Me & Mr. Eric Benet

私とエリック・ベネイ

国境まで足を伸ばしたエリックとクルー達

2009-12-20 10:22:46 | エリックベネイの日々&KyteVideo
画像は韓国内の米空軍施設でコンサート中のEric Benet。

韓国の米軍基地をブラックホークで飛び立ったエリックたち。
リドリー・スコットの映画『ブラックホークダウン』を観ているが、
ほんとうにあれにエリックは乗ってしまった。
映画の中の「ブラックホークダウン、ブラックホークダウン・・・」という無線の声が蘇る。

落ちていくブラックホークにしがみつく兵士達、
そして墜落した場所はソマリアの兵士達に囲まれていて、
地上に着くと同時に戦い始めなければならない。
実話を基にした映画だけによけい怖ろしかった。

もっとも落ちるのが有り得ないからこそ、「ダウン」がタイトルになるのだろう。

窓というのだろうか、乗り込むためのドアが開いたままでテイクオフ。
そして、ずっと開いたままかと思いぞくっとしたら機体の上昇と共に閉じられた。
機内では大きな騒音が続いている。
全員ヘッドホーンを付けてシートベルトは一般旅客機では考えられないほど厳重に上体に×掛け、
そして腰周りも。

エリックベネイ、表情は読めないが、他のメンバー達も皆、神妙にしている。

その後、国境に至り、国境警備所において、
北朝鮮と韓国の歴史、過去にあった戦争や指導者についてのヴィデオを観ている。
そして軍の関係者からの解説。

外の映像もある。
どんより曇って寒々としている。
木々は枯れ、荒涼とした中に有刺鉄線を備えた国境の壁が続く。
そしてその壁の上に所どころ監視所がある。

エリック達をガイドする軍人も含めて軍関係者達は皆、重装備だ。
そして、若い。こういう厳寒の殺風景な地で任務についている若者達がいる。

「このドアを開ければ、向うは北朝鮮だ。」と説明がある。
ドアの前には直立した武装兵がいる。

確かに一般観光客には立ち入れない貴重な体験かもしれないが、
私達が待っている日本のツアーを控えて、どうしてこんな危険なところへ行っちゃったの?
米軍の慰問者へのサービスの一環なのだろうか。

その後、アメリカ空軍のページを読むと、
ホリデイシーズン、家族や友人と離れて暮らすのは、
ふだん厳しい訓練に耐え任務についている兵士にとっても、
寂しく、士気が下がる時期だそうだ。
ショウが終わっての感想に、一兵士は、
「本土にいたら観ることもなかったはずの素晴らしいショウに立ち会えた。」
「こういう時期に、慰問やイベントがあるのはありがたい。」

日本語にすると「慰問」になってしまうが、エリックがチャリティーでしているのではなく、
エアフォースが費用を負担している。
「従軍する兵士達のおかげで皆が安心して過ごすことができる。
連隊の行く所に呼ばれたら、またどこまででも、駆けつけるよ。」とエリック・ベネイ。

家族と離れて海外で過ごす兵士のために、エリックもホリデイシーズンに仕事している。
初夏の頃、エリックは陸軍傷痍軍人病院も訪ね病室の兵士、
そして看護に携わる人々に声を掛けていた。
その時にエリックは「足を失った青年が自分のことより他の人のことを心配する姿に心を打たれた。
病院を訪問したことで多くのことを教えられた。」と話していた。

最初はブルーノートのライブが決まり、そして韓国のライブ、
韓国、日本の米軍の慰問が決まったのかと思っていたが、
どうやら、エアフォースの慰問コンサートが、まず有りきで、
そして、そのお陰で日本のクリスマスライブが実現したようだ。
いづれにせよ、エリックがホリデイシーズンに兵士を癒す役割に抜擢され、
日本の私達もクリスマスにエリックのショウが観られる。
こんなにありがたいことはない。


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