらないものです。

村上春樹の「ねじまき鳥クロニクル」が最終盤に差し掛かっていますが,面白い。最近読んだ村上春樹の長編,「羊をめぐる冒険」「海辺のカフカ」「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」と比べると,最も不可思議な物語ですが,私はかなり好きです。

昨日,長女に「どんな話なの?」と質問されて,答えようがなかった。

村上春樹の本にはよく音楽の話も出てきますが,プリンスもよく登場します。プリンスの音楽が好きだからよく登場するのでしょう。

私も中学生のころからプリンスが大好きで,今でもベスト・アルバム"The Hits"など,よく聞いています。そして,その不思議な世界に引き込まれていっています。

「ねじまき鳥クロニクル」はプリンスの世界と共通するものを感じます。何だかよくわからないのだけど,根源的。スピリチュアル。

この話は,確実に,第二次大戦のこと,およびその後の空虚を根源的に探るものです。終盤が近づいてもしっかりとはつかみ切れていませんが,スピリチュアルな雰囲気にどっぷりつかるのも,気持ちのよいものです。