電波deアニメな日々

アニメみて良いとか悪いとか毒吐いてみたり。

女の子が死ぬ話

2015-08-08 04:22:19 | 漫画
女の子が死ぬ話 (アクションコミックス)
柳本 光晴
双葉社
全1巻。

響の作者、柳本光晴の作品ということで買ってみた。
買うということは決めて、とりあえず本当に同じ作者で間違いがないか確認がてら尼損のレビューを見てみると、どうにも歯切れの悪いコメントが多い。
原因がタイトルにあることは容易に想像が付くが、レビューがどんなだろうが響の作者であることへの期待は揺らぎはしないので、ヨドバシでお買い上げ。
尼で買うのも何だけど、楽天で買うと傷だらけのことが多くて、迷ったらとりあえずヨドバシで行こうと決めた今日この頃。
いや、迷わずヨドバシでいいんだけど。

女の子が死ぬ話というのは合っていないわけではないが、正確ではない、というか間違っている。
女の子が死ぬのは結果であって、作品的にそこは大して重要ではない。
というか、確かに死ぬけど、生き続けるわけだから。
正直、このタイトルで行くことにGOを出した編集者に猛省を促したい。
気を引いて買わせるには十分なタイトルなのかも知れないが、作品の内容を表していないというか、風情がない。

鏡に映った制服姿に自惚れて、進学を機に格好いい女から可愛い女へと転身を図ろうと勇んで登校した主人公が初日に出会ったのは絶世の美少女だった。
可愛いとはこういうことなんだと思い知らされた主人公は、少女のお付きのイケメンくん含め強烈に惹かれる。
トイレの鏡に向かい少女への素直な憧れを呟いたその時、少女が立ち聞きしてしまったことで好感を持つ。
人との関わりを避けて生きてきた薄幸の美少女が、余命宣告を受けきれいに死のうとの決意を胸に進学した先で出会った、快活な少女との儚くも濃密な時間。
ぼっち姫が残された僅かな時間の中で、一生の親友と呼べる関係を築くという作品。

この作者はあだち充ばりにキャラの引き出しが少ないなと思わされるほど、響の登場人物のプロトタイプ的なキャラが多い。
ヒロインの幼馴染みなんか涼太郎そのものって感じだし。
だがそれは悪い意味ではなく、響が好きな人なら、この作者の作品は好きになれる可能性が高い。
逆に言えば、このキャラが嫌いなら、この作者の作品はどれも好きになれないだろうけど。
しかしなんだ、どいつもこいつもすぐに手が出るな。
いや、嫌いじゃないけど、サイヤ人が立場を失うレベル。

自分は別に薦めはしない。
でも、響好きなら当然持ってるでしょ。
つまりはそういうこと。
響ほど萌える要素はない。
泣けるかどうかというのは微妙なところ。
いいはなし系。

この作品を読むと、タイトルで釣れるかどうかというのはどうでもいいことだと思わされる。
だって、響の作者じゃなかったら買っていないわけだから。
良い作品を描くことが一番の宣伝になるってことですね。


コメント
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2015-08-08 00:52:11 | 漫画
響2巻発売!
先々号の響がめっちゃ萌えたから、そこまで収録されていたら嬉しいなと思っていたけど、やっぱ無理だったか。
蹴り入れるとこまでだったけど、まぁ、そこが一番切りの良いとこかなとは思うんで仕方ない。
最近読んでる漫画で最も萌えるのがこの作品というのは、果たしてどうなんだろうか。(笑)

響は有名作家の落とし種かなんかで、種の存在を知らずに同じ道を歩み始める的な良くある設定なのかなと疑っていたりもしたんですが、そう考えると辻褄が合わないところが結構有るので、どういう展開になるんだろうかと思ったりもしてたんですが、そっちか~ってなことで腑に落ちる設定でしたね。
ヤンキーの溜まり場に平然と馴染んでいたり、漫画の絵面的にはガングロヤンキーにしか見えないんで、ハーフって設定は言われなきゃ全くわかんねーもんだから、なんかややこしいこと考えたりしちゃいましたよ。
ヤンキーなのにパンピーに一目置かれたり憧れられたりするって、どんな人なんだと色々考えたりしちゃったんだけど、なんだよそっちかよ!
ミスリード狙ってあえてのその展開なのか、単にネタバレ避けて設定を明かさなかっただけなのかは分からないけど、絵見ただけじゃ分かんないから、やられた訳じゃないのにやられた感が・・・。(笑)
設定分かった上で改めてみると、部長の複雑な気持ちが良く分かる。
どんなヤンデレ展開が訪れるんだと思いきや、響も部長のために色々と立ち回ってくれるし、嫉妬を覚えずには居られないのは間違いないけど、嫌いにはなれんよなぁ。
だからこそ余計に苦しいという。
親の七光りのつもりはなかったけど、圧倒的な才能を目の当たりにしてしまうと、有名作家の娘に産まれて来なかったら良かったのにと思ってしまうでしょうな。
肩書きに相応しい結果を求められることは必至、でもその上を軽々と越えていく存在が目の前にいて、同じ土俵に立ったときに周囲から向けられる目がどんなものになるのか容易に想像できてしまう辛さ。
そして、響に熱を上げるふみちゃんの残酷さ。
いや~これ、どうしろと。(笑)
軽さの内に秘める部長の孤独がまた、何とも言えない感じに。

響の学校も平和というか、ぼっち姫がいじめの対象にならずある種の憧れの対象になっているっていうのは、いい世界観だなと。
これも好意的に見られる一つの要素かな。
現実じゃこうはいかないけど、フィクションの世界くらいこういうのがあってもいいじゃない。
リカ先輩がマジのヤンキー設定かと思ってたんで、ああいうのが一目置かれているってのも珍しい作品だなと、ちょっと不思議に思ってたりもしたんですけどね。
ハーフ設定なかったら、同級生達がよりいい娘に思えてならなかったのに、あー、そういう設定なら合点がいく。
響に対する感情はちょっと理解できないですけどね。(笑)
触るな危険!なぼっち姫はぶらずに仲良くしたいだなんて、ほんと、いい娘達ですよ。
せめてかよちゃんくらいには交流を持ってあげて欲しい。

それにしても、かよちゃんのキャラ、あれ何なの。
びびってるのにしつこくタカヤに集金掛けるって、太いのか細いのか分かんないとこが・・・イイ!
ただのモブ子ちゃんで終わってやらねーよ的な雑草魂を見た気がした。(笑)
部長との立場を対比させるのに重要なキャラではあるんですけど、あの溢れる庶民感が愛おしい。
「タカヤくん。」
やっぱかよちゃんすげーわ。(笑)

中原さんが筆を折ってしまったのは残念ですよね。
ふみちゃんも高く評価しているし、何より響が認めているんだから才能は折り紙付きなわけで、響と出会ったことで刺激を受けて売り上げが伴ってくるくらいに開花するという展開も有り得ただけに、心を折られる事になってしまったのは残念としか言いようがない。
本人はその方が幸せなのは間違いないんだけど、響を喜ばせるためにも書き続けて欲しかった。

ふみちゃんの涼太郎評が的を射ているというか、良く分かってるとは思うんだけど、夜中に猫とかいじめてそうってのはちょっとね。
響第一ってだけで、そういう陰湿なキャラ付けは無しの方向でお願いしたい。
響以外かぼちゃやじゃがいもに見えるとかじゃなくて、一人一人の顔・名前・性格をきっちり掴んだ上で、そこから先は響にとってプラスかマイナスかというだけの事だと思うわけで。
響だけが特別で、他は当たり障り無くってだけで、そんな性格悪いみたいなことは無いと思いたい。
きっとタカヤくんがドン引きするくらい響が好きってだけなんですよ!
・・・それが気持ち悪さに繋がるのは否めないけど。
自分も大分涼太郎寄りだよなぁ。
響と一緒にいたらそうなるよね。
どこ飛んでくかわかんないし。

マメに連載追っかけてるのに、単行本でもきっちり読んでしまう作品。
展開がどうこうじゃなく、早く続きが読みたい。
頼むから休載だけは止めて。
ただでさえ週刊じゃないから間が長いのに、休載されるとほんとにもう・・・待ち遠しくて仕方がない。


コメント
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