ベテランと若手の熾烈な闘い、プロ2年目の岩井明愛が通算7アンダーで強豪申ジエを逆転、ツアー初優勝を果たした。妹・千怜は昨年の「NEC軽井沢72」「CAT Ladies」を制しており、史上初の双子でのツアー制覇と紙面を飾った。また姉妹での優勝も、福嶋晃子＆浩子、堀奈津佳＆琴音に続く、3組目の快挙となった。
最終日前半を終えて、岩井明愛と首位の申ジエとの差は3打に広がり、追いかける相手は元世界ランク1位で若い選手は落ち込むところだが岩井は「ずっと私が勝つと思ってラウンドしていました」とメンタル面で強かった。
強風の中、申ジエが11番でまさかのダボ、13番でボギーをたたき逆転、首位が入れ替わった。といっても1打差、岩井は14番から最終ホールまで初優勝という重圧の中、5ホールをパーで守り切った。申ジエも17番で難しいバンカーショットを神業でバーディ狙い、数センチ外し、18番でも4ｍぐらいのバーディパットがホールをのぞきながら下るという技術を駆使（申ジエ談）したが及ばなかった。
6アンダー2位タイには申ジエの他に穴井詩、野澤真央が追いつき、終わってみれば接戦だった。妹の岩井千怜は3アンダー14位、近い将来ツインズの優勝争いも期待できそうだ。
特筆すべきは林菜乃子（25）で、最終日強風の中ノーボギー6アンダー66で回り、当日賞を獲得、次回への弾みを付けた。
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