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~頭を使ってではなく、カラダ(感性)で子育てしてみませんか~

『発達障害もどき』という朗報

2024年05月25日 | エッセー
 『発達障害と間違われる子どもたち』という本を読んだ。
 小児科医で発達をみてくださる先生の本。成田奈緒子先生という女医さん。

 1,000円。
 店頭でサッと読めちゃうくらいの読みやすい本で実際、斜め読みした。けれど、購入した。
 みんなに教えてあげたくなったから。
 だって、おそらく、もどきの子どもたちが、中途半端に理解している保育士さんや保健師さんや学校の先生や、もしかしたら、発達の専門医により、発達障害というレッテルを貼られて、『どうせ・・・』と自分の人生を諦めてしまっている子どもたちもいるかもしれないと思ったら、いたたまれなくなった。
   昨今、保育園に通いながら、療育施設に通う幼児も増えている
 わが町では、保健師が〇〇という理由で通所が必要であるというような意見書の提出で通所可能だが、発達の専門医の診断書が必要な町もあるよう。
 どうなんだろう。
 どんな診断書なんだろう。
 ごくごく幼い頃に、発達障害という診断名をつけられたら、みな、発達障害という思い込みでその子を見てしまいそうで、ちょっと、不安。
 子どもの脳の可能性は、計り知れない。
 成田先生は、長年、発達障害の子どもたちを見てきて、生活リズム、特に、早起きにより、白ご飯しか食べないとか野菜を全く食べないというような偏食の子どもたちやかんしゃくを起こして大変という子どもたちが、偏食がなくなり、かんしゃくもなくなり、発達障害と判断するような症状が、劇的に消失していったという体験をたくさんされてきたという。
 この本を出すにあたっても、細心の注意をされたそう。今の発達障害の診断に警鐘を鳴らすわけなので、かなり勇気のいることであったと想像する。
 幼児の偏食やかんしゃくなどの症状が、7時前には起きる習慣を身に着けることにより、なぜ、なくなるのだろう?
 早起きは、脳の発達をいい感じに促すという。
 4~5歳までが臨界期だと。
 もちろん、5歳過ぎてもそれなりに脳は発達していくけれど、特に、5歳までに早起きの習慣を身に着けるとかなり発達するという。
 自分も学習障害だったという小児科の先生も脳の発達がゆっくりな子は26歳くらいまで発達するということをおっっしゃっていた。
 早起きさせるために、早く寝かせつけようと思っても寝るわけがない。
 全然寝てくれなくて、イライラして怒ってしまって、交感神経を高ぶらせて寝ないを助長させてしまうのがおちだ。
 そうじゃなくて、早く起こして、その子の好きな遊びや絵本を読んだり抱きしめたりなんだりして、保育園の先生にも相談して、お昼寝を長くさせないようにして・・・。そしたら、早く寝るようになる。

 早起きは三文の徳だって、薄々感じていたけれど、脳の発達にこれほどまでの影響を及ぼすとは思ってもみなかった。
 私も例外ではない。育休中は、朝、バタバタ慌ただしい時間帯は、赤ちゃんに寝てもらっていた方が家事がはかどって助かった。イケナイいけないと思いつつも、ついつい起こさなかったなぁ。
 ごめんね。
 
 偏食やかんしゃくで悩むよりも、朝、えいやっと頑張って、早起きに取り組む方が、断然、まし。
 

 子どもが小さい頃は、規則正しい生活の他に優先させることは他に何もありません。

 プロ野球選手などのお話を聞いていると、ルーティンという言葉がよく出て来る。
 イチローとかルーティン男だったと思う。
 ここぞという時に、実力をいかんなく発揮できてこそ、プロ。そのためには、ルーティン、つまり、規則正しい生活って相当大事だってことだと思う。

 早起きルーティン。

 体内時計をルーティンで刻む。

 オンギャーと生まれてから5歳までに最も優先させるべき育児は、早起きルーティンでカラダの脳をしっかり育てること。
 カラダの脳がしっかり育ってこそ、おりこうさん脳が育つ。
 1階がカラダの脳で、2階がおりこうさんの脳。
 だから、小さな大人に育てちゃいけない。

 成田奈緒子さんによると、お昼寝は3歳まで・・・だそう。
 以前も、保育園のお昼寝は好ましくないという話を聞いたことがある。わが子たちが保育園に通っている時、苦労した。
 何に苦労したかというと、夜、なかなか寝てくれないこと。保育園のお昼寝さえなければ、早く寝てくれて、私も家事ができるから助かるのに・・て嘆いていた。お昼寝が恨めしいって本気で思っていた。
 最近の保育園、発達への理解も深まりつつある。早めに療育施設に通えるようにしていたり、園で発達を促す取り組みをしたり。
 でも、お昼寝はある。
 おそらく、そのお昼寝タイムで、お帳面を書いたりなんだり、できるから、簡単にはお昼寝タイムなくならないだろうなぁ。
 でもでも、本気で発達支援をしたいのなら、お昼寝が先か療育が先か・・・。
 夜遅くまで起きていて、朝、ギリギリまで寝ている子ほど、保育園のお昼寝タイムが長い。
 すると、また夜眠れない。
 その子が、偏食があって白ご飯しか食べなくて、かんしゃくもちだと怒られたり、がっかりされたり、ガミガミ言われたり・・・とほっとできる雰囲気でなくなる・・・と、それも、また、脳の発達に良い環境とは言えない。

 本末転倒。
  
 悪循環。

 早起き頑張って、よい循環にしよう。
 
 
 
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