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ドングリとリスとゾウムシの関係

2015-12-09 07:00:52 | 日記
歩きながらのしり取り

 ドングリ → リス → すみか → 隠れているぞ → ゾウムシ 
公園の小道を歩きながらこんなしり取りが頭の中に浮かびました。
 足元に転がっているドングリはリスの大好物です。
器用に手にもって硬い殻を噛み砕き、中の果実をむさぼろうとしたリスが
異変に気が付いて思案顔、今日はそんなお話です。

 そもそもドングリはブナ科の植物の果実の総称です。
中でもカシやナラ等のコナラ属の樹に実る物が代表的です。
 日本人は縄文時代からドングリを食用にしてきました。
人間だけでは無く、リスやクマや多くの昆虫などもドングリを食べ、その一方で
ドングリもそれらの動物たちに助けられても来ました。
と言うのもドングリの実は乾燥し易いので、動物がエサとして湿気のある巣穴に
運んでくれるのは大歓迎なのです。
 巣穴にある全部が食べられてしまっては意味がありませんが、うまくした
もので大抵の動物は蓄えた物の一部を食べ残すので、ドングリは新しい場所に
芽を出す事が出来るのです。

何かが這い出してきた

 時にドングリから小さなイモ虫が這い出して来る事があります。
これがゾウムシです。
 ある夏の日、まだ落果していない樹上の青いドングリの柔らかな殻に
ゾウムシの親がしがみ付きました。
その名がゾウを示す長い鼻を左右に振りながら、回転させてドリルの様に
殻に穴を空けていきます。
そこに卵管を差し込んで卵を産み付けます。
卵からかえった幼虫はドングリを食べて成長し、やがて殻を破って這い出し
地面に潜って蛹になります。

 さてドングリ好きのリスが手にした物は、ゾウムシの幼虫が宿ったドングリでした。
果物好きのリスにとってゾウムシ入りのドングリは餌になるのか、はたまた
捨て去るべき汚物なのか?
答えは、前者です。
リスはドングリだけでなく中に入っている幼虫も大好物なのだ、そうです。

 ドングリ → リス → 好き → 木の実とゾウムシ
正しいしり取りはこう繋がるのでした。
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