Me & Mr. Eric Benet

私とエリック・ベネイ

Go and see, my love!

2012-10-05 17:15:23 | Weblog
映画「グランブルー」のラストシーン、ジョアンナはジャックに向かって、
"Go and see my love!"と叫ぶと海中へと送り出す。
字幕では「行って私の愛を見てきて。」
本来は「行って見てきて、愛しい人。」と訳すべきだったらしい。
しかしこの偉大なる誤訳はこっちの方がずっと映画に合い、
しっくりきて浸透してしまった。
愛しているからこそ、相手を送り出したジョアンナ。

「グランブルー」には4つのヴァージョンがある。
長い方から、完全版、フランスオリジナル版、国際版、アメリカ公開版。
アメリカ版はラストが変わってしまっているそうだ。
最初に観たのは国際版だったが、ジョアンナとの出会いの部分が短く、
二人が愛し合っているというよりも彼女が強引に追っかけたという印象があった。
完全版は無駄なシーンも多く長すぎる。マニアのためのものだ。
それぞれ英語、仏語のヴァージョンがあるので、この誤訳と言われるシーンも含めて、
今一度、仏語でフランスオリジナル版を観返してみた。

フランス語版でもやはり英語で"Go and see my love"と言っていた。
久しぶりに見るロザンナ・アークウッドの顔はほんとうにイルカに似ている。
出会いのシーンで「君はイルカに似ている。」とあるが、
これは短縮版にはないそうで、その方がダイレクトでなくて良かったという人たちがいる。

もともとイルカが好きだったが、この映画を観たことで、
自分もいつかイルカと泳いでみたいと思うようになった。
何年かして実際に一緒に泳ぐ機会が巡ってきたが、やはり映画のようにはいかない。
イルカの方が大人で人間に付き合って遊んでくれている気がした。