Me & Mr. Eric Benet

私とエリック・ベネイ

マリーナ・ショウ@ビルボード東京 7/31 2nd

2010-08-01 12:20:41 | その他のライブ
恵比寿のソウルバー「ブラウンシュガー」のマスターに「昨年のマリーナ・ショウのライブはとても良かった。
何しろ、デヴィッド・T・ウォーカーとの掛け合いの凄さと言ったら・・・」
と聞かされてこのライブは外せないなぁと思った。

7/31の予約をしようとビルボードに電話した時点で空いていたのは、セカンドショウのカジュアル、
最も上の奥の席しか確保できなかった。
カジュアルでも両サイドの低層階の席はそれなりに視界も良いし、
自由席よりも気軽に観られる。
しかし最上階は以前、中央付近のカウンターの後ろ、丸テーブルの席に座ったが臨場感に欠けた。
今回は更に端の席。

土曜日のセカンドは9時から、入場は8時からになる。
昨日は暑さもほどほど。雨も止んだ。
この位の時間からのライブはゆったりと出掛けて行ける。

ビルボードに着いて顔見知りのスタッフに声を掛けると、
彼女は何か言いたそうにして、口をつぐんだ。
いつも帰り際に挨拶していくので、ショウの話をするが、
これから始まる前に私たちに内容に触れる発言を控えようと気を使ってくれたのだ。
若い彼女にとっては余り好みのライブではなかったのかと思ったら、
「オフの日に観に来て泣きました。素晴らしいです。」の一言が。

席は最上階なら中央よりも端の方がステージに近くなるから返って良いかもしれない。
最初は空いていたが開始間際には満席。

マリーナ・ショウ featuring
チャック・レイニー、デヴィッド・T.ウォーカー、ラリー・ナッシュ、ハーヴィー・メイソン
"who is this bitch, anyway?" リユニオン・ツアー

Marlena Shaw
featuring Chuck Rainey, David T Walker, Larry Nash, Harvey Mason
"who is this bitch, anyway?" reunion tour

とビルボードの案内にある。
マリーナ・ショウもお目当てだけど伝説のギタリスト、デヴィッド・T・ウォーカー、
ドラムスのハーヴィ―・メイソンの演奏も楽しみだった。

バンドのメンバーがステージに上がるとほぼ同時にマリーナもやってくる。
もったいつけて後から登場するような小細工は彼女には不要だ。
鮮やかなオレンジのドレスにサンダルも同じ色、ターコイズのネックレスとブレスレット。
白とグレー、ゴールドも混じったメッシュとも白髪ともつかぬ髪が綺麗だ。

ピアノの演奏が始まった時、「これはひょっとして?」と思わず乗り出して銘柄を見る。
やはりスタンウェイだった。横にはヤマハのキーボードも置かれている。

"Street Walking Woman"では、CDそのままのトークをハーヴィ―と始める。
「君はこの店は初めて?飲み物を奢らせてくれる?」
でもCDがレコーディングされたのは1975年、あれから35年。
ハーヴィ―の誘いは更に大人っぽく磨きが掛かっている。

"Mercy Mercy Mercy"
この席からは会場全体が良く見える。
周りを見回すと観客たちは一心にマリーナの歌に聴き入っているのがわかる。

"Feel Like Making Love"
カジュアル席の人達も身体を乗り出して一緒にリズムを取っている。
オペラグラスを用意して来ている人を見かけた。
こういう小道具があれば更に楽しめそうだ。

デビッド・T・ウォーカー、初めて観たがギターの音ばかりか、
演奏する所作が美しい。気品とスタイルがある。

一曲、うるっとする場面があったのだが、
あれは"You Taught Me How To Speak In Love"だったかな?

マリーナとメンバー達の信頼関係の深さに心打たれる
ぴったり息の合った見応えのあるセッションだった。

アンコールの前に楽屋に引っ込むような面倒なこともマリーナはしない。
少しステージの端まで行くと戻って来て歌い始めた。

最後は自由席前方の人達と握手をしてメンバーたちは退場。
やっぱり自由席っていいですね。

終了後サイン会あり。
あっという間に長い行列ができてビルボードのステージに向かって左手に用意されたテーブルから
ステージ右手の奥へと続き、更に曲がりくねった列の最後で係の人が、
「最後尾はこちらです」と案内している。
マリーナたちはまだ現れない。
CDとデジカメを用意した人たちの姿にそそられたが、この行列の最後に並んだら、
自分の番まで一時間は掛かりそうなので諦めた。

改めてこのメンバー達の人気の凄さに驚かされた。
スタートが30分早かったこともあり、皆終電の時間を気にせずサイン会に並べたのかと思う。