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国語のおさらい:旨い刺身の食べ方

2023-06-01 06:29:49 | 日記
薄ぼんやりな輪郭

 毎週木曜日は国語をおさらいする日。
今週取り上げるのは「わびとさび」
気高く生きた昔の人々ならともかく、昭和生まれの軟弱男には難しい言葉です。
 「わびさび」とは日本人の精神の根底を為すもの、どこかで聞きかじった
言い方をしてみますがその先は続きません。

 辞書をひいてみました。
<侘:動詞の侘びるの連用形の名詞用法。
茶道・俳句が理想の境地として求める質素で落ち着いた趣。>
<寂:動詞寂びるの連用形の名詞用法。
古びたものに感じられる落ち着いた趣。
俳諧の根本精神とされる。>(新明解国語辞典 より)
どちらにも「落ち着いた趣」が入っていることが分かったくらい、それ以上
の理解は進みません。

 言葉の歴史を振り返りましょう。
<元々のわびの意味は思い煩うだったが、室町時代あたりから失意や困窮
など思い通りにならない状態を受け入れ、積極的に安住しようとする肯定的
な意味に変化した。
そこからわびは置かれている状況を悲観するのではなく、むしろ楽しもうと
する精神的な豊かさを表す言葉になった。>(和楽 より)
 一方のさび。
<時の流れにより汚れたり欠けたりすることを劣化と否定的に捉えるのでは
なく、肯定することがさび。>(The KANSAI Guide より)
 私の頭の中に薄ぼんやりとわびとさびが輪郭を表してきました。

シンプルライフ

 現代社会の日常生活でわびさびを感じたことは無いですね。
でも気持ち次第では結構身近な場面でわびさびは姿を現す様です。
 <家の中の不要なもの、たぶんこれからも使わないもの、それらを捨てて
シンプルな生活をおくる。
それがわび。
 とても気に入ったものを長く使い、年季の入ったものを味わう心。
それがさび。
わびとさびはシンプルライフをおくることで手に入る。>
(これでシンプルライフが送れます より)
 なるほどそういうことか、と更に分かった気がします。

 <さびが表面的な美しさだとすれば、わびは内面的な豊かさを表す。
わびとさびは表裏一体の価値観。>(Fujisan.co.jp より)
<わびとさびは微妙にニュアンスが異なるが日常会話ではそれらを総称
して「わびさび」と表現するのが一般的。>
 この表裏一体の価値観を私たちは日常会話ではわびさびと口にする。
それが今週のおさらいで学んだことですが、一晩寝たらすっかり忘れて
しまい二度と口にすることは無さそう。
 「さしみにたっぷり効かせて喰いたいな、わさびを」
女房相手に似た単語をほざくくらいはあるかもしれませんが。



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