『怒らないこと』などの著書を出している仏教の先生『アルボームツレ・スマナサーラ』さんの『心は病気』という本を読んだ。
なんだか胸がすーっとした。
どんなに素敵な人であろうが、心を持っている限り、病人なんだそう。もちろん、大なり小なり。
心そのものが、病気。
コントロールできる人とできない人はいるけれど、みな、元々病気である心とともに生きている。
心は、『欲しい!』ただそれだけなのです。
心は、いつまでも子どものようなもの。
わがままで、まったく智慧も知識もなく、何か欲しいと思ったら『手に入れなさい』と命令するだけなのです。
だから、人間にとって、『希望』や『目的』、アイデンティティというのは、なくてはならないけれども、あったらあったで危険なものなのです。
心のわがままを満たすために、カラダが犠牲になったようなもの。
人間は、結局、死ぬまでずっと『あれが好き』『あれが欲しい』それだけです。その希望を叶えることだけを考えて他のことには見向きもしません。
心は、思いどおりにならないと、反対の行動をします。
好きなもの、欲しいものに向かって走ることを邪魔されたら、ものすごく破壊的になって恐ろしいことをする。
心は頭の悪い絶対的な支配者。
心の病気を悪化させるのは、ぜんぶ『怒りのエネルギー』
『人間が生きる』ということは
『好きなものを得るために行動する』
『得られないものや邪魔するものはぜんぶ壊す』
のいずれか。
我々の日常生活は、この二つのエネルギーに支配されています。あなたは実はそれに振り回されていることにも気づかずにのほほんと暮らしているのです。
じゃぁ、心を治すにはどうしたらいいか?