goo blog サービス終了のお知らせ 

行雲流水

阿島征夫、一生活者として、自由に現代の世相を評す。時には旅の記録や郷土東京の郊外昭島を紹介する。

DXも遅れてるが環境政策はもっと遅れている

2020-09-24 23:19:18 | 環境
 
恥ずかしい安倍首相の国連気候行動サミット欠席

日本の首相、税金使って政府専用機でニューヨークまで何しに行ったのだろうか?今世界で喫緊の課題は温暖化対策だ。先般の強烈な台風の被害が続いていることからも日本国民にとっても最重要課題......
 

今日は「カリフォルニア州が15年以内にガソリン車の販売を禁止」という衝撃的なニュースが飛び込んできた。自然発火の山火事で多くの死者を出し、ワイン畑まで燃えている映像を見て、トランプが何と言おうとニューソン州知事が決断したわけがわかる。日本だって昨年の台風15,19号での被害とか今年の熊本や大分の台風では「これまでにない雨量」という警告を何回聞いたことか。

また「リチウムイオン電池などの特許は日本が世界一」というニュースにリチウムイオン電池開発でノーベル賞を授与された吉野博士が「技術開発はするが製品に結びつかない」というコメント。カリフォルニアだけでなく中国、EUでは脱ガソリン、脱ジーゼルの動きは今年になって加速しだした。その先頭を走るのがテスラで、22日にはEVのガソリン車に対抗する廉価版を2023年に発売するべく新型リチウムイオン電池を開発したとバッテリーデイで発表した。

EVでは三菱自動車、日産が世界に先がけて売り出したが、テスラに遅れをとった。トヨタは動かず、カリフォルニア州の環境規制への対応で、温暖化ガスの排出枠(クレジット)を大量にテスラから購入するいう有様だ。日本の自動車業界はドイツとならび世界一まで上り詰めた故に産業構造が大きく変わることについて行けない状態だ。部品業界を含む巨大なサプライチェーンへの対応が困難を極めるからだ。

ガソリン車の代表と君臨してきたGMもEVに舵を切り出した。まずEVベンチャーのニコラとの提携でEV小型トラックの開発に乗り出し、ガソリンエンジンはホンダとの提携で開発費を節約するという戦略だ。メアリー・バーラCEOは18歳で入社、現場の組立工をしつつGMの職業訓練校で学び、上り詰めた根っからのガソリンエンジン派だが、方針転換は果敢だ。

政府も業界も環境政策を早急に見直さないと、周回遅れになる。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

地方自治体もESGを基本に住民サービスを

2020-08-19 18:07:11 | 環境
 
昭島灼熱街道

猛暑お見舞い申し上げます。昨日の暑さは凄く、皆様外出を控えたようで、そのせいかこのブログへのアクセスは多く、閲覧が526,訪問が247という結果でした。それにしてもこの写真見た......
 

今年も7月3日に「夏に向けて昭島市は市民に灼熱をプレゼント」とブログに書いた。街道沿いのつつじが丘の住民から次のような手紙が来た。要旨は

小生以前から市内の街路樹のの剪定方に不信をもっていましたが、今月に入ってから児童センターやフォルクスワーゲン店の「こぶし」がぶっ切り、丸裸にされているのを発見、昭島市長(への手紙)殿へクレームを申し入れました(未だ返事なし)一方昭島市の街路樹管理についてパソコンで調べていたところ、あなた様のブログで私と全く同意見を述べて居られのを発見、ホッとすると共に私も「同じです」との意向を書き込もうとしましたがその方法を知りませんのでお手紙を差し上げた次第です。今後も「とんでもないやり方をするなと」書き込んで下さい。

以上のような付近の住民からのコメントが寄せられた。つつじか丘の団地内の緑地は素晴らしく、私も散歩に出かける。一歩公道に出たら灼熱地獄では住民は浮かばれない。

今回のコロナ対策でも見られるように、地方自治体は議会も含めて感覚がずれている。今年に入って世界の潮流は環境・社会・統治の英語の頭文字をとったESGが持続可能な企業の判断基準となりつつある。日本の年金基金(GPIF)もESGを投資の基準とすることになった。地方自治体もESGを基本に住民サービスに取り組むことが肝だ。そうすば、街路樹を大切にし、緑豊かな住環境が実現する。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

カジノは止めて森林破壊の回復を

2019-12-26 20:19:59 | 環境

8月のブログで「日本のギャンブル中毒患者が536万人と推定され、成人での比率は4.8%でスイスの0.5%、米国ルイジアナ州1.68%、香港1.8%に比し、飛びぬけて高い」と厚労省から委託された国立病院機構が発表した。日本が高いのは偏にパチンコが寄与してることは間違いないがそれにしてもばくち好きの香港人を凌駕しているのには驚いた。カジノ法は国民に百害あって一利なしと以前ブログで書いたが、自民公明政権が強行突破してIR法として成立した。と書いたが、強行突破の背景がIR法推進中心の人物秋元副大臣の収賄容疑で少しずつ判ってきた。彼はこれが成長戦略だと主張している。

そして今日の報道によると、統合型リゾート(IR)事業をめぐり、衆院議員秋元司容疑者(48)が逮捕された汚職事件に絡み、東京地検特捜部は26日、東京都内のパチンコチェーン会社を家宅捜索した。関係者によると、同社は秋元容疑者の元政策秘書が設立した芸能関連会社にコンサルタント料を支払っていた。 黒幕は中国企業だけでなく、もっと大きなギャンブル中毒患者を生み出しているパチンコ業界がIR推進に関係しているようだ。

私はかつてラスベガス、マカオ、シドニーなどカジノを訪ねたが、その華麗さ、熱気には一種の魔術みたいな雰囲気が漂い、賭けてみようという気分にさせる。マカオやシドニーでは香港、中国、台湾といった中国系の人々が早朝から、脇目も振らず熱中し、異様な雰囲気だった。秋元副大臣は観光立国と吹聴したが、このような観光客はいらないし、成長戦略からは外して貰いたい。

かつて、金属労協や国際労働財団勤務時代、中国や韓国の客人を招待し、時には地方へ案内した。彼らの反応は日本には原生林がある。緑が豊富でうらやましいと日本の森林を称えた。かの国にはない貴重な観光資源だ。ところが近年の台風被害で日本の森は荒れている。特に杉林は無残にも根こそぎ倒れている。先日京都嵐山で、トロッコ列車に乗ったが川沿いの倒木杉は(おそらく昨年の被害)眼を覆う状態で放置されていた。今年の台風19号は関東から東北へ荒れ狂い森林被害は789.7億円と林野庁は見積もっていた。この復旧には多くの人出も必要だし、IRなどより優先的に実行されるべきだ。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

見応えのある「ゴッホ展」

2019-12-16 23:34:41 | 環境

 

上野の森美術館でのゴッホ展、ハーグ美術館の作品展と勘違いした。ゴッホが画家として最初に修行したのがオランダのハーグ派で、その後パリ、南仏アルル、サン・レミ療養時代と時代を追って印象派へ変貌してゆく変転が見事に表現されている。場面場面に弟テオへの手紙も展示され、影響された画家のことも判り、豪勢に印象派の巨匠の作品も集め、今回の展覧会のコーディネートは見事だ。

オランダの美術館に足を何回か運んだがハーグ派という記憶はなかった。ハーグ美術館のハーグ派の作品も多く展示されていたが、ヤコブ・マリスの「町の眺望」など巨匠フェルメールの影響を受けていて、眼を見張る傑作が多く、ゴッホがここで修行したわけがわかった。アントン・マウフェの「雪の中の羊飼いと羊の群れ」の筆使いはゴッホに大いに影響したと推測できる。

ゴッホがハーグ派から印象派に入っていく過程で、ピサロ、シスレー、セザンヌ、モネ、ルノワールの影響で明るい画質へと変貌して行く、そのため印象派の傑作を世界中の美術館から持ち込んで展示している。ここの部屋はまるで印象派展といった趣がある。相当の努力がなされている。

ゴッホ独自の強い筆使いはパリ時代のアドルフ・モンティセリ「陶器壺の花」の影響を受けたことがことが判った。このパリ時代に日本の浮世絵にも影響受けたようだ。アルルに移ってからゴーギャンとの交友は有名で、島根県立美術館のゴーギャンの「水飼い場」が展示されている。

最大の見ものはアルルに移ってからの作品で、中でも「糸杉」の筆タッチの迫力にはゾクッとくる。サン・レミ時代の作品はゴッホの集大成といった凄さが出ている。見応えのある美術展で満足感一杯だが、贅沢言えばひまわりの絵が見たかった。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

日本の環境政策、ガラパゴス化しているのでは

2019-12-09 21:12:21 | 環境
ニューヨークの国連での気候変動会議では近所に居ながら安倍首相は出席せず、小泉大臣は英語の言葉遊びで注目を集めたが肝心の温暖化対策では鳴かず飛ばず、環境問題後進国に日本は分類されるどころか日本の環境政策そのものがガラパゴス化している。COP25でそれが明確化しているので、11日の小泉大臣の同会議での演説が注目される。
 
1997年、地球温暖化防止京都会議(COP3)で気候変動枠組条約に関する京都議定書を決めた時には、日本は議長国として率先して排出量削減を何とかまとめた。その後、新たな途上国の発展で世界的には確実に温度は上がっており、巨大な台風の発生、北極の氷などが融け、海水水位の上昇が見られ、状況は一変している。我が国でも本年の洪水被害で国民の温暖化への警戒感は高まっている。
 
一方、日本政府や自治体の温暖化問題への対応は甘く、世界から問題視されている。「気候行動ネットワーク」は3日、地球温暖化対策に後ろ向きな姿勢を示した国に贈る「化石賞」に日本など3カ国を選んだと発表した。特に石炭火力発電は欧州では廃止の方向なのに、国内で止めるどころか途上国へ輸出しようとしている。CO2排出量5番目の国としての環境政策はガラパゴス化している。
 
米国ではトランプ大統領はパリ協定から離脱しているがカリフォルニアなど州政府は山火事など温暖化による災害が多くなり、真剣にCO2削減に取り組んでおり、クリーンといわれたLPGガスコンロの制限さえ検討され、レストラン経営者から悲鳴が上がっているほどだ。この動きは大量にLPGを輸入している日本の商社はかなり深刻に受け止めている。
 
「飛び恥」という言葉は、16歳の環境活動家グレタ・トゥンベリさんがニューヨークの国連での気候変動会議や今回のマドリッドでのCOP25へ参加するにあたって、飛行機は最もCO2を排出する(注)としてヨットで移動していることから出た言葉だ。オランダではアムステルダム、ブリュッセル間の移動は航空機を廃止し、電車に切り替えた。日本も東京、金沢など近距離の移動は鉄道に切り替える政策も検討せざるを得ないのではないか。注、英国の研究によるとロンドン、ロサンゼルスを往復すると夫婦二人で排出量は5.7トン、英国世帯平均の年間排出量8.1トンの半分以上だ。
 
ドイツフォルクスワーゲンは全ての車をEV化することを宣言、それまでは途上国に植林を進めて埋め合わせをするとしている。CO2を吸収する森づくりは誰でもできることでNGOオイスカはアジアを中心に植林活動を続けているので是非ここのホームページを見てほしい。最近の大型台風で日本の森も荒れているのを見ると、ブラジルのアマゾンの火災は報道されるが、日本の森も危機だ。環境省はもっと危機感をもって貰いたい。
 
以前昭島市の街路樹伐採で、並木道でなく、でくの坊街道と書いたが地方自治体自身、CO2吸収を妨げている。
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする