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国語のおさらい:AIの気遣い

2024-07-11 06:29:29 | 日記
江戸時代生まれ

 毎週木曜日は国語をおさらいする日。
今週は「やさぐれる」のおさらいです。
 この言葉、時々耳にしますが大抵は芳しくない評価を含みながらの使われ方。
「やさぐれたいい男」なんて言い方はありません。
 身を持ち崩したとかすさんだ暮らしをしている意を使うとか、そんな意味
かと推察します。
国語に疎い者が下手に推察するよりも辞書で定義を確かめろ、鋭いご指摘が
聞こえてきますがそこがこの言葉の不思議な一面。
辞書(新明解国語辞典)を引いても出てこないのです。

 ネット辞書にはこう解説されていました。
<やさぐれる:①宿なしの状態でふらふらする。
②(「ぐれる」と混同したものか)すねる。
無気力で投げやりな様子>(goo辞書 より)
 語源にまつわる解説もありました。
<刀が収められる場所である鞘を家に見立てて、逆に読む「やさ」という
隠語が生まれた。
そこから鞘に戻らない刀を「やさぐれる」と言う様になった>
これは江戸時代あたりの話、結構古くからある言葉です。
 <元々の意味は「家出をする」であったが「ぐれる」のインパクトが強く、
家出は家出として言葉が独立したために「やさぐれる」は「ぐれる」の意味
でもあるすさんだ様子、素行が悪い、の意味を持つ言葉になった。
類語は「腐る」とか「自暴自棄」>(weblio辞書 より)

支援ツール

 辞書に載っていない理由は定かじゃないですが、恐らくはこんな理由から。
<この言葉は俗語であるため、公式なコミュニケーションでは避けるべき>
(Copilot より)
俗語が新明解国語辞典の守備範囲ではなかったと勝手に解釈して一件落着。
 <使うのは中年以降の世代が圧倒的、若い世代には今ひとつ理解できない言葉>
(言葉の手帳 より)
そうだろそうだろ、お年寄りは難しい言葉を知っているのだよ。

 ほんの気まぐれで「やさぐれた高齢者」をCopilotに打ち込んでみました。
これはAIによるプログラミング支援ツール。
<インターネット上の膨大なデータを学習し、自然言語での会話などを生成する。
ユーザーの入力に応じて最適な提案をする>(AI大百科 より)
どんな面白い提案が届くかちょっと期待しました。
 <「やさぐれた高齢者」ですね、それは「悲観的な老人」といった意味合いです。
年齢を重ねると人は様々な経験を積み重ね感情も変化します。
時にはやさぐれた気分になることもあるでしょう。
しかし前向きな気持ちを持ち続けることも大切です>
 これが返って来たお言葉。
最後に励ましの言葉まで添えられていました。
<何かお手伝いできることがあればお知らせください>
 AIに気を遣ってもらい、なんだかやさぐれてしまいました。

コメント
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