ボンで開催されたCOP23は激しい討論の末、閉幕した。米国トランプ大統領の孤立がはっきりし、米国抜きで進めることになった。しかし脱石炭という大きな流れができた。パリ協定採択後、世界では「石炭離れ」が進んで、COP23会期中、英国やカナダ、フランスなどにカリフォルニア州など米国とカナダの州政府を加えた27の国と地方政府が石炭火力発電を廃止することを宣言した。
一方、日本はこうした流れに棹さし、国内外で石炭火力発電を推進している。国内で40基を超える新設計画があるほか、会期中には国際協力銀行が現地で反対運動が起きている日本企業がらみのインドネシアの石炭火力発電建設に対する融資を実施した。石炭火力は化石燃料の中で最も二酸化炭素の排出量が多く、「汚いエネルギー」だ。日本には環境団体だけでなく、多くの国から冷たい目を向けられ、日本は世界から孤立しつつある。かつての京都会議以来,環境先進国と自負していた日本は厳しい反省と政策転換を迫られている。国民を含め、環境問題に対する意識が低下し、環境庁を創設した熱意も冷めたとさえ思える。
地方行政も自動車排気ガス対策であったはずの街路樹を無残にも切り刻んでいる。落ち葉拾いに経費が掛かるとの理由だが、こんなことをやってる都市は欧米でも中国やアジアでもない。パリやペナン島、南京の街路樹の素晴らしさを見習ってほしい。
昭島の諏訪松中通り、昨年までは銀杏の落ち葉で黄金の道の上を散歩できたが。今やでくの坊状態、来年の暑い夏は日陰無しの中を歩くことになる。

この状態は昭島だけでなく、多くの街でも見られる。先週関西に行ったが、川西から宝塚に行く山の手住宅街はやはりでくの坊並木だった。