ワールドレディスサロンパスが行われた茨城GC西コースは1年がかりでメジャー仕様に変え、グリーンはガラスのようにな高速グリーンとなり、多くの選手が苦しんだ。100人以上の参加選手でアンダーパーが13人しかいないという結果となったことからその厳しさが判る。メジャー50回目の挑戦と意気込んだベテラン上田桃子も3オーバーで27位、今期7戦4勝で驀進してきた西郷真央は予選落ちとなった。
そうした中で若手陣が躍動した。初日に山下美夢有が8アンダーの大会レコードタイでまわり驚かせたがそのまま4日間首位12アンダーで大会初の完全優勝を遂げた。150cm、52kgの小柄の体のどこにパワーがあるのか?同学年の西郷真央が今季すでに4勝を挙げたのに刺激を受けたのだろう。これからの対決が楽しみだ。最終組では21歳安田祐香が通算4アンダーの7位と健闘、29歳青木瀬令奈が山下を追い上げ、プレッシャーをかけ、9アンダーで2位となった。
4位から出た昨季賞金女王の稲見萌寧は前半3バーディで7アンダーと、いよいよ逆転かと後半に期待が掛かったがパットが決まらず6アンダー3位に終わった。ショットは戻っており、これからエンジンが掛かりそうだ。昨年山下には2度逆転勝ちをしており、山下にとってはリベンジとなった。
最終日60台で回った若手は67の阿部未悠、68の菅沼菜々、後藤未有でいずれも22歳、高速グリーンを経験し自信を付けたことだろう。