2016年にスイス旅行した時、ダボスに1泊した印象は白馬とか湯沢のようなスキー場で、7月のダボスはひっそりとしていて寂しいくらいだった。ここでスイスの公益団体「世界経済フォーラム(WEF)」の年次総会「ダボス会議」が開催され、世界の政財学のリーダー2500名が集まるとは想像できなかった。毎年1月に開くのが通例だが、去年と今年はコロナ禍を理由に開催が見送りや延期になり、2年ぶりの開催だ。ウクライナ侵攻で米欧から制裁を受けているロシアの政府関係者や企業は参加が認められなかった。
5月23日に行われたゼレンスキー大統領によるオンラインのライブ演説には聴こうという人が早くから大勢詰めかけ、スタンディングオベーションが起きたと報道されている。
また、欧州連合(EU)欧州委員会のフォンデアライエン委員長は翌24日、ウクライナに侵攻したロシアが将来的に再び欧州の一員になれると思うかと問われ、「遠い夢かもしれない」としながら「ロシアが民主主義に戻る道をみつけられれば、答えはイエスだ。ロシアは我々の隣国であり、長い歴史と文化を共有する国だからだ」と述べている。
ロシアの国民からすれば、自分たちは欧州だという意識が強くアジア人とは思えないだろう。プーチンという妖怪がなした結果はあまりにも酷い。
平和になり、ロシアの責任とEUの支援でウクライナが復興した暁には欧州の一員になれるのではないだろうか。
就任当時安倍元首相はダボス会議に出席し、「岩盤とも言える官僚組織を壊す」と言ってたが、出席者の何人が理解したか?アジアの平和維持ぐらいのことを言って欲しかった。昨日キッシンジャーはオンラインで「台湾問題を米中の中心課題とはするべきではない」とバイデン大統領の台湾防衛発言をたしなめた。