Me & Mr. Eric Benet

私とエリック・ベネイ

4日目のセーラム その1

2010-09-25 09:29:24 | MAへの旅
朝起きてシャワーを浴びる。
旅行で移動して行くと先々のバスルームや部屋の使い勝手に戸惑うことがある。
しかし同じ地域のせいかこのお宅も市内のホテルもボストンのモーテルも
温度調節やレバーのタイプが似ている。

昨夜、朝食はどんなものか聞かれて「コーヒーと少しのパン。」と話しておいた。
ご主人が用意して下さり、マフィンのトーストとコーヒーを頂く。

朝からお習字のお教室に出ているルースに代わってご主人のジョージとお嬢さんの二ーナが
庭を案内してくれる。
ガーデニングとアート、ペインティングが趣味とあったが、岩と灌木、植物、
そこに様々なアート、お嬢さんだったり奥様の作品だったり、他のアーティストの物などが、
家だけではなく庭にもたくさん置かれている。
それぞれが庭園にマッチしていて違和感がない。
アジアの物、青銅や陶器もある。

庭のはずれには菜園があり、トマト、ミニトマト、ズッキニやバジルが育っている。
バジルは香り高く、ミニトマトを摘まんでくれたら甘みが豊かで美味しい。
個人の家のプールとしては今まで見た中で一番大きなプールが庭の中心にある。
このプールと高低のある立体的な岩山が庭にアクセントを添えている。
しかしながらプールは潰す予定だそうだ。
真夏の2ヶ月だけ、そして使うのは孫だけ、維持費も掛かる。
だったら埋めて庭にしてしまう方が無駄がないと。


ところでここのお宅に数日滞在する間に度々庭へリスがやってきた。
私が「わぁ、可愛い。あそこにいる、見て!」
などと騒ぐと、ご夫妻は「あ~、またリスか。」といった様子で、
嫌そうにされる。
リスは庭を荒らし、野菜や果物の実を食べる。
困った存在なのだそうだ。
ここでのリスはまるで東京のカラスだ。
帰りの飛行機で隣の席の男性が嬉しそうに「公園で望遠レンズで撮ったんだ。」
とリスのアップの写真を見せてくれたが、その時私も「リスねぇ。」みたいな反応になってしまった。

二ーナがそろそろ朝市に行ってみようと誘ってくれる。
二ーナの車に乗り込む。
思わず爆笑してしまう。
日本の若者ならともかくアメリカの女性の車なのにそこら中にフィギアが置かれている。
それに車の中も散らかり放題。
しかしそれが返って親しみが持てて寛げた。
二ーナの気取らない性格が車にも出ている。
後で両親が「二ーナは変わっているでしょ?」と聞くので、
「全然変わってない。う~ん、変わっているのは私の方かも。」
二人は「Aは自分が変わっているから二ーナを変わっていると思わないのよ。」と笑っていた。

朝市は前日、S市内で行った市場と似た雰囲気だったが、更にもっとローカルで、
ホームメードの野菜、蜂蜜、パン、クッキー、手作りのカード、パスタ、果物などが置かれている。

二ーナと一緒にチーズを買う。
一つは同じのを、そしてもう一つも。
これは日本に持ち帰って食べたがどちらも、素晴らしい味だった。
二ーナが朝余り食べてないので、屋台で食事をするというので、私は別れて、
買い物をしたり、写真を撮ったり。
またしてもブレッドやブラウニー、ケーキやマフィンを買ってしまう。
このブラウニー、前日のよりも格段に美味しかった。


二ーナの妹のジェニーの家族がやってくる。
14歳の娘と10歳の男の子が一緒だ。
全員と挨拶、記念撮影。
この男の子がストローに詰めた蜂蜜を買ってきたと私に一つくれる。
端を噛み切って吸うようにと食べ方を教えてくれる。
「私も買いたい。」と言うとお店に連れて行ってくれて、説明をしてくれる。
蜂蜜のポットとこのストローを10本買うとお店の人も「またお客を連れて来てね。」
と彼にバックマージン(?)のストローを2本。

その後も彼はイタリアンで無料で試食ができるラビオリなどを取って来てくれて、
「美味しい。」と言うと「もっと食べる?」と持ってきてくれる。
アメリカの男の子はいいなぁ。
日本の10歳の男の子が外国人のおばさんをこんなに親切に面倒をみてくれるだろうか。