Me & Mr. Eric Benet

私とエリック・ベネイ

When You Think Of Me

2014-04-16 11:31:24 | エリックべネイ2014年来日



2005年のエリックべネイのライブは"If You Want Me To Stay"から始まった。
Slyをカバーしたエリックの1stアルバムのこの曲、
当時、アメリカでバッシングが続いていたエリックから
「居て欲しいなら歌うけど、どうする?」
と会場の人々に問いかけているようだった。
もちろんライブに足を運んでいる人はエリックに帰って欲しいはずもない。
観客を男性と女性にわけて、
"If you want me to stay"と"Stay With Me"とエリックは歌わせた。

2007年のスタートは3rdアルバムから"India"、
アメリカへ置いてきた娘のインディアを想う気持ちを込めた。
そして東京ジャズフェスティバルでもヘビーで複雑なインストが続く中に
最後に登場したエリック。
シンプルに歌い上げるこの曲は逆に新鮮で、夏の熱い会場に涼風を吹かせた。

2009年、2月の来日は2ndアルバム"When You Think Of Me"がスタート。
「久しぶりにみんなに会うけど、僕のこと忘れてなかったかな?」
そんなカードをエリックは突きつけた。

歌詞も訳してみたのだが、どうしてもわからなかったのが、
"When you make Benjamins"、訳詞では「子供を作っていた。」となっているが、
歌詞全体の内容、「自分は夢を求めていた時に、君は物質的なものを求めていた。」
とくい違いがある気がしてしっくりこなかった。

エリックのライブ映像を見ると「ホノルルに行くはずだったのに」
で波を手でジェスチャーするエリック、
ベンジャミンのところでは何かを数えるサインを出している。
そうか、ベンジャミン・フランクリン、100ドル札。お札を数えているフリ。
「君がお金に固執している間に、僕は新しい友情を育んでいた。」
"It's never hard to make new frineds, When you're making Benjamins"
やっと意味がわかった。

エリックはあるインタビューで、
「作詞をするってね、ペンを持ったら、それは復讐するチャンスだよ。」
と冗談ぽく言っている。

この曲はエリックが最も辛かった時、
父は癌を患い亡くなり、レコード会社からは契約の解除、
かつてガールフレンドだったタミも突然の事故で亡くなり、
彼女が育てていた娘のインディアをエリックは引き取ることになる、
そして音楽の仕事は諦め、UPSで配達員の仕事を始めた、
そんな時に自分のもとを去っていった女性が、
その後エリックが業界で成功している姿を見て訪ねてくる、
そんなことがあったのかもしれないと思わせる。

「ハロー、ベイビー 元気でやっていた?
また君に会えるとはね
あれだけ僕を落ち込ませておいて、やってくるとはね
僕たちは仲良くやっていた
でも君には他の男ができた
もし僕が君のして欲しいことを
わかっていなかったのならあやまるよ

知っていると思うけれど、あれからずっとうまくやっている
家も引っ越したんだ
僕のすべての夢を君が時間の無駄だって言っていたこと
思い出したよ

君が他の世界にいる間に僕も新しい世界を作った
それなのに君はまだ僕を想っているって言うの?

死にたいと思うほど、落ち込んで
膝から床にくずれるように泣いて
君にはそういう気持ちがわかるのかな

これ以上生きていられないと思って
君の世界はパニックを起こすかな?
僕のことを想う時

僕はすべての愛を君に注いだけど
君が求めたのは物質的なものだった
今でもそうみたいだけど
それだって簡単なことじゃないだろう

僕はかつてないほど落ち込んだ
立ち直るのにしばらく時間もかかった
君のためなら命も惜しくなかった
そういう僕の気持ちを全部考えてみたことがある?

君の女友達と一緒に夜を過ごしたりしたけど
あれは君と彼へのあてつけだった
ホノルルへ二人でいくつもりだったんだってね
でも彼は君を置いて行ってしまった

さあ、涙を拭いて もう終わったことだ
僕のフィアンセに君を紹介しよう

もう一度聞きたい 僕のことを想っていたって?
僕の思い出から逃れることができなくて
大きな波に流されながらも僕を想っていたって?

目を閉じると僕の顔が見えた?
そして僕の気持ちを考えてみた?
あれほど強かった愛が偽りに過ぎなかっただなんて」



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