Me & Mr. Eric Benet

私とエリック・ベネイ

アメリカンアイドル シーズン11 12→10

2012-04-02 00:00:19 | アメリカンアイドル
日本とアメリカの「アメリカンアイドル」の時間差、
トップの数が計算通りにならないと不思議に思っていた。
この日の番組中で失格者が出たと理由が明かされる。

ジャーメインに対して警察からいくつかの令状が来ていることがわかる。
警察から職務質問を受けた際に何回か偽名を使ったという軽い罪状のようだ。
番組製作者で「アメリカンダンスアイドル」の審査員でもあるナイジェル・リスゴー、
「最初に話してくれれば対応もできたが、今となっては失格は免れない。」

以前、シーズン5でもグループ審査の時に一癖も二癖もある双子の兄弟がいて、
二人とも指名手配中だということがわかり、番組を下ろされた。
他にも労働ビザや他の仕事との契約の問題でトップ24入りから外される人がいた。
しかし今回は仮にもトップ10も目前にしてこういうことがわかるようでは、
番組側の手落ちとも言えるのではないか。

ジャーメイン、リハーサルでの映像が映ると
ジェームズ・イングラム"Somewhere Out There"を歌っている。
好きな曲だっただけに聴いてみたかった。

今回は自分の生まれた年の曲。
原曲が出たのは以前でもアレンジとしてその年にカヴァーされていればそれもあり。
それぞれの生まれた年、83年から95年の曲となる。

審査員のジェニファー・ロペスは鮮やかなオレンジのドレス。
リップとネイルがフューシャピンク。シャドウは両方の色がブレンドされている。
日本では考えられない色合わせも彼女には似合う。

今回のメンターはウィル・アイ・アム。
ジミーがウィルのアルバムをプロデュースしているだけに二人の意志の疎通、
呼吸が合っている。

トップバッターのフィリップ。
このリハーサルの後に腎臓結石の手術だそうだ。
痛みを抑えてリハーサルへと臨む。
そして一週間後には番組中でパーフォーマンス。
ジャーメインが番組を去った今、二人目の棄権者を出すわけにはいかない。
番組側も必死だがフィリップも良く応えた。
体調が完璧でないはずなのにブルージーな曲を
バンドともぴったりとハーモニーが合うパーフォーマンス。
この人はトップ3に入れる気がする。
風邪程度ならともかく、視聴者もここまで病をおしてステージに立ったフィリップ、
簡単に落としはしないはずだ。

ジェシカ、グロリア・エステファン"Turn The Beat Around"
良いところももちろんあるのだけれど、何故か安心して観てられないパーフォーマンス。
アップテンポな曲をナチュラルハイという感じではなく、無理に盛り上げようとしている。
前回が良かっただけに残念。
ジェニファーにも「ビートとリズムを掴んでいなかった。」と指摘される。

ヒージュン、リチャード・マークスの曲を歌ったが、
前回と同じバラード系で、このままでは視聴者に飽きられるのではないだろうか。
感情が先走って空回りしている。
「アーバンR&Bが似合うから、ポップスはやめた方がいい。」とランディ。
彼の声なら、ブライアン・マクナイトのバラードなどが雰囲気に合っているかもしれない。

エリーズ、アル・グリーン"Let's Stay Together"
私の好きなこの曲を歌ってくれるとは。
彼女のハスキーな声がアルの曲にぴったりだ。
前回はジミーとの間で選曲で揉め、不本意な曲を歌って、
脱落の危機にさらされた。
今回は自分で納得して好きな曲を歌っているだけに生き生きとした姿が凛々しい。

デアンドレ、エルトン・ジョンの曲を歌おうとして却下される。
本人はそれでも「この曲が好きなんだ。」と主張するが、
ジミーから「合わない曲で全米の前に立つのか。」
ウィルからも「テニスラケットで大工仕事をするか?」などと詰め寄られ、
歌ったのはマライアとルーサーのヴァージョンで"Endress Love"
本人の納得できてない気持ち、曲に対しての思い入れのなさが歌に出てしまう。
アレンジを多用しすぎて、原曲の美しさを消してしまう。
審査員三人から「選曲ミス」と言われ、
スティーヴンには「自分のスタイルは必ずみつかる。」と励まされる。
しかしこの曲は人気のある曲なので票が集まるかもしれない。

シャノン、マライア・キャリー"One Sweet Day"
声量が必要なここぞという時に喉が閉じてしまう癖を指摘され直す努力をしている。
しかしやはり高音が苦しそうだ。
マライアの曲に挑んだのは無謀過ぎた。
前回に引き続き難曲に挑戦して歌い切れずに終わっている。
それでもこの人のキャラクターは親近感があるので、票は集まるかもしれない。

コルトン、ホワイト・ライト"Broken Heart"
誰も知らない曲を歌った。
シーズン5のファイナリストのクリス・ドートリーと合う機会があり、
「自分らしさを忘れるな。」「有名な曲を歌え。」とアドバイスされたそうだが、
今回は間に合わなかったらしい。
しかし無名の曲を歌うことのマイナス面だけでなく、プラス面、
自分で好きなように自分の曲にしてしまえば共感を得られるとの意見も出た。

エリカ、ブライアン・アダムス"Heaven"
彼女は巧いけれど今回のパーフォーマンスはどうだろう。
前回は衣装が似合ってなくて気の毒だったが、今回は歌にも彼女にも雰囲気が合っている。

スカイラー、ボニー・レイット"Loving Sneakin'up On You"
ジミーにもウィルにも他の曲を進められるが、自分の意志を貫く。
候補者が指導者の意見に従って失敗する例を観てきたが、
スカイラーに関しては二人の言い分を聞いた方が良かったようだ。

ジョシュア、マイケル・ボルトンのヴァージョンで"When A Man Loves A Woman"
今回のNo.1パーフォーマンスだ。
彼が優勝候補に思えてきた。
テレビの画面を通して歌の心が迫ってくる。
上着を脱ぐ仕草などエリック・べネイを彷彿させる。
父は教会の牧師、8人兄弟の末っ子だそうだが、もうプロで十分通用するソウルマンだ。

この番組のパーフォーマンスの一曲がYouTube映像に出ているのを見て、
批評批判する人もいるが、特にこの日のような空気が停滞していた流れの中で、
他の候補者の歌の後に彼の歌を聴いた爽快さは通して観ないとわからないはずだ。

ホリー、セリーヌ・ディオン"The Power Of Love"
声は良く出ているのだけれど、いつも心に響くものに今一つ欠けてしまう。
しかしながら、性格の可愛らしさが随所に感じられて人気はあるようだ。
応援してあげたいと思わせるキャラクターなのだろう。

結果発表。
ワースト3はエリーズ、シャノン、エリカ。
エリーズは今回、とても良かっただけにやはり人気度が弱いのだろうか。
エリカは今回、余りうまく歌えなかったが、実力のある人。
シャノンは前回に引き続き、今回も未熟さを印象付けてしまった。

エリーズがセーフ、続くもう一人はシャノンだと思った。
歌の実力ではエリカの方が上でも
シャノンの方がティーンエイジャーの人気票を取ると思ったから。
意外なことにワーストはシャノンだった。

審査員がワイルドカードを適用してくれるかに賭けて歌うシャノン。
今回のパーフォーマンスと同じ曲だが、格段に良くなっている。
しかし力むところでの唸りがやはり稚拙だ。

客席が映るとお母さんがずっと一緒に口ずさみながら見守っている。
お父さんも娘の姿を祈るような眼差しで見つめている。
16歳の娘を大きな勝負の舞台に臨ませている両親の気持ちが痛いほど伝わってくる。

今回のワイルドカードの適用はなく、シャノンは番組を去って行った。
トップ10に入るとアメアイのサマーツアーへ行ける。
番組中の節目となる戦いの日が終わった。

エリックべネイ、「アメリカンアイドル シーズン11」に出演

2012-03-31 00:00:23 | アメリカンアイドル
アメリカンアイドル、日本の放映前にアメリカの映像などを観て、
ネタバレ投稿するなどとんでもないことだと思っていた。
facebook、ツイッターなどでアメリカの人が投稿している結果も見ないようにしていた。

これから先は勝敗の結果についてではありませんが、
日本で放映される前の内容になるので、番組鑑賞の感動を大切にされている方は、
お読みにならないで下さい。

前日にデアンドレの映像を観たエリックべネイ、
翌日の結果発表ではアメリカンアイドルの会場を訪ねたそうだ。

番組中に各候補者へと向けて、著名なアーティストからのツイートを読み上げるライアン。
デアンドレの番が来た時「君宛てのツイートはなかった。」
一瞬失望した様子のデアンドレの表情が変わった。
エリック・べネイ自身が番組に登場したのだ。

ハグの後、デアンドレに向かい「良くやった。素晴らしかった。」と言うエリック。
候補者全員に対して「みんなもほんとうに良く頑張っている。偉いよ。」
デアンドレには「君はとてもユニークで良い声をしている。
僕の歌をまるで君のために作られたオーダーメードみたいに、
見事に歌い切ったね。」と称えた。
デアンドレにとってエリックの存在はアメリカンアイドルそのもの。

アメリカ全土からバッシングを受け、
タブロイド紙に罵詈讒謗が綴られた日々から、10年後。
こんな日が来ることをエリックべネイは想像しただろうか。
エリックべネイの姿が番組を通して全米へ世界へと紹介される。
新しいアルバムの発売も間近。

デアンドレ エリックべネイ「Sometimes I Cry」を歌う

2012-03-30 00:36:26 | アメリカンアイドル
アメリカンアイドルをシーズン5から観てきて、
ずっと誰かがEric Benetの曲を歌ってくれるのを待っていた。

以前、シーズン6でトップ4になった人が好きなアーティストとして、
エリックべネイを上げていて「もしかして歌うかな」と思ったり、
シーズン8のダニーの出身がエリックと同郷のミルウォーキーだった時も、
ひょっとして、と期待した。

昨シーズン、グループ審査でグループ分けをする時に、
仲間にエリックべネイの"Last Time"を歌って聴かせる人がいて、
それだけでも感激した。

昨日の午前中、アメリカのエリックファンたちのツイートが急に騒がしくなった。
何と「デアンドレがエリックべネイの"Sometimes I Cry"を歌っている!」と書かれている。
アメアイ、先の展開を知りたくないのでアメリカの結果を見ないよう気を付けていたけれど、
エリックが絡んでいるこんなニュースとなると放っておけない。

日本放映の今後の番組も観た後、流れに沿った形でデアンドレの歌う"Sometimes I Cry"
観ようと思っていた。

ところがアメリカのエリックファンたちが早速、
リハーサル映像から本番までを投稿してくれている。
一瞬迷ったが、もう我慢できずに観ることにした。

映像中でデアンドレ、「エリックべネイは本物のR&Bシンガーだ。
僕も彼のようなアーティストになりたい。」とまで言ってくれているではないか。
とうとうこういう人が出て来てくれた。

"Sometimes I Cry"
失恋して2年経った男性が、彼女への想いを歌う曲。
高校生のデアンドレにどこまでこの曲が歌えるかと思ったが、
彼には歌いこなすだけの歌唱力と想像力が充分にあった。

トップ25の時にデアンドレが歌ったのは、アース・ウィンド&ファイヤーの"Reasons"、
フィリップ・ベイリーのキレには及ばなかったが、甘く優しいファルセットを聴かせた。
もしかしてこれを歌ったのもエリックが今年に入って"Soul Train Awards"で歌ったのを
観たからかも?とまで深読みしてしまう。

今回の"Sometimes I Cry"
ボーカルコーチの特訓の甲斐もあり、格段と進歩している。
ヴォーカルテクニックの数々が込められた曲、
全部頑張ろうとすると忙しい曲になったしまう、
ゆったりと持ち味を大切にとアドバイスされる。
この番組の中では時間が限られているため、アレンジして曲は縮められているが、
しっかりと歌のエッセンスが伝わってくる。

スタンドマイクの使い方などぎこちないところもあるが、それも慣れてないゆえのご愛嬌。
歌っている様子を見ながら、デアンドレがエリックべネイのファンであるということが良くわかる。

エリックべネイ、本人もこのツイートに参加してきた。
「ほんとに?再放送で観てみよう。」と書き込んでいるが、
まんざらでもなさそうだ。
いや、アメアイでは著作権のために歌えない曲もたくさんあると
以前候補者が言っているのを観たから、たぶんエリックもほんとうは知っていたのかもしれない。

今まで好きな曲、好きなアーティストの歌をアメアイの候補者が歌うと、
がっかりすることが多かった。
それなのに今シーズン一番お気に入りの候補者、
デアンドレがエリックべネイの歌をこんなにも思い入れを込めて歌ってくれた。

10年前はバッシングの嵐の中にいたエリックが、
今はティーンエイジャーから憧れの歌手と言われる。
デアンドレがトップ3に入れば、エリックべネイのアメアイ、ゲスト出演もあるのでは、
などと私の頭の中では想像が駆け巡っている。

エリックべネイ、デアンドレ宛てに「君を誇りに思った。投票するからね。」
とその後、ツイートしている。

アメリカンアイドル シーズン11 トップ13→12

2012-03-26 16:48:55 | アメリカンアイドル
今回のテーマは男性がスティーヴィー・ワンダー、女性がホィットニー・ヒューストン。
メンターにメアリー・J・ブライジを迎える。
好きなアーティストがテーマに取り上げられると楽しみな半面、
愛着のある曲がアレンジで変形されてしまったり、
思い入れのある曲に対しての期待が大きくて裏切られることがある。
またこの二人の歌は難しいので今までにも選曲して失敗した候補者も観てきている。

ジョシュア"I Wish"
アップテンポな曲、メアリーの指導でピアノ奏者に添って歌うことで、
イメージを掴んだ。
非の打ちどころのない完璧なパーフォーマンス。

エリーズ"Greatest Love Of All"を歌おうとしたが、
二人に反対されて"I'm Your Baby Tonight"
ジミーのチョイスとはいえ、全く知らない曲を歌うのでは、
歌い込んだ曲、大好きな曲で勝負を掛けてくる他の候補者の間で不利になるのではないか。
付け焼刃的な印象が拭えない。
味のある彼女の声の良さを生かせないまま終わった。
しかしそのことについてライアンに質問された時に、
与えられた曲を限られた時間内で、仕上げるべきだと反論はしなかった。

ジャーメイン"Knock Me Off My Feet"
メアリーから出だしを勿体付けず、スムースに歌うように指導される。
ピッチやバランスに不安定さはあるものの、それを押して余りある粗削りな魅力がある。

エリカ"I Believe In You And Me"
落ち着きと声量、リラックスした表情が素晴らしい。
見せ場を十分に心得ている。
歌の盛り上がりの演出の仕方も完璧だ。

コルトン"Lately"
ジミーもメアリーも彼の良さをどうこの曲で表現するべきか試行錯誤した。
繊細さを強調しようという方向性が決まる。
曲も持ち味を掴んで自分にフィットさせた。
スティーヴィーの曲にロックのテイストを入れたのがしっかりと決まった。

シャノン"I Have Nothing"
よりによってこの難曲に手を付けるとは。
曲の難易度だけではなく、「私には何もない。あなたしかいない。」と言う歌詞が、
恵まれた環境を突っ走っているティーンエイジャーが歌っても、全く真実味が生まれない。
それでも歌いこなすだけの想像力や歌唱力も足りなかったと思う。
リハーサルでは出ていた高音が本番では出せず、欠点ばかりで見せ場のないまま終わる。
しかしピアノのミスがあったようだが、バンドのせいにしないで結果を受け止める。
こういう受け答えは視聴者の共感を呼ぶはずだ。

デアンドレ"Master Blaster"
メアリーからパンチを効かせるようにとアドバイス。
ジャマイカの国旗がジャケットに付けられている。
彼のルーツを感じさせるパーフォーマンスだった。
審査員には概ね好評だったが、
歌の中にここぞというハイライト部分がなかったように思えた。

スカイラー"Where Do Broken Hearts Go"
曲の雰囲気が彼女にぴったり合っている。
最後のクライマックスは圧巻だった。
曲を知らなかったというエリーズと同じ条件下でありながら、
初めて歌った曲をここまで歌いこなした。

ヒジュン"All In Love Is Fair"
リハーサルではバンドからピアノ伴奏のみにして曲の雰囲気を掴んだ。
本番でオーケストラをバックに歌うヒジュン、コメディアンとまで言われた彼が、
ロマンティックな曲を歌い上げる姿は冬のソナタのヨン様のようだ。
意外な一面を見せた。

ホリー"All The Man That I Need"
メアリーから高音の無駄遣いを避けるようにとのアドバイスを受け、
前回よりも格段と良くなる。

ジェレミー"Ribbon In The Sky"
人柄には好感を持っているが、今回は思い切って難曲に挑んだことが、
失敗を招いてしまったようだ。
残念ながら十分に歌い切れているとは思えなかった。

ジェシカ"I Will Always Love You"
技巧を凝らし過ぎず盛り上がりを作るようにとアドバイスされる。
この日のナンバー1、パーフォーマンスだ。
"And I~~"とエンディングへと持っていくところ、
テレビの画面を通してもその迫力に圧倒される。

フィリップ"Superstition"
フィリップはこの曲でオーディションも通っているだけに、
彼の十八番ともいえる。
ここのところ、ライヴで先週はベンロンクルソウル、
先々週はフランク・マッコムでこの曲を聴いた。
それぞれ原曲の持ち味を大切に自分らしくアレンジしていたが、
フィリップも自分のスタイルを貫きパワーを炸裂させた。
この人はほんとうに楽しんでいる。
大物と言うかスターの風格がある。
番組が進むにつれてその濃さが増してきている。

結果発表。
最下票の男女二人から審査員が落選者一人を決める。
最初は全員でスティーヴィー・ワンダーの"As"のパーフォーマンス。
それぞれの長所が良く出ている。
今回のトップ13は粒が揃っていて、ほんとうに優れた人ばかりだ。

ワースト6に選ばれてしまったのは、
ジョシュア、ジャーメイン、ジェレミー、エリカ、シャノン、エリーズ。
結果はエリーズとジェレミーになる。

審査員が救ったのはエリーズ。
今回のパーフォーマンスでは失敗したが、
実力のある人だというのは歴然としているだけに当然の結果かもしれない。

アメリカンアイドル シーズン11 トップ25→13

2012-03-24 13:49:26 | アメリカンアイドル
ずっと同じ画像を使っている。
以前その時の話題になった候補者の画像を捜そうと検索を掛けたら、
日本よりも進んでいるアメリカの結果が目に入ってきてしまったこともあり、
うっかりアメリカンアイドルで検索を掛けて余計なものを見ないようにしている。
録画にせよ番組を観る時の感動を大切にしたいので、
あわせてこの時期はツイッター、facebookもアメアイ関連の投稿を読まないようにしている。

視聴者の選ぶトップ10、+審査員によるワイルドカード適用者が3名、
審査員一人に一人づつ、脱落者から救う権利がありトータルで残れる人は13人。
25人から一気に12人も落とされることになる。

トップバッターは男性3人。
チェイス、フィリップ、ジェレミー。
三人ともファイナリストに相応しい実力があると思っていた。
ボーカルコーチのジミー・アイオヴィンからの辛辣なコメントがある。
今回、前回と続きサイモンがいないせいか、
歯に衣着せぬコメントをする人がいないのは物足りにないとは思っていたが、
この後も続くジミーのコメントは時として残酷過ぎるようにも聞こえた。

ジェイミーはスター性に欠ける、チェイスは男前だけどこの程度はいくらでも、
フィリップとはすぐにでも契約したいとジミーは言い放つ。
合格はフィリップだけだった。

ハリー・デイ、ジェシカ・サンチェス、ブリエル、ホリー。
合格はジェシカとホリー。
ジェシカ、ドリームガールズのテーマを歌い、大喝采を受けた。
ジミーからもすぐにでも契約したいと言われた。
ハリー、応援していたのに視聴者の共感を得るには至らなかったのだろうか。
ホリーは頑張っていたが、から周りしていた印象だっただけに意外だった。
審査員から「ヘアダウンするといいよ。」という言葉が上がっていたが、
これは「髪を下ろす」というだけではなく「リラックスする」という意味も含む。

ジョシュア、ヒージュン、アダム。
ジミーから「ギャグのセンスはあるが、
これはコメディアンの選手権ではない。」と言われてしまったヒジュン。
ゴスペルから学んだ堅実な歌を聴かせるジョシュア、この二人が通る。
アダムはかなり歌えていると思ったが、
ジミー曰く「歌のカテゴリーとしてアフリカ系の女性と白人男性の間の中途半端な位置にいる」
視聴者の票を獲得するのには方向性がはっきりしなかったのだろうか。
ジミーのコメントの映像が映し出された後、批判的な言葉をうっかり言ってしまうアダム。
こういう態度が落選、あるいはワイルドカード候補者の決定の時に影響したのかもしれない。

スカイラー、ベイリー・ブラウン、チェルシー、シャノン。
スカイラーとシャノンが合格。
ベイリーに対してジミーは「落ちるね。」と言った。
シーズン6のオーディションで注目された美少女、グループ審査で敗退し、
今回5年振りで大人になって戻ってきた。
ここまで言われるの気の毒な気がしたが、
ドレスが窮屈で歌えなかったとパーフォーマンス後に話していたベイリー。
歌い終わった時にほっとした表情をしたのが印象に残っている。
やはり歌っている時に苦しそうにしているようでは上には進めない。
チェルシーもドレスがきつかったと言っていたが、
今回の女性のパーフォーマンスの衣装、タイト過ぎて歌うのに向いていなかったり、
本人の雰囲気と合っていなかったり、
露出度が必要以上に高かったり(見る人の視点を歌や表情から反らしてしまう)
スタイリストにも問題があったように思う。

アーロン、クレイトン、リード。
全員不合格になる。
しかしジミーのコメントが厳し過ぎて候補者に同情してしまう。
リードが落ちたのは意外だった。

エリーズ、エリカ、ヘイリー・ジャンセン、ジェン。
エリカとジュンはそれぞれ歌唱力を持ち合わせていたが、
ヘイリーは最初のピッチの掛け違いが最後まで立て直せず、
歌った曲"Sweet Dream"に掛けてランディーに「悪夢だ。」とまで言われてしまった。
ジミーのコメントも負けず劣らず辛口。
合格はエリーズのみ。

デアンドレ、エーベン、コルトン、ジャーメイン。
合格はコルトン、そして何とジャーメインだった。
ランディーもびっくりする表情が映し出される。
ジャーメインはユニークな声と個性を持ち合わせているが、
視聴者の票を獲得できるとは思わなかった。
コルトンも挑戦は二年目。
途中で脱落した妹が父と共に客席から声援を送っている。

落ちた人の中から6人が選ばれて残りの3人を掛けての戦いが始まる。
発声もウォームアップもなしにいきなり、パーフォームしなければならない。
トップバッターはジェン。

後ろの合格が決まらない人たちは自分が5人に入るかどうかで、
生きた心地もしない様子で待っている。
自分は落ちるかもしれない、でもワイルドカードに選ばれるかも、
と心が揺れている様子が画面に映し出される。
この番組はどんどんタフさを増している。

ジェレミー、ブリエル、デアンドレ、エリカ、リード・グリムが続く。
ジェレミーは「性格の良さだけでは残れない。」とジミーに言われてしまったが、
彼の優しさがにじみ出る歌に会場の涙を誘う。

一方、デアンドレ、彼の歌う「ジョージア」、何が何でも残りたいという思いが迸る。
静かな低音から始まり得意分野の高音を思いっ切り聴かせた。
無難に済ませるのではなく、大きな賭けに出たことがわかる。
会場はスタンディングオベーション。
本人も勢い余って歌い終わった後も動きが止まらない。
前回のパーフォーマンスが終わった時に「僕のいる場所はここだと思った」
と言っていたデアンドレ。
前シーズンに続き再挑戦だが、確実に歌に磨きを掛けてきている。
生き残りたいという必死の想いが会場を審査員を感動させた。
与えられた機会を慈しみ、その瞬間にすべてを賭け燃焼させる人の姿は美しい。

ワイルドカードが適応されたのはエリカ、ジェレミー、デアンドレだった。

次回の課題はスティーヴィー・ワンダーとホィットニー・ヒューストン。
メンターにはメアリー・J・ブライジが登場する。

最後に選ばれたトップ13の表情が画面に映し出されるが、
喜びというよりも複雑な表情が見て取れた。
親しくなった多くの人が脱落し、これからもより厳しくなる戦いの日々が待っている。

アメリカンアイドル シーズン11 トップ24 男性

2012-03-21 10:30:25 | アメリカンアイドル
アメリカンアイドル シーズン11、全米から集まった10万人の候補者が、
とうとう24名に絞られた。
また男性は脱落者4人の中から一人が呼び戻される予定とのこと。
今回は各自が自分の好きな曲を選択。
故郷での生活振りも紹介映像がある。

リード・グリム、姉の子供たちのベビーシッターをする日々から、
一気に環境が変わった。曲は"Moves Like Jaguar"
シーラEばりにパーカッションの演奏を歌いながら挟む。
声も良いし申し分ないがステージの動きに多少ぎこちなさが残る。

アダム・ブロック「ホワイトチョコを目指す」の言葉通り、
アレサ・フランクリン"Think"
エリックべネイファンの皆さんはご存知かと思うが、
エリックの曲で"Chocolate Legs"という歌がある。
アフリカ系女性に対してだけの曲ではないかという質問に、
「チョコレートでもいろいろある。モカ、ビター、ホワイト、
わさび入りなんてのもあるかもしれない」と答えているが、
アダムはアレサの原曲の持ち味を大切に自分の歌へと仕上げた。

デアンドレ、高校生の少年がアース・ウィンド&ファイアー"Reasons"
若者がこういいう曲に目をつけてくれるのは嬉しい。
エリックべネイも今年初めの"Soul Train Award"で歌ったが、
デアンドレはフィリップ・ベイリーのファルセットの冴える曲を、
甘く優しく歌った。
かつてトップ24を逃した人がこんなにも成長して戻ってきた。

コルトン、テネシー出身の20歳。
この人も2度目の挑戦だ。
一緒にハリウッドまで来た妹はすでに脱落している。
パラモア"Decode"

ジェレミー・ロサド、クリニックに務める19歳。
他の候補者たちにいつも大きな声援を送っている姿が、
番組のスタッフや審査員の目にも届いていた。
"Gravity"、深みのある美しい声だ。
ジェニファー・ロペスもうっとりと聴いている。

今回の男性のレベルの高さはシーズン中でも群を抜いている。

アーロン、ダンスも習いながらボーカルコーチをする27歳。
ジャクソン5"Never Can Say Good-bye"
歌唱力も充分だし、ステージの立ち居振る舞いも慣れている。
しかしスターとしてのカリスマが弱いのが残念だ。

チェイス、21歳。演劇科の学生。
ちょっと見には地味だったが、ハンター・ヘイズ"Storm Warning"
歌い出すと観客をひきつける力強さに驚かされる。

クレイトン、ニューヨークのアーティスト。
シンディー・ローパー"True Colors"
この人は声も綺麗で歌のアレンジも巧い。
オーディションではエッジがきいていたが、トップ24の中では、
生き残っていけるか。

フィリップ・フィリップス、21歳。
家族で経営する質店を手伝っている。
オーディションからずっと注目を集めてきた。
"In The Air"
この曲で良かったのだろうか。
時々音程を外したり、声が聴きづらいところがある。
それでも最後はしっかりときめた。

エーベン、15歳。
天才少年という印象があるが、グループ審査の時は、
周りと合わせながら一生懸命努力していた姿が印象的だった。
"Set Fire To The Rain"

ヒージュン、韓国系の学生。障害者の施設で歌を教えている。
"Angels"
ここに来て歌い方に韓国の歌手のような要素が強くなる。
後半にぐっと盛り上がりを持ってきた。
なぜか憎めないキャラクターで人気がある。

ジョシュア、19歳。大人に見える。
"You Pulled Me Through"
歌唱力、ステージの落ち着いた態度にスターの風格がある。
この人のライヴを観にビルボード東京へ行く日が来るのでは
と思わせるものがある。

脱落した4人の中から戻ってきたのは
お母さんを大切にする優しい大男、ジャーメイン。
オーディションから人気があったデビッドか彼かどちらかと思っていた。
"Dance With My Father"ルーサー・ヴァンドレスの曲を低音を生かして歌った。
選ばれた12人の中にいないタイプとして彼に決まったのだろうか。

さてこの中から6人が一気に脱落する。
どの人もそれぞれ実力がありレベルが高いだけに、
いったい誰が残ることになるのかとても予想できない。


アメリカンアイドル シーズン11 ハリウッド審査

2012-03-04 13:31:03 | アメリカンアイドル
全米からハリウッドへやってきて、ふるいに掛けられた185人がグループ審査へと臨む。

前回、ステージから落下して気を失ったシモーヌも無事戻ってきて参加できることに。
緊張の余り、食事も水分も充分にとっていなかったのが原因のようだ。

夜8時を回り、"Greapvine"を歌うメンバー達。
士気を高揚させている。
一緒に歌うメンバーも自分で選び、20曲の課題曲から1曲を選び、
振り付けも自分たちで考える。

まずグループ作りでいつも難航する人がいる。
一日目と二日目の合格者の混合グループ、人数は4~5人。
確実に中々決まらない人が出てくる。
決まっても課題曲での音階のパート分けで自分の声の高さに不利な部分、
歌自体に馴染みがないのにグループで選曲したゆえに歌うことになる人もいる。

今回は体調不良に陥る人が続出する。
待機する救急班ばかりか市内の救急隊の出動も度々要請され、
担架で病院に搬送される様子が映る。
精神的に極限状態に追い詰められて体がついていかなくなる。
全身の震え、意識を失う、吐き気が止まらない、立っていられない、
そんな候補者たちの様子が映し出される。
連鎖反応を呼んだのか、それとも今までこういう部分を番組は映さなかったのか。

グループを作ってから全員が和合してスムーズに曲もパート分けも振りも決まり、
なごやかに練習を終え、翌日に備えて就寝するグループ。
意見が一致しない、歌も振りもまとまらず、練習を続けようと主張する人に対して、
眠りたいからと部屋に戻ってしまうメンバーも出るグループ。

とんでもない勘違いをしている仕切り屋に振り回され、
文句を言っても取り合ってもらえない人もいる。

オーディションでは自信に満ちて輝いていた人で、
グループ審査で消耗して声もオーラも失ってしまう人が出る。

不仲でもめていても全員合格になるグループもある。
全員不合格になれば、それぞれ相手を責める気持ちが出る。

全部のグループについて書いているときりがないので、
個人的に印象に残った部分に絞る。

組んだ相手が体調を崩し、棄権するか参加するかわからないまま、
練習を続けているグループ。
3人で歌う場合と4人での場合に備えてどちらのアレンジも練習しなければならない。
もどってきたイマーニ、ステージに出てくるが、
アクシデントの連続で気持ちの整理の付いていないメンバーは歌詞を忘れる。
パーフォーム中にもイマーニは倒れてしまう。
ジョニーだけが合格で他のメンバーは通過できなかった。

地方のオーディションで有望かに見えた多くの候補者が去って行った。
「楽しんだ」と言う人もいれば、打ちひしがれている人もいる。
「力を出し切った」と思える人もいれば、悔いが残る人もいる。
修羅場を経験して終わってほっとしている人もいる。
98人がグループ審査を通過。

ここからはソロでの審査になる。
メンバーに恵まれ、無事グループ審査を通過した人も、
ここでは個人の力量が再び試される。

ヒューストンからのジョシュア、LAまでの飛行機をパニックを起こして降り、
それでも家族に説得されて、もう一度乗りなおしてここまで来たそうだ。
オーディションでの映像の記憶はないが、声量もテクニックも整っている。

父の営む質店を手伝っているフィリップ・フィリップス。
ジェン・ハーシュ、「ジョージア」では七色の声を聴かせて、スティーヴンを唸らせる。
NYのアーティスト、クレイトン、"What A Wonderful World"、アレンジが冴える。
オーディションからスポットを当てられてきた人たちが残っている。

リード・グリムはほんとうに気の毒だった。
アカペラで歌うつもりで前日バンドとの合わせを行っていない。
出番まで1時間もない頃に「アカペラ禁止」の連絡を貰う。
ヴォーカルコーチも焦っている。
バンドのミュージカルディレクターも心配して様子を見に来る。
本人も「こんなのありか?」と言いたいことは山ほどあるはずなのに、
愚痴を言っている時間もない。
自分の不安に周囲の緊張感も加わり、押しつぶされそうなリード。
追い詰められた彼はお母さんに電話する。
気持ちの整理がついたようだ。

本番ではドラムスを前に伸び伸びと笑顔で歌って見せた。
やはりできる人、運命が味方している人というのはいるものだ。
もちろん本人がそのためにどれだけの努力、精神力、集中力を要したかは計り知れない。

スカイラー、点滴を打ちながら「たった一分ですもの。」とステージへと臨む。

候補者達が4つの部屋に分けられる。
一つ一つの部屋へと審査員が合否を告げに来る。
同じ部屋のメンバーに巧い人、評判の高い人がいれば安心出来るが
反対の状況もある。

ジャーメイン、ローレン・グレイ、アダム・ブロック、ジョシュア、デイビット、
このメンバーの1号室は合格。

次の部屋、リード、シャノン、フィリップ・フィリップスも通過。
シャノン、16歳は地元では天真爛漫な無邪気さを見せたが、ここへきて
勝負の厳しさから顔付が変わってきている。

シーズン6でグループ審査で敗退したべイリー・ブラウン、
韓国系でグループメンバーと対立しながらもメンバー全員合格となったヒジュン。
この部屋のメンバーも合格となった。

シングルママで体調不良の中、歌いとおしたラシェル、
部屋の中でげっぷをしてしまい、それを叱責した候補者と争いになる。
NBAの美人ダンサー、ブリトニーもいる。
この部屋のメンバーが今回の不合格者となった。

明日はラスヴェガスへと会場を移して、更なる審査。
オーディションから応援してきた人で残っている人もいる。
残念ながら去って行った人もいる。

歌えてカリスマがあり、強くて、柔軟性のある人たち、
ショウビジネスの厳しさに負けず、初心を貫くことのできる、
この業界でやっていけるだけの人へと絞り込みが始まった。

シーズン8優勝者、クリス・アレンはオーディションではノーマークだった。
まだ見ていない実力のある人がこれから画面に登場するかもしれない。

アメリカンアイドル シーズン11 ハリウッド予選

2012-02-26 21:59:46 | アメリカンアイドル
ハリウッドウィークが始まった。

候補者たちにとって、ここまで来たと言うべきか、
いや、まだ始まってもいないと言うべきか。
新しいチャプターがスタートする。

アカペラで一曲ずつ、審査員の前で歌い、
審査員のコメントはなし。
ここで半数が脱落する。

セントルイスでサム・クックを歌い、
審査員達が彼の心地よい声を聴き続けたくて、
質問を歌の掛け合いのようにしたジョニー・キーザー。
"Dreaming"
会場が大きくなっても臆することなく、
素晴らしい歌声を聴かせた。

一方、韓国系の二世、ヒージュン。
「あんな人は初めて見た。圧倒される。」とジョニーの歌に感服している。
会場でも「きれいな人達ばかり。いったい何を食べてるんだろう?」
緊張から震えているが、そこから心に響く歌声が引き出された。

ブルージーなボーカルコーチのエリーズ、
シーズン6でグループ審査に敗れて、今回再挑戦したヘイリー・ブラウン、
かつてティーンのグループで歌っていてその後、歌を諦めたハリー・デイ。
オーディションから好感を持てた人たちが勝ち進むのを観るのは気分がいい。

サバンナで父親の質店を手伝うフィリップ・フィリップス、
家族でバンドをやっていて子供の頃から歌ってきたピッツバーグのリード・グリム、
どちらも地元のオーディションよりも力が発揮できなかったかに見えたが合格。

一方、昨年、ハリウッド予選で落ちて再挑戦のトラヴィス・オーランド。
母は家を出て、双子の兄弟と父と暮らしている。
昨年よりも状況が悪くなっているだけに、何とか通過して欲しかった。
歌はスティーヴィー・ワンダーの"All I Do"
息継ぎや歌い方にエリック・べネイを彷彿させる部分を私は見つけてしまったが、
残念ながら通過できなかった。

耳が聞こえないところからいくつもの手術を重ねて、
聴力と話すことも可能にしたというガルシア、
歌もキャラクターも応援したいものを持っていたウルフ、
どちらも脱落してしまった。

一日目、合格したのは約60名。

二日目、デビッド・クックに外見が似ているアダム・ブロック。
幼い娘を残して故郷から出てきた。
ジェニファーが似合いそうと言った曲、"Walking In Menphis"で合格。

ジェーン・キャリー、俳優のジム・キャリーの娘。
女の子は父親に似るとよく言われるが、ほんとうにそっくり。
失敗を笑顔でちゃかすが、オーディションではジムとの共演を懐かしがった
ジェニファーの顔にも今回は笑顔はない。
脱落して落胆する娘にジムは「自分もたくさん失敗をしてここまで来たんだよ。」
と慰めてくれたそうだ。

17歳に見えないほど幼く見えるノースカロライナのアフリカ系、デビッド。
セリーヌ・ディオンの歌で審査員達を唸らせた。
エリックべネイも「子供の頃は小さくて痩せていて目立たなくて、
全然もてなかった。でも学校のイベントで歌ったとたんに人気者になって・・・」
とインタビューで答えていたのを彼を見ていたら思い出した。

シャノン、大リーガーの父を持つ16歳のジュリア・ロバーツ似の美人。
アリシア・キース"Falling"
地元のオーディションから続き、絶好調だ。

ジェシカ、脳卒中で倒れた婚約者アンジェロのリハビリを支えている。
アンジェロも会場に来ている。
「大勢の人が応援してくれている。
皆の夢を束ねて歌うつもりよ。」
やっぱりドラマのある人の歌には説得力がある。
合格できて良かった。

ジェニファー・ロペスは懐疑的だったが、男性審査員から合格を貰った
NBAダンサーのブリタニーも合格。

DJでウェディングシンガーのエリカ、
ニューヨークのアーティストのクレイトン、
音楽教師のアーロン、
歌える人はもう、骨格や口の構造から違うのではと思わせる。
三人とも合格。

シモーヌ、16歳。
オーティス・レディングの曲を歌った理由を尋ねられ、
「年齢の高い人達にも喜んでほしかった。」と答えているうちに、
ステージから落下してしまう。
緊張と興奮と疲れで足元がもつれたのだろうか。
結果が心配。

次回はグループ審査、この番組中で最も厳しい戦いが始まる。
ここからは、優しく、そして強くなければ生き残れない。

アメリカンアイドル シーズン11 オレゴン&セントルイス

2012-02-22 21:10:07 | アメリカンアイドル
ポートランド、オレゴン、
初めてオーディションが行われる中西部の都市。

ブリタニー、21歳。
ブランディ・カーライルの"The Story"で審査員3人から合格を貰う。

ジャーメイン、アフリカ系、24歳、教会で歌っている音楽教師。
お母さん思いの優しい2メートルを超える大男。
"Superstar"で合格。

ブリトニー、27歳。
"You're No Good"、裏切った夫への怒りを歌にぶつけて合格。

ロメオ、22歳。
リベリア出身で難民キャンプで6年を過ごして、
アメリカへとやってきた。
三人から合格を貰う。

ナオミ、22歳。
スティーヴンの曲"Crying"で合格。

ジェシカ、25歳。
5年付き合ってきた相手が脳卒中に倒れ、
その後、意識を回復したが彼女の事は覚えていなかった。
今も言語障害が残り、治療を受ける日々を支えている。
フェイス・エバンス"Again"
彼はドアの外で待っていて、彼女の合格に感激している。
この人が合格できて良かった。

風光明媚な土地、ポートランドから45名が合格。

次のオーディション地はセントルイス。
かつてここからは2004年にキャリー・アンダーウッドが登場している。

ジョニー・キーザー、22歳。
母親が6歳の時に出ていってそれ以来父と二人で生活してきた。
ほんとうに仲良さそうな親子。
サム・クック"A Change Is Gonna Come"
余りに耳に心地よい声なので、審査員たちが歌を止めさせない。
質問を歌の掛け声のように続けつつ、歌わせている。
彼の才能に審査員たちも沸き立つ。

ラシェル、26歳。
プロ歌手だったが別れた夫のせいで夢をつぶされて、歌を止めたという。
こういうパターンの人が今回続くが、相手のせいにばかりするのはどうかな?
フェイス・ヒル"Find Someone New"
3つのイエスを貰い合格。

リース、20歳。
私立校から公立校へと転向したことがきっかけでいじめをうけることになった。
それでもコーラスに入ってから、友達もでき、自分に自信もつき、
自分を取り戻したという。
"Lean On Me"
彼の心の中からの叫びはスティーヴンを涙ぐませる。
合格。

イーサン、22歳。
家族でバンドをやっていたが、父親がドラッグにおぼれ、
今はリハビリ施設に入っている。
普段はカントリーを歌ってきたが、これからはソウルを歌いたいと、
"I'll Be"
ソウルフルな歌声を聴かせて合格。
父親に電話をし、涙があふれる彼を友人や身内が見守る。

ローレン・グレイ、22歳。
家族でウェディングの仕事をしている。
当日の料理から花、歌までしきる。
"One And Only"アデル。
「守りに入らない歌い方、声が割れたけれど返ってそれも良かった。」
とスティーヴン。
女性候補者の中で最高と言われて合格。

セントルイスから46名の合格者を出した。

来週からはハリウッド予選。
それぞれの実力が試され、ふるいに掛けられていく。

アメリカンアイドル シーズン11 オーディション4 テキサス

2012-02-14 11:07:24 | アメリカンアイドル
トップバッターはフォン・ブー、アジア系25歳。
ピッツバーグのトップだったヒージュンがアジア系でも優れていたので、
それに続く人かと思えば、歌もキャラクターも外れてしまった。

その後、ヒューストン・テキサスはほんとうに大丈夫なのか?
といった出場者たちが続いた。

スカイラー、17歳、ミシシッピ出身。
家族全員、祖父も両親も一緒にダイナーをやっている。
ここ数年景気が悪く、経営難になっているが、
祖父が「お客が来てくれる限り続けるよ。」
鹿狩りをするという男勝りの女子。
"Hell On Heels"
審査員3人からYESを貰う。

ヘイリー・ブラウン、21歳。
5年前、シーズン6の時に出たという映像を見て、
彼女のことを思い出した。
予選では輝いていて、強い印象を残したのにも関わらず、
グループ審査でつぶれてしまい、気の毒だった。
今回、立ち直って再挑戦、審査員全員からYESを貰う。

クリスティン、28歳。
年齢制限の上限だ。
プロとしてバーやクラブで歌っていたが、
出産をきっかけに歌から離れた。
今は3人の子供がいて、夫とは別居。
弁護士費用のために工面したお金でオーディション地への航空券を買った。
「再出発ね。」とジェニファー。「頑張って、ママ!」
3人から合格を貰う。

その後、3人の優れた女性を男性審査員二人が失格にしてしまい、
納得できないジェロー。
次に外見はきれいだけれど、歌がシャウト気味の女性、
ランディーとスティーヴンが合格させてしまい、怒りが爆発。
スペイン語でランディーに文句を言っている。

2日目。
コルテス、シングルママに兄と二人で育てられた。
アデルの"Someone Like You"
20歳、仕事をしながら学校にも行っている。
ランディーが途中で何度か歌を中断させようとしたのを、
ジェニファーが制止する。
難しい曲で、それらしく聴こえてくるのに時間がかかった。
アフリカ系、見た目も華があり、結局3人から合格を貰う。

歌唱力に問題ありの女性が続く。
一人など最後まで聞いて「これはひょっとして"Grapevine"?」
と気づいた。

ラミロ・ガリシア、28歳。
生まれつき両耳がなかった。
右は耳たぶのみ。
4歳から何度も手術を受け、鼓膜がみつかり外耳と繋げ、
遂には両耳を得た。
話すことも聴くこともできなかった人が今は歌っている。
"Amazing Grace"
「君は人々に勇気を与える存在だ。そして歌もうまい。」
とスティーヴン。
「逆境に慣れているといったな?それを信じよう。」とランディ。
「これからのあなたに期待しているわ。」とジェニファー。

「息子は最高だ。」と待ちながら涙で語る父。
「話せず、耳も聴こえなかった息子にこんな日が来るなんて。
ほんとうに幸せだ。」と泣く。
家族に囲まれて、ラミロも涙。

テキサスでは54人が合格した。

アメリカンアイドル シーズン11 オーディション1~3

2012-02-10 19:30:38 | アメリカンアイドル
「アメリカンアイドル シーズン11」の放映が始まった。
審査員は前回に続き、ジェニファー・ロペスとスティーブン・タイラーが、
ランディー・ジャクソンと共に務める。
11回目を迎え、この番組を観ながら成長してきて出場年齢に達した
そんなティーンエイジャーが応募してくるという切り口で始まる。

今シーズンを観始めた最初の印象では、
大人の男女が苦労を重ねてきて、起死回生を賭けて
番組に応募してきたというドラマがあった「Xファクター」に対して、
こちらは10代のタレントを発掘する番組という風情が否めなかった。

しかし3エピソード通してみていくと、
サバンナ、ピッツバーグ、サンディエゴといったそれぞれの開催地、
アメリカ各地の特徴ある地方都市の文化や風物と見所も満載、
また今後の候補者たちの成長振りも期待大になってきた。

オーディション初日、ジョージア州サバンナ、
南部の中でも独特の濃さを感じさせる都市だ。

デビッド、17歳。
12歳くらいに見える。
シーズン10の優勝者のスコティーと歌唱選手権で競って勝った経験があるという。
"Remember The Rain"で称賛される。
「マイケルの曲は歌える?」と聞かれて"Never Can Say Good-Bye"
全然上手そうに見えなかったが、二つの曲をそれぞれ違った持ち味で歌い上げた。

コネティカットから参加したギャビ。
タップの競技会で優勝しているダンサーだが、歌も劣らず歌える16歳。

司会者のライアンのそっくりさん、ショーンが登場。
歌は今一つだったが、今後、トップ3の中継などで仕事の依頼が来そう。

シャノン、15歳、ジュリア・ロバーツに似ていて大人びている。
大リーグの投手だったという父親、大家族がオーディションに立ち会う中、
リラックスして歌い通す。

テネシーから来たエイミー、24歳。
森のテントの中で自給自足のような生活を夫と犬としている。
100ドルもないというがシンプルな日々を楽しんでいるようにさえ見えた。
夫のお母さんが揃えてくれたというドレス、サンダル、アクセサリーで歌う。
"Superwoman"、場数を踏んでなくてもうまい人はうまいんだと思わせる。

15歳、ステファニー。
「こんな出来事は人生初めてよ。」とナーヴァスになっている。
一生に一度あるかの緊張感を乗り越えて最高の歌を歌えたようだ。

前回、兄と一緒に参加したスカイラー、
今回兄はサポートに回ったと聞き、
ジェニファーが「呼んできて。」
兄のコルトンも歌うことに。
二人とも合格。それぞれ16歳と19歳。
ジェニファー「二人とも成長したのは"pain"『試練』を経験したからよ。」

福祉の仕事をするローレン・ミンク、25歳。
歌う前にきれいに見えたのに歌いだすと美しさが消えてしまう人、
その反対の人がいる。
ローレンは後者で合格。

2日目のトップは西アフリカ出身のモリナ。
カントリーを歌い始めるが、歌の最後になって自分も知っている曲だったと気づく。
それだけ外していたということだ。

W・T・トンプソン、25歳。
刑務所の職員をしていたが、この番組に出演するために退職した。
出産が迫っている妻もいる。
この人を落とすわけにはいかないという雰囲気に審査員ものまれた。

NBAのダンサー、ブリタニー。
出てきただけで人目を引く美貌にランディーとスティーヴン、
YESを出す雰囲気充分。

フィリップ、20歳、
父の質屋で働いている。
"Superstition"を歌いあげ、ギターで"Thriller"もアレンジして聴かせた。

サバンナからは42人の合格者が出る。

次のオーディションはピッツバーグ。
誇り高い鉄鋼の都市。
トップは韓国系のヒージュン。
自信は?と聞かれて「少しはあったけど、来てみたら皆のレベルが高過ぎて、
自分なんか全然たいしたことないって思えてきた。」
正直でユーモアがある人柄に好感が持てる。
"How Am I Supposed To Live Without You"
キャラクターと違い歌は手堅く、合格。

リード、26歳。
プロの両親と2歳から舞台経験があるそうだ。
上手い人は想像もつかないアレンジを聴かせるものだ。

クレイトン、26歳、ニューヨークからバスでやってきた。
ニューヨークでは優れたアーティストが多く、
生活は厳しいと言っていたが、自作の歌を聴かせて、
審査員を沸かせる。
もう一曲聴きたいと言わせた。

エーベン、15歳、オハイオから車で家族全員でやってきた。
"Ain't No Sunshine"
天賦の才能を感じさせた。

前シーズンからの再挑戦、トラヴィス、アフリカ系。
"Isn't She Lovely"
高校を中退、家も失い、母も家を出ていった。
父と双子の兄と支えあってシェルターで暮らしている。
昨年よりもさらに状況は悪化してしまったが、
ハリウッドへのチケットを手にすることができた。

2日目のトップはウェディングシンガーでDJのエリカ。
"Will You Still Love Me Tomorrow"
キャロル・キングの歌を自分の物にしている。

シェーン、19歳、父と伯父と一緒に炭鉱で働いている。
「ハレルヤ」を歌ったが残念ながら合格レベルには達しなかった。

ハリー・デイ、24歳。
10代でアイドルグループにいたが、どん底まで落ちた。
生きる気力も失ったところから立ち上がり、
夫の勧めで番組に挑戦したという。
グロリア・ゲイナーの"I Will Survive"
まさに彼女のためにあるような歌だ。

ピッツバーグでは38人が合格。

続くオーディション地はサンディエゴ。
軍隊の都市のイメージらしく、ミッドウェイの艦上にてのオーディション。
アシュレイ・ロペス、26歳のシングルママ。
ホイットニー・ヒューストンの"Always Love You"
難しい歌をここまで歌いこなすとは。

ジェイラ・ギブソン、26歳。
ミュージック・ソウルチャイルドの"Just Friend"を歌った。
エリック・べネイの曲を歌う候補者はいないのだろうか。

エレンのショウにも出たアリー、19歳。
ラップを歌いヒップホップも見せ、男性二人は喜んでいるが、
ジェーローは怪訝な表情。
しかしお調子者かと思ったら、コニー・ベリー・レイの"Like a Star"
けっこう歌えている。

2日目。
カイル・クルーズ、19歳。
バークレイから参加。
モニカ、"Angel"をジェニファーに捧げた。
「今までの男性で最高だ。」と褒められて驚いている。
見た目、話し方と歌のギャップ。
「服装も大切だ。」「スターらしく見せないと。」

ウェートレスをしながら子供二人を育てているというジム・キャリーの娘。
セレブの娘らしからぬ様子に好感度が上がる。
ジェニファーは「ジムと共演した時にあなたは2歳だったのよ。」
と驚いている。
"Something To Talk About"で合格。

通称ウルフ、ジェイソン、24歳の整備工。
前の年にギター職人だったお父さんを亡くした。
父の手作りのギターを持って登場。
"Midnight Special"そしてギターでも、もう一曲歌い合格。

サンディエゴからは53人が合格となった。

さて3か所のオーディションを観ていると、
最初は10代のタレントショウに思えた今シーズン、
それぞれの家族や本人のドラマ、今後の歌や人間的な成長が楽しみになってきた。
難関はやはりグループ審査、たいへんなプレッシャーの中、
この中で残っていく人はいったい誰なのか、今は想像もつかない。

アメリカンアイドル シーズン10 決勝→フィナーレ

2011-06-06 10:15:25 | アメリカンアイドル
いよいよアメリカンアイドルシーズン10の決勝、
ローレン16才、スコティー17才、ファイナルはこの二人の対決となった。

放映の前に日本の局のつけた映像がある。
小倉智昭から「ジェニファー・ロペス、女優、歌手としても好きだったが、
この番組を通して益々ファンになった。」とのコメントを受けて、
デイブ・スぺクター「ジェーローはこの番組を通して人気が上がり、
新曲も売れている。一方スティーブン・タイラー、自分達は知っているが、
知らなかった若者達に彼のメチャクチャな言動とかが受けている。」

確かにジェニファー、女優としてはラテン系の気の強い女性の役が多かったが、
この番組の審査員をすることを通して、彼女の人間性や繊細な一面、
女優、歌手としてメジャーになるまでしてきた苦労、優しさや心遣いを見ることができ、
親しみを感じた。
今までの彼女の映画を見ても受ける印象が変わったほどだ。
また毎回のドレスやヘアメイクなども楽しみだった。
色鮮やかなメイクとドレス、スモ―キーなアイメイクに輝くブラウス、
その次はナチュラルなメイクでシックにと、まさに七変化を見せた。

小倉から「ハードロック、R&Bではなく、カントリー二人の対決になった。
アメリカでのカントリーの根強さを感じた。」
まさにその通り、カントリー対決、そしてティーンエイジャーの決勝となった。

シーズン7の準優勝、デビッド・アーチュレッタは、子供の頃からこの番組を観てきて、
出場できる年齢に達するのを待っていたと言っていたが、
今回の二人も6才からこの番組を観てきたはずだ。

会場はコダックからノキアシアターへ。
ローレンがリハーサルで声帯を痛めてしまったと発表される。
ドクターからローレンの治療経過、医療班が待機していると説明がある。
かつてシーズン5でもクリス・ドートリーが同じ状況になり、敗退していった。
ローレンは"I'm here, I'm ready to sing, don't worry"と言っている。
後ほどデイブの説明で「ローレンの声が出なかった場合は、
決勝なくして優勝が決まるのでは番組にならない、ヘイリーが出ることも予定されていた。」
この状況下ではローレン、何としても3曲歌い通したいと思ったはずだ。

三曲はそれぞれ、「今回のお気に入り」「候補者にとってのアイドルに選んでもらった曲」
「デビューした場合のシングルとして発売される予定の曲」
以前、三曲目は二人が同じ曲を歌ったが、今はそれぞれに違った新曲が与えられる。

1ラウンド
スコティー、モンゴメリー・ジェントリーの"Gone"
ローレン"Flat On the Floor"
会場の大きさが二人を圧倒する。

2ラウンド
スコティー"Check Yes or No"、この曲をスコティーに選んだのはジョージ・ストレート。
本人もギブソンのハミングバードを持ち、バックもアコギ、バイオリン、ベースが入る。
チェックのシャツにジーンズ。スコティーらしい良い雰囲気だ。
里帰りをしてから変わった。
以前の淡々とした印象から優勝を強く意識し勝気満々だ。

ローレン キャリー・アンダーウッドの選んだ"Maybe It Will Be Memphis"
ローレン、喉の具合が悪いのに決して弱気になっていない。
審査員の評価も上々。

3ラウンド
スコティー"I Love You This Big"
グレーのジャケットにジーンズ。バックには今までのスコティーの映像が映る。
ステージマナー、立ち居振る舞い、表情、カメラ目線、間の取り方、プロ並みの風格がある。
自信が溢れている。
自分のために書かれた曲で物語を語っているのがわかる。
番組中、ずっと自分のスタイルを貫いてきている。

ローレン"Like My Mother Does"
ローレンは喉を痛めてかなり消耗している。
そんな中で無心に歌う時、観る人の心に響くものがある。

客席にデビッド・アーチュレッタがいる。
シーズン7のトップ4、ジェイソン・カステロもいた。
トップ3に入れなかった時、「来週は3曲だろ。そんなの僕には無理だったよ。」
とあっさり受け入れていたが、やはり三曲歌うことは、声の調整、
三曲で違いをそれぞれ出す、これは難関だ。

ローレンの涙、体調の悪い中で三曲歌い通した達成感だろうか。
審査員は三人ともローレンに軍配を上げる。
ジェニファーなど「私はスコティーのファンだけど。どっちが優勢かは言えない。」
と含みを持たせた。
しかしこの番組をずっと観てきて、審査員が褒める人ではなく、
そうでなかった人にいつも票が集まる傾向がある。

さて結果発表。
シーズン6で結果を先に知ってしまって、番組を観る楽しみが半減したので、
シーズン7,8,9と検索を掛けないようにして、結果を見ないようにしてきた。
アメリカと日本の番組放映の時間差が今は10日間程でもあり、
何とか結果を見ずに最後まで死守できるかと思っていたが、
優勝が決まるとやはりそこら中で話題になったり、写真が出たりする。
「あっ」と思って写真から目を背けたがもう遅かった。
残念ながら事前に結果を知った上で観ることになるが、
それでも充分に楽しめるフィナーレの内容だった。

会場前にはレッドカーペットが敷かれ、その上を歴代のトップ10やセレブ達が入場してくる。
ダンスアイドルの審査員、メアリー・マーフィー、俳優のジャック・ブラック。
ジャックからも、今回のトップ11のステファノやポールからも日本のフォックスの取材クルーへ
「日本の地震と津波への被災地へ哀悼の気持ち、日本の復興を祈る。」とコメント。

トップ4のジェームズとジュディス・プリースト。
ヘビメタに拘ったジェームズ、トップ3に入れなかった悔しさから立ち上がって、
ロック魂を見せた。

次はトップ5のジェイコブと何とカーク・フランクリンで"I Smile"
カ―クはジェイコブに「ジェイコブ!」「行け!」「歌え!」と気合を入れてくれている。
そこに更にグラディス・ナイトが入って来て加わった。
3人の息はピッタリで素晴らしい。「辛い状況にある人たち、頑張れ!」
「二階席のみんな、聞いているか?」とカ―ク。
クワイヤー達も出てきて、完璧にゴスペル、アフリカンチャーチの雰囲気になった。
ジェイコブは少し気後れしているようにも見えたが最高のパーフォーマンス。
グラディスもカ―クも日本に来てくれたらライブに行ってみたい。

トップ6のケイシーはジャック・ブラックと登場。
ペアのスーツを着ている。
ジャック・ブラックが目標と言ったケイシーがジャックと共演している。
最初にケイシーが歌い、「次は俺だ」とジャック。「待たせたな」とケイシー。
最後は二人で。しかしジャックブラックは濃い。
ケイシー、アイドルの中では強烈な個性を放っていたが、二人で歌うとまだまだ薄い。
それでもジャックを相手に良く健闘していた。

トップ13の女性達でビヨンセのメドレー。
優勝候補と言われながらあっさり敗退したピア。
今まではバラードの曲を中心に歌っていたが、ここでアップテンポの曲がきちんと歌えている。
こういう曲も歌えば結果が違っただろうかとちょっと思ってしまう。
そこに本物のビヨンセが登場。
ビヨンセのカリスマは凄い。
メンターとして候補者の指導に出てきた時はオーラを引っ込めていた。
ステージにビヨンセが出てくるともう、周りの人は霞んでしまう。
圧倒的な存在感でステージを乗っ取ってしまった。

トップ3のヘイリーとトニー・ベネット。
ヘイリーはこういうジャズの曲が良く似合っている。
トニー・ベネットもヘイリーが伸び伸び歌えるように引っ張ってくれた。

スコティーとティム・マックグロー
ティムの風格に負けず劣らずスコティーも自分らしさを見せた。

ジェニファー・ロペスの夫、マーク・アンソニーのパーフォーマンス。
このジェニファーの夫、初めて歌うところを観たが、結構やるじゃないかと思った。
ダンサーとしてジェニファーも加わり、後ろ姿でシェイク。
バックにはドラムスにシーラEに似ている人がいると思って見てたら、本人でした。

トップ13の男性達の歌が始まる。
久々に聞くとポールもステファノも良い声をしている。
そこにトム・ジョーンズ。
外見は年齢を重ねたと思ったが、喉は健在だ。
客席のジャック・ブラックがスタンディングで踊っている。

トップ2は二人とも高校生。
それぞれ高校での恩師が紹介される。
二人の恩師とトップ2へ番組から新車がプレゼントされる。

ローレン、憧れていたキャリー・アンダーウッドとパーフォーマンス。
ローレンも番組終了後もキャリーのように活躍してほしい。

ビヨンセの新曲「1+1」が披露される。
またしても会場はビヨンセのライブになってしまう。

番組の審査員を務めたスティーブン・タイラーの"Dream On"
先ほどのカ―クのピアノはヤマハだったがスティーブンは白いスタンウェイ&サンズ。
ピアノを弾きながら歌いだしたスティーブンは横にあったスタンディングマイクを手に立ち上がる。
久々に観るスティーブンのライブ映像。
やっと番組中でプロモ映像ではなく、本人の歌が聴けた。

結果発表はスコティー。
ローレン、前日にあれだけ審査員から持ち上げられれば、その気にもなったはず。
ちょっとがっかりした表情だ。
それでもスコティーを祝福しハグ&キス。

スコティーはデビュー曲になる歌を歌いながら、ステージから客席へと廻り、
両親や家族達とハグ。感涙に噎んでいる。
トップ13や審査員達とも壇上で抱き合っている。
そこに紙吹雪が散っていく。
スコティーだけではない、ここまで頑張ってきた、これから一緒にツアーに出るトップ13、
そして候補者たち全員を暖かく、時には厳しく見守ってきた審査員達、
全員をねぎらい祝福しているような最後だった。

アメリカンアイドル シーズン10 トップ3 結果発表

2011-06-03 14:52:05 | アメリカンアイドル
スタートはいきなり、候補者たちのボーカルコーチをしてきたジミーの発言で始まった。
「優勝するのは男性だと思う。」

会場には今シーズンの抜けていったトップ10達が来ている。
ツアーに参加することはわかっているから皆、表情がにこやかだ。

イタリアの若手ボーカルグループでアメリカで売り出すイル・ヴォ―ロのパーフォーマンス。
それぞれがオペラ仕込みの素晴らしい声をしていて、アイドル達も聴き入っている。
しかしこの場面で歌うのに緊張しているのも伝わってくる。

トップ4が映画製作者のJJ・エイブラハムのスタジオを訪れる。
これから公開される映画「スーパーエイト」が4人だけのために試写される。
JJが4人に対して「毎日たいへんだろう?君達、ほんとに偉いよ。
家の子が君達に会ったと言ったら羨ましがるだろうなぁ。」
オーディションから約3ヶ月。
ずっとたいへんなプレッシャーの中でここまで残ってきた。
才能や人気だけではない。
その努力や精神力に対してショウビジネスに関る人こそ、讃えて労いたくなるはずだ。

トップ3になるとプライベートジェットで故郷へ。
空港には巨大なリムジンが待っている。
最初はヘイリー。
シカゴは雨が降っている。
「でも何人かは来てくれるかと思うの。」と言っていたヘイリー。
会場は大勢の人で埋め尽くされ、市長は「この日をヘイリーの日とする。」と定めた。
家に帰ると妹、父母、愛犬が待っていて、地元の凱旋パレード。
コンサート会場では父と妹もバックバンドに参加。
「知り合いもそうでなかった人も私を応援してくれてどうもありがとう。」と涙。

次はスコティー。
ノースカロライナのガーナー。
街頭には人が溢れる中を車が進んでいく。
「帰ってこられて幸せだ。」
泣きながら車を追いかけてくる子もいる。
久しぶりに家に戻り、三か月前に荷造りをした自分の部屋で感慨にふけるスコティー。
母校を訪問すると壁にはスコティーの写真が飾ってある。
車に戻ると普段、ポーカーフェイス、余り感情を現わさないスコティーが号泣している。
バイト先を訪ねるとここでも大勢の人が待っていて、また涙。
スコティーの泣いたり、思いっきり笑う無邪気な姿を観ていて貰い泣き。
コンサートではスコティーがオーディションで歌った曲、"Your Man"を歌うと、
この曲が持ち歌の歌手、ジョン・ターナーが途中から出てきたのには、
スコティーもびっくり。
「あなたが歌って下さい。」と譲ろうとしている。
観客を前に「僕は優勝を目指す。ここから優勝者を出す。」と熱く語った。

最後はローレン。
竜巻の被害で被災地になったジョージア。
警察のバイクの先導で凱旋。
被災した母校の様子に涙するローレン。
コンサートでは被災者たちに歌を捧げる。
会場には人が溢れ、橋の上からもコンサートを見守る人達がいる。
倒壊した家から幼い弟を助けだした11歳の少年と話すローレン。
「あなたを誇りに思うわ。ハグさせて。」

ファイナルに進んだのはスコティーとローレンだった。
ヘイリーは明らかにショックを受けている。
里帰りが目標と言った候補者がいたが、里帰りしてみんなに励まされて、
頑張ろうと思って戻った途端に落とされるのも厳しい。
ヘイリーの過去を振り返る映像と共に、最後の歌が始まる。
選んだ曲はエルトン・ジョンの"Bennie And The Jets"だった。
気持ちを立て直したヘイリー、「これが終わりじゃないわ。また会いましょう。」
しっかりと最後まで歌い切り、ヘイリー独特の唸りを炸裂させた。
客席のまず父親とハグ。
ステージに戻ると真っ先にスティーブン・タイラーが駆け寄ってきてハグしている。

毎年楽しみにしているこの番組、アメリカでは番組の人気が低迷しているとも聞くが、
新しい審査員にスティーブン・タイラーとジェニファー・ロペスを加え、たっぷりと楽しませてくれた。
シーズン10、いよいよ今週末が最終回になると思うと、名残惜しい気持ちだ。

アメリカンアイドル シーズン10 トップ3

2011-05-29 11:28:46 | アメリカンアイドル
トップ3になると一人三曲も歌わなければならない。
もともと知っている曲ならともかく指定された未知の曲にも、
挑戦しなければならない。

今回はボーカルコーチとしてビヨンセが登場。
ビヨンセ、ステージでも華やかだが普段のナチュラルメイクでも、
充分過ぎるほど美しい。

スコティー ローンスター"Amazed"
スコティーは自分の独特の世界を番組を通して作り上げてきた。
ラジオで彼の曲が掛かったとしたら、その声ですぐに彼だとわかるだろう。
非の打ち所のないパーフォーマンスだった。
いつも候補者たちは里帰りをして帰ってくると皆、貫録がつく。
地元の自分を取り巻く環境がどれだけ変わっているかを認識して、
それが自信に繋がってくるのだろう。

ローレン "Wild One"
ノリの良い曲の方が彼女には合っているとビヨンセ。
ローレンも里帰りをして自信を付けたようだ。
しかし少しピッチが外れるところがあった。

ヘイリー レッドツェッぺリン "What You Never Been Found"
自分の父は素晴らしいギタリストだから彼に演奏を頼みたいと申し出る。
番組初の親子共演。
ビヨンセはヘイリーがお気に入りのようだ。
こんな難しい曲に挑戦したヘイリーの心意気に拍手。
途中で転んでしまうが、すぐに起き上がって何事もなかったかのように歌ってみせた。
会場はスタンディングオベーション、審査員にも大好評だった。
ジェニファー「転んでも歌い続けるのがプロよ。私だってビヨンセだって転んだことがある。」
第一ラウンドはヘイリーが優勢だ。

スコティー 
オーディションの映像を振り返る。
今も初々しいが16才、オーディションの頃と較べるとすっかり垢抜けた。
最初は変わった声のワンパターンかと思ったが、
今はいろいろな曲が歌える。
ジミーの選んだスコティーへの曲は、"Are You Gonna Kiss Me Or Not"
トム・ぺティーの正統派カントリーソングできめた。

ローレン
オーディションの映像を見るとローレンも短期間の間に洗練されてとても綺麗になった。
自分が合格した後で家族を呼び、スティーブンを巻き込んでエアロスミスの曲を歌ったのは、
とてもキュートだった。
ランディー"You got it!"
合格者の出ない長い一日のオーディションの最後に彼女の歌を聴いて感激している映像。
「持っているヤツは持ってるんだ。年齢や経験なんて関係ない。」

ジミーはローレンにバンド・ペリー "If I Die Young"を選ぶ。
「シンガーは何百曲と歌う内に自分にぴったりな自分にしか歌えない曲と出会える。
この曲は君に合っていると思う。」
「悲しい曲だけど何か元気が出るような部分もあるから、この曲が好き。」
とローレン。
哀愁のあるメロディーを暗くさせずに心を込めた。
抜けるように明るいスコティーと較べると同じカントリーを歌ってもローレンには憂いがある。
儚げな影が彼女の魅力なのかもしれない。

ヘイリー
意外に初期の頃と余り変わっていないかもしれない。
この番組に再挑戦だと言っていたのも思い出した。
ジミーはヘイリーにスティーブン・ニックス"Rhiannon"を選んだ。
やはり三曲歌うのだと歌詞を覚えるだけでもたいへん。
一曲目を越えるには至らず苦戦していた。

3ラウンド目は審査員の選んだ曲
スコティー ケニー・ロジャース "She Believes In Me"
抑え気味の歌い方がいい。
それでもケニーのハスキーな味のある声が魅力なこの曲はやはり難しかった。
高音がちょっと苦しそうだ。

ローレン リー・アン・ウ―マック "I Hope You Dance"
しっとりと歌い上げ、もうカントリー歌手の貫録十分。
しかしカントリーの要は歌詞とアメリカ魂だ。
残念ながら、日本語が母国語の私にはそこまで曲の深みが理解できない。

ヘイリー アラニス・モリセット "You Oughta Know"
1995年のロックのヒット曲。
一曲目と二曲目との違いを出そうと努力しているのがわかる。
審査員には好評だったが、選ばれた二曲よりも、
自分で選んだ一曲目が一番良かったのでは。

さて今晩は三人の凱旋里帰りの様子とトップ2の発表となる。
今日はナイル・ロジャースのライブに行くので録画して、
結果は後ほど観ることに。

アメリカンアイドル シーズン10 トップ4

2011-05-22 21:56:22 | アメリカンアイドル
トップ3に入ると地元への凱旋が待っている。
トップ4、ここが踏ん張り時だ。

シーズン9のビッグマイクは目標を「優勝」ではなく、「地元への凱旋」とまで言ったほどだ。
ずっとアメリカンアイドルで歌うために離れていた故郷へと、
あるいは生まれ育ってからしばらく帰れないでいた古里へと戻り、
VIP待遇、たいへんな歓迎の嵐が待っている。

今回のテーマは「心を揺すぶられた曲」「リーバー・スト―ラ―」

ジェームズ "Don't Stop Believing"
ジェームズはステージ映えがする。
オーディションからトップ4までの道のりと重なる歌。

ヘイリー "Earth Song"
マイケル・ジャクソンのこんな難しい曲をどうやって歌うのかと思えば、
ヘイリーのマイケルとこの曲への熱い想いが伝わってきた。
しかし審査員からは不評だった。
客席からケイシーが大喜びで声援を送っている。
落選してもこうやって親しい候補者の快挙を心から祝福している。

スコティー "Where Were You"
歌詞の中にある"Simple guy's simple song"
「自分は単なる歌い手だ。」
ランディーから「この気持ちをずっと貫くんだぞ。」と励まされる。

ローレン "Anyway"
竜巻で被害のあった地元への応援歌。
ローレンのしっかりした歌唱力を再認識。

次のテーマは「リーバースト―ラ―」
レディー・ガガがメンターの助っ人にやってくる。
レディーガガ、素顔が見られるかと思ったら、いつも以上にフルメークアップだった。

ヘイリー "I Who Have Nothing"
練習中にガガから「あなたは歌が巧いんだから、
もっとパーフォーマンスの中にストーリー性を取り込んで。」
とアドバイスされる。
エディット・ピアフのようにドラマティックにして欲しいと。
本番では前半であれほどけなされたのに、むしろそれをばねにして歌に叩きつけた。
今までのヘイリーのパーフォーマンスで最高だった。

スコティー "Young Blood"
残念ながらとても歌唱力を競うコンペティションのパーフォーマンスとは思えなかった。

ローレン "Trouble"
エルビス・プレスリーのこの曲、"evil"「ワル」という歌詞の意味を深めて、
もっと雰囲気を出してと言われる。
ローレン、ここに来てぐんぐんと力をつけてきている。
しかし出だしは良かったが、後半ステージ周辺を歩き回るとマイクの声が途切れがちになる。
ステージに戻っても音程とテンポを取り戻せないままパーフォーマンスが終了した。

ジェームズ "Love Portion No.9"
ガガからエルヴィスのセクシーさが足りないとアドバイス。
本番ではステージ、客席すべてを使ってまるでジェームズのライブのように歌いきった。

結果発表
優勝はともかく、一番里帰りさせてあげたかった人、ジェームズが落選となった。
最後の歌のパーフォーマンス中にも、さすがに無念は隠しきれない。
過去の映像を振り返ると、難病を抱えていじめを受けたり、
家庭的にも苦労をしてきたジェームズ。
婚約者と彼女の幼子に支えられて、オーディションからここまでの長い道のりを辿ってきた。