↓こちらのエントリに頂いた株トレーダーさんからのコメントに回答したいと思います。
二頭を追う者 三頭も得る
http://blog.goo.ne.jp/advanced_future/e/774ffbdfb1a506c8ddb263c063e35ba7
というのも、実は同じような意見を立場のある人からも聴くことがあるのですが、
それゆえ、この手の「誤解」を解いておく必要があると考えます。
(これまでもいろんなところで説明しているのでありますが)
>このブログの提案もほとんどが、メンバーの試練となる事、対立をあおる事、権力者の運営と弱者のメンバーという構図を前提とした物。
当Blogの「提案」が↑上記を前提としているということは全くありません。
眼の前の状況を説明するのにご指摘の構図を用いますので、読み手の解釈によってはそのように誤解されてしまう可能性があることは認めますし、ファンとて一様ではないのでAKB48全体を当Blogの立場だけで語れるものでもないということはよく理解しているつもりですが、少なくても、それは私の意図と全く異なる理解だと初めに言っておきます。
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頂いたコメント
オスカーが今年作ったアイドルグループのX21の番組でラーメン屋店主が、君達も夢を叶える為に頑張ってるんでしょ、と言っていた。
スピードや、モー娘や、パフュームが十代の頃に将来の夢を聞かれてた記憶はない。
今でも、十代で活躍している声優に将来の夢を聞く人はいない。何故なら、十代で声優をやれる才能がある人は一生声優で食える。
AKBのせいで、アイドルは世間から正規芸能人と思われなくなってしまったらしい。
社会の大多数が負け組になってしまった為に、その人達は、正規芸能人のような勝ち組にお金を使いたいとは思わない。そこで、正規芸能人になる為に下積みをしてる非正規芸能人という下層身分が作られた。
下層身分で居たくないから、現状うまみがない人はみんな卒業する。
下層身分の人を応援する事でしかストレスを解消できない人達の相手を、見返りもなしにしたくない。
自分の人生に口出しされても笑って握手をしないといけないような身分から早く脱出したい。
保育士という立派な仕事についてなお、応援され続けないといけないなんて、地獄だ。
ソニーは十代のバンドや歌手とも契約しているので、その感覚でアイドルのマネジメントを始めてしまった。
だから乃木坂は、ファンに応援させるようなマネジメントをしていないので、AKBのファンには応援し辛い。
オスカーは事務所自体が恋愛禁止。つまり、こういう普通の事でさえ、AKBは運営が酷い事を強制してるという構図にして、応援させるネタにする。
このブログの提案もほとんどが、メンバーの試練
となる事、対立をあおる事、権力者の運営と弱者のメンバーという構図を前提とした物。
そんなに応援がしたいのか?
私はAKBとそのファンが異常で、ソニーが正常だと言って来たが、世間がAKBに洗脳されてしまって、オスカーの子達までそういう目で見られてしまう状態になっているのなら、これからは私の感覚が異常であると思う事にします。
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今回頂いたコメントの中で、「誤解」を端的に表現しているワードがあります。
↓これです。
>下層身分が作られた。
これはアイドル・ブームや韓流・ブームについて分析される時によく使われるワードですが、誤った見方だと指摘しておきます。
外から見ている人には、さながら古代ローマのコロッセウムで剣闘士と猛獣の闘いを見ているようなものなのかもしれませんが、中に入ればずいぶんと違った様が見て取れます。
IT革命と視覚と社会と
http://blog.goo.ne.jp/advanced_future/e/e99ae9e1e7140832f5e4f7c12a5f122a
IT革命による社会的イノベーションの本質 ~新文化人と旧文化人~
http://blog.goo.ne.jp/advanced_future/e/d1130a80a9b4ae5f165b423fee27075d
私たちはアイドルを「下に見ている」から、アイドルに「ハマる」のではありませんし、
何よりもAKB48は「下層身分」を使ったエンターテイメントではありません。
そういった捉え方をする人たちがいることも事実でありますが、目指しているところが全く違います。
「既存のエンターテイメントのフレームワークとは次元が違うものを商品としている」といった方が適切だと思います。
AKB48は「商品」としているものが違うのです。
今、新興国の追い上げから逃れるべく、今後「何を商品としていくか」について盛んに議論が行われておりますが、
そんな中、AKB48は非常に面白い位置に立っていると考えます。
マズローの『欲求段階説』でいうところの、「自己実現欲求」をベースとした商品を提供しているからです。
「モノを消費する」ことからは持続的な充足感は得られません。
特にモノが潤沢に溢れている先進国においては、その傾向は顕著です。
真に高い充足感は、自己の内面からしか得られないものです。
それは「内発的動機付け」と呼ばれるものであり、これとAKB48をどう結び付けていくかというのがAKB48ビジネスにおける大命題です。
「メンバーの自己実現」と「ファンの自己実現」、そして「組織の自己実現」を結びつけてビジネスにするのです。
それこそが、人間の行動原理の観点から見た「刺さるコンテンツ」だからです。
私たちは、アイドルを下に見ているからハマるのではなく、高次の心的充足を求めて、アイドルにハマるのです。
アイドルは「下層身分」なのではなく「自己実現」なのです。
先進国に有り余っている知力と財力を、より高次の分業とテクノロジーの力で結びつけて、
親が子供に夢を託す「世代間自己実現」を横に展開し拡張した先進的なビジネスです。
(を目指している先進的なビジネスです。)
誤解の基になるので明らかにしておきますが、私は過去何度も繰り返していることなのですが「夢」を肯定しておりません。
「自己実現」のあり方は一様ではなく人それぞれで、動的で、あらゆるものと連鎖し関連し、決まった答えなどないものです。
「自己実現」というもののあり方を模索すること自体が「自己実現」の一部なのであるから、
重要なことは「夢を叶える」ことではありませんし、
AKB48において「夢」は強制されないし、絶対視されないし、なくてはならないものでもないと私は信じています。
今、AKB48は異常かもしれませんが、未来においては正統派になる日がくるかもしれません。
AKB48は未来の正統派である ~ 「踏絵のアイドル」と「焚香のAKB48」 ~
http://blog.goo.ne.jp/advanced_future/e/1ac77147ea4e33f6ceef3a40ff34b0c5
二頭を追う者 三頭も得る
http://blog.goo.ne.jp/advanced_future/e/774ffbdfb1a506c8ddb263c063e35ba7
というのも、実は同じような意見を立場のある人からも聴くことがあるのですが、
それゆえ、この手の「誤解」を解いておく必要があると考えます。
(これまでもいろんなところで説明しているのでありますが)
>このブログの提案もほとんどが、メンバーの試練となる事、対立をあおる事、権力者の運営と弱者のメンバーという構図を前提とした物。
当Blogの「提案」が↑上記を前提としているということは全くありません。
眼の前の状況を説明するのにご指摘の構図を用いますので、読み手の解釈によってはそのように誤解されてしまう可能性があることは認めますし、ファンとて一様ではないのでAKB48全体を当Blogの立場だけで語れるものでもないということはよく理解しているつもりですが、少なくても、それは私の意図と全く異なる理解だと初めに言っておきます。
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頂いたコメント
オスカーが今年作ったアイドルグループのX21の番組でラーメン屋店主が、君達も夢を叶える為に頑張ってるんでしょ、と言っていた。
スピードや、モー娘や、パフュームが十代の頃に将来の夢を聞かれてた記憶はない。
今でも、十代で活躍している声優に将来の夢を聞く人はいない。何故なら、十代で声優をやれる才能がある人は一生声優で食える。
AKBのせいで、アイドルは世間から正規芸能人と思われなくなってしまったらしい。
社会の大多数が負け組になってしまった為に、その人達は、正規芸能人のような勝ち組にお金を使いたいとは思わない。そこで、正規芸能人になる為に下積みをしてる非正規芸能人という下層身分が作られた。
下層身分で居たくないから、現状うまみがない人はみんな卒業する。
下層身分の人を応援する事でしかストレスを解消できない人達の相手を、見返りもなしにしたくない。
自分の人生に口出しされても笑って握手をしないといけないような身分から早く脱出したい。
保育士という立派な仕事についてなお、応援され続けないといけないなんて、地獄だ。
ソニーは十代のバンドや歌手とも契約しているので、その感覚でアイドルのマネジメントを始めてしまった。
だから乃木坂は、ファンに応援させるようなマネジメントをしていないので、AKBのファンには応援し辛い。
オスカーは事務所自体が恋愛禁止。つまり、こういう普通の事でさえ、AKBは運営が酷い事を強制してるという構図にして、応援させるネタにする。
このブログの提案もほとんどが、メンバーの試練
となる事、対立をあおる事、権力者の運営と弱者のメンバーという構図を前提とした物。
そんなに応援がしたいのか?
私はAKBとそのファンが異常で、ソニーが正常だと言って来たが、世間がAKBに洗脳されてしまって、オスカーの子達までそういう目で見られてしまう状態になっているのなら、これからは私の感覚が異常であると思う事にします。
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今回頂いたコメントの中で、「誤解」を端的に表現しているワードがあります。
↓これです。
>下層身分が作られた。
これはアイドル・ブームや韓流・ブームについて分析される時によく使われるワードですが、誤った見方だと指摘しておきます。
外から見ている人には、さながら古代ローマのコロッセウムで剣闘士と猛獣の闘いを見ているようなものなのかもしれませんが、中に入ればずいぶんと違った様が見て取れます。
IT革命と視覚と社会と
http://blog.goo.ne.jp/advanced_future/e/e99ae9e1e7140832f5e4f7c12a5f122a
IT革命による社会的イノベーションの本質 ~新文化人と旧文化人~
http://blog.goo.ne.jp/advanced_future/e/d1130a80a9b4ae5f165b423fee27075d
私たちはアイドルを「下に見ている」から、アイドルに「ハマる」のではありませんし、
何よりもAKB48は「下層身分」を使ったエンターテイメントではありません。
そういった捉え方をする人たちがいることも事実でありますが、目指しているところが全く違います。
「既存のエンターテイメントのフレームワークとは次元が違うものを商品としている」といった方が適切だと思います。
AKB48は「商品」としているものが違うのです。
今、新興国の追い上げから逃れるべく、今後「何を商品としていくか」について盛んに議論が行われておりますが、
そんな中、AKB48は非常に面白い位置に立っていると考えます。
マズローの『欲求段階説』でいうところの、「自己実現欲求」をベースとした商品を提供しているからです。
「モノを消費する」ことからは持続的な充足感は得られません。
特にモノが潤沢に溢れている先進国においては、その傾向は顕著です。
真に高い充足感は、自己の内面からしか得られないものです。
それは「内発的動機付け」と呼ばれるものであり、これとAKB48をどう結び付けていくかというのがAKB48ビジネスにおける大命題です。
「メンバーの自己実現」と「ファンの自己実現」、そして「組織の自己実現」を結びつけてビジネスにするのです。
それこそが、人間の行動原理の観点から見た「刺さるコンテンツ」だからです。
私たちは、アイドルを下に見ているからハマるのではなく、高次の心的充足を求めて、アイドルにハマるのです。
アイドルは「下層身分」なのではなく「自己実現」なのです。
先進国に有り余っている知力と財力を、より高次の分業とテクノロジーの力で結びつけて、
親が子供に夢を託す「世代間自己実現」を横に展開し拡張した先進的なビジネスです。
(を目指している先進的なビジネスです。)
誤解の基になるので明らかにしておきますが、私は過去何度も繰り返していることなのですが「夢」を肯定しておりません。
「自己実現」のあり方は一様ではなく人それぞれで、動的で、あらゆるものと連鎖し関連し、決まった答えなどないものです。
「自己実現」というもののあり方を模索すること自体が「自己実現」の一部なのであるから、
重要なことは「夢を叶える」ことではありませんし、
AKB48において「夢」は強制されないし、絶対視されないし、なくてはならないものでもないと私は信じています。
今、AKB48は異常かもしれませんが、未来においては正統派になる日がくるかもしれません。
AKB48は未来の正統派である ~ 「踏絵のアイドル」と「焚香のAKB48」 ~
http://blog.goo.ne.jp/advanced_future/e/1ac77147ea4e33f6ceef3a40ff34b0c5