行雲流水

阿島征夫、一生活者として、自由に現代の世相を評す。時には旅の記録や郷土東京の郊外昭島を紹介する。

原発汚染水漏れの意味するところ

2013-04-13 23:09:41 | Weblog

福島原発の事故の後、このブログで放射性物質を運ぶのは水が大きな役割を果たすと何回か指摘した。廃棄物や汚染水を完全に閉じ込めないと雨水や地下水で放射性物質が水によって移動する。1980年代の後半、放射性廃棄物処理の研究で欧米の研究サイトを訪問したがどの国でも水が入り、放射性物質が水によって外部にもれることを最も重要なテーマとしていた。

汚染貯水池からの水漏れは最も恐れなくてはならないことで、地下水に混じり放射性物質が流出したら行き先を特定することは先ず出来ない。地下水が海に流れ込むこともあり得る。放射性汚染水の貯水はこれまで日本では経験したことがないので設計、施工に不具合があったとしか考えられない。カナダの極地のウラン鉱山を訪ねた時、巨大な放射性汚染貯水池があったが、外国の経験と技術に学ぶことも必要だ。

私が最も危惧するのは、低レベルではあるが除染した土を保存している箇所が自治体毎に数多くあるが、もし雨水が出入りするようだと放射性物質が拡散し、収拾が付かなくなる。手間暇かかるが保管状態の点検が必要だ。


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