今回は、”定年前から始める ロングステイ 実践講座 ”を話題に取り上げてみる。
著者は國澤潤三氏で旅行社を退職後に世界各地でロングステイを体験したものである。
その内のマレーシアとカナダ・バンクーバーとオーストラリア・シドニーが体験として書かれていた。
勿論、その他色々海外での諸注意が載っている実用的な本である。
ロングステイを二週間以上と捉えれば、退職後の田舎暮らしもロングステイと思うことにしている。
終の棲家の田舎暮(永住の田舎暮)らしと捕らえると窮屈であるが、ロングステイと割り切れば、渡り鳥型のロングステイも見捨てたものではないかもしれない。
この本で書かれて居るほどの本格的なロングステイではないが、コンドミニアムを借りての海外生活。
沖縄のホテルを借りてのロングステイなど夢は膨らむばかりである。
夢は金銭的な裏づけを必要としないから、実現性は分らないが夢を見るだけでも楽しいものである。
今回も”ロングステイ実践講座”から気になった記述を拝借して進めてみたい。
7 この国で暮らすための留意点(注、マレーシア・クアラルンプル)
年金だけで生活できるか?
よく聞かれるのは「マレーシアでロングステイしたいが、年金だけでくらせるか?」という質問です。これはイエスであり、ノーであります。
確かに、マレーシアでの物価水準は日本の3分の一程度ですから、年金収入の3倍の生活が可能だともいえます。その点ではイエスでしょう。
しかし、それには多くの前提条件をクリアする必要があります。日本の自宅維持費やその他の固定経費(税金、保険等)に掛かる経費を差し引いて、余裕が出た分をロングステイの経費に充てなければなりません。
マレーシアの物価が安いといっても一ヶ月単位で借りる住宅費は田舎暮らしでも4、5万円程度はみておきたいもの。これ等を差し引くと、日本人の平均的な年金収入だけで普通の生活をするのは、やや窮屈ではないでしょうか?
いくらあったら暮らせるか?
では、幾らあればマレーシアでくらせるか?それも千差万別です。贅沢しなければ夫婦御二人で月20万円もあれば、そこそこのレベルは維持できるでしょう。
折角のロングステイだからゴージャスなコンドミニアムを借りて、少々贅沢に暮らそうかとなると、35万円は掛けたいと思います。キーポイントは住宅費に幾ら掛けるかで、それにより大きな差が出てくるでしょう。日々の生活費は、本当にたいして掛かりません。
著者の考えでは、ロングステイを志した段階で、自己の収入、支出の実態をきちんと精査することから始めることが肝要かと思います。
カナダ・バンクーバーもオーストラリア・シドニーのロングステイでも年金収入だけで生活できるかの回答では著者は「ノー」と答えて居たことは勿論です。
ただ、自分が念頭に置いている海外ロングステイより長期間の滞在を意図しているようです。
先日、読んだ本のお陰で目からウロコです。
一ヶ月に満たない渡り鳥型ロングステイを夢見るようになりました。
経費的にもそれ程かかりませんし。
ツアー観光では味わう事の出来ない世界を体験できる筈です。
金銭的な裏付けも大きな障害ですが、家内を説得するのも大きな障害かもしれません。
パリのコンドミニアムを借りて、フランス中を駆け巡り、ヨーロッパ大陸を駆け巡りたいものです。
夢の夢ではありますが、実現させたいものです。
また、著者は日本国内のロングステイの施設や制度が整って居ない事を嘆いていました。
客の来ない部屋を空けておくより、長期間部屋ごと貸与してロングステイを売り出すのも、ホテル&旅館には必要な時期に来ているのかもしれません。
貸し別荘といっても、バンガローに毛が生えた程度の施設では満足しない時代になりました。
気持は贅沢に、でも経費は掛からずに自分の思うままの生活がロングステイできるような方式が欲しいものです。
と、言うのも沖縄のホテルのロングステイは夏の期間限定でした。
通年で開設してもらえれば、旅行のスタイルも変わるはずです。
そんな世代がリタイヤし始めているのです。
農閑期の湯治も有る意味、日本に根付いたロングステイなのかもしれません。
また、田舎生活(別荘生活)も長期間に亘るロングステイと位置づけて活用しようと考えています。
世界を股に掛けて飛び回りたいものです。