SMBC日興社員が相場操縦疑いというニュースが飛び込んできた。具体的には、上場企業の大株主らが大量の保有株を手放す際などにつかう「ブロックオファー」で生じたようだ。証券会社が先ず大量の株式を引き取り、時間外の相対取引を通じて特定の投資家に転売する取引で、株価への影響を最小限に抑えられる利点があり、証券会社を通じて日常的に行われているとの報道で私も初耳だ。
売却先の投資家は証券会社が募り、買い取り額と売却額の差額が証券会社の利益になる仕組み。証券取引等監視委による調査では、この取引形態の周辺で繰り返された市場での株取引が問題となった。東証一部では売買の7割が海外投資家で個人投資家の比率は2割にも満たない。9月からの変動が激しいのも市場自体が小さいからで市場の操作もしやすいのだろう。
かねてから年金生活者は投信を中心に運用し、かつ証券会社や銀行のセールスを通さずに自分で研究して運用すべきだと書いてきた。なるべくネット証券を利用する方が手数料は只だし、事前の研究資料も豊富で、最近ではYouTubeでの配信も毎日行われている。
日本の市場は狭いし、発展性がない。規模も巨大でSEC(米国証券取引委員会)が厳しい規制をかけている米国ETFが安定性、発展性があるのでこちらを主力に運用した方が安全だ。
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