Me & Mr. Eric Benet

私とエリック・ベネイ

R・アゼラッド「あなたの側に幸せを呼ぶ天使がいる」

2012-06-24 15:41:18 | 私の日々
日本を離れるフランス人の友人の送別会でローランスと出会った。
ローランス・アザラッド・シシド、ユダヤ系フランス人。
ニースに生まれ、アメリカに留学、今は日本在住、ご主人は日本人。
日本語、英語が堪能なだけでなく、何とも周りを明るく包む魅力がある美しい人だ。
話しをしていく内にその週の終わりに自書、
「あなたの側に幸せを呼ぶ天使がいる」KKロングセラーズ
を紹介する講演を行うことを知った。

大勢の人の集まる場所で自分のイベントを宣伝する人がいる。
ローランスは一週間後に控えた自分の講演会を決してアピールしたわけではない。
話しの流れとして自然に出て来て、私が行きたいと思ったのだ。

帰りの方向が一緒なので同じタクシーに乗車して帰ることになる。
「フランスの人たちが次々と日本を離れていくけれど、あなたは平気?」
と尋ねると「一つの物を疑いだすとキリがなくなる。
食べ物を変だと思うと水も空気もという具合にね。
私は日本が好き。だからずっとここにいるわ。」

彼女はイヴ・サンローランのモード学院の出身なので、
最近観たサンローランの映画の話になる。
映画の中のお互いの印象深い個所が重なり更に親しみを覚えた。

1時からの講演会、若干早めに着くと会場の席はもうほとんど埋まっている。
講師であるローランス、後から登場するのかと思ったら、
既に着席して入場してくる観客を眺めている。
私が来たのにもすぐに気付いて笑顔で手を振ってくれる。

司会者から紹介が始まる。
「スピリチュアル、占いの講師の中には自分がちっとも幸せに見えない人がいる。
でもローランスさんはほんとに幸せそう。」全くその通りだと思った。

ローランスから「みなさん、天使のイメージってどんな風に描いています?」
講演は始まったばかり。
誰も挙手する人はなく「ではAさん、いかがでしょう?」といきなり振られた。

マイクが廻ってくるまでの間に手元にあるローランスの本の表紙を眺めつつ、
考えをまとまる。「明るくて清らかで私達を見守ってくれている存在。」
そんな趣旨のことを答えた。
「同じように思っている方は?」と会場に尋ねるローランス。
多くの方が挙手して下さりホッとしました。

ローランスは「これは宗教でも占いでもない。」と続ける。
守護天使に関しての研究を続けてその集大成として本を出した。
ローランスの話を聞いていると、天使とは私の思い描いていたよりも、
ずっとお茶目な存在のようだ。

本の中では72人の天使をその人の誕生日に合わせて紹介している。
会った時に「その部分しか見ない人がいるけれど、そうじゃないのよね。」
と話していたが、多くの天使の中で自分のその時の状況に相応しい守護天使をみつけ、
その都度、身近に感じつつ日常に取り入れて欲しいと。

質問コーナーが始まると受講者達が、ざっくばらんに質問を投げかける。
3時間を越える講演の中でローランスに対してぐっと打ち解けたのがわかる。

私にも聞き取れない日本語もあったが、彼女はすべて把握して、
質問者が納得するまで応じていた。
日本人が講演会をしても質疑応答で満足させる答えを与えない講師がいる。
日本語は彼女にとって第二、あるいは第三の言語のはずなのに、
徹底して対応するローランスのきめ細やかさには頭が下がる思いだった。

最後にサイン会、その後、希望者との写真撮影とのことだったが長い列ができる。
時間も押していたのでそのまま失礼することに。
帰り道、受講者の方が「本も読んだけれど、本人からお話を聞くのは、
ずっと良く分かり、来て良かった。」と話しているのが聞こえてきた。