行雲流水

阿島征夫、一生活者として、自由に現代の世相を評す。時には旅の記録や郷土東京の郊外昭島を紹介する。

世界一幸福な国は?

2008-09-10 00:15:17 | Weblog
各国の福祉や健康状態と満足度調査に基づき、大胆にも英国の研究所からハッピーな国順位が先頃発表された。トップはデンマーク以下スイス、オーストリア、アイスランド、フィンランド、スエーデンと続く、このあたりの順位はなるほどと思う。日本はとなると90位でびりけつのほうで82位の中国より下、この調査の信憑性を疑わざるを得ない。だだアジアではダントツで上位にあるのはマレーシア(17位)、以下シンガポール(53位)、香港(63位)インドネシア(64位)タイ(76位)といった国々が続く。この辺の順位を眺めてみると思い当たる節もある。幸福かどうかは個人の価値観により違うし、満足度となるとかつて組合員満足度調査をやった経験から考えるとかなり難しい。情報の多寡が大きく影響するからだ。情報に接する容易さランク(世界経済フォーラム)も考えないと正しい順位とは言えない。デンマークはこのランクでも1位、同じくシンガポールも3位だから幸福度ランクはほんとだろう。逆にヴェネズエラのように情報ランクでは83位だが幸福度ランクは25位と高い。この国は大統領がマスメディアをコントロールしてるから国民は幸せなのだと思わされてるとも見られる。
ただ私個人はデンマークに住みたいとは思わない。デンマークは消費税25%の高負担だけど社会保障は万全な制度、それにプラス職業訓練の充実で失業対策も機能してるといったところが評価されたのだろうが、夜の街は静まりかえって何ともさみしい。華やかなのはチボリ公園だけ、これは消費税が高くレストランや飲み屋の発展が阻害されているからで、まあ価値観の違いか。
マレーシアがアジアでトップなのは比較的自由で気候も良く、食料が安いから老後はここで過ごそうという人も多いので肯ける。労働時間も日本みたいに長くなく、休日出勤もなく休日は家族で楽しんでいる。着実に経済成長が続いている国は国民も今日より明日は良くなるという上方志向で幸福度もアップする。日本みたいに世界第二の経済大国ではあるが年々生活が苦しくなる、自殺者が3万人もいる、悲惨な働き方をしている若者がいるといった報道を目にすると何となく幸せになれない気分というところか
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