つい先日、飲みに行ったら当Blogの大ファンという奇特な方がいらして、(その人はAKB48のファンではないのだけど)少し話をするうちに、その人から2つ注文を受けてしまいました。
「本を出して欲しい」というのと「なぜ指原が(速報で)1位なのか早く理由を教えてくれ」ということだったので、ここで回答させて頂きます。
(その場でもやんわり言っておきましたが)
本を書くことについては、以前からここで説明しておりますが、何も考えておりません。
可能性は「0」だと考えて頂きたいです。m(_ _)m
そして、もう1つ。
なぜ指原が1位なのかですが、私には理解不能です。(笑)
「なぜ1位なのか」と問われると、わからないという回答になってしまいますが、これはゼロ回答というわけではありません。
本質的に「理解不能な領域」に片足突っ込みはじめたのではないか、ということです。
言ってることが理解不能かもしれないので、私の浅い理解で説明しますね。
わからないなりに指原が支持される理由を考えると、私は「それが面白いから」だと思います。
面白いだけではなく、面白いことがありそうだという期待、将来価値も織り込まれての結果かなと。
↓こういうモチベーション3.0という側面もありながら。
なぜ指原や松村は一部に支持を集めるのか ~モチベーション3.0~
http://blog.goo.ne.jp/advanced_future/e/755d889a37779b409738ccbfb40e2ea4
で、それがここまで大きくなるのは、↓これのようなことなのかなと。
SKE48松村香織が支持を集めるヒミツ
http://blog.goo.ne.jp/advanced_future/e/9219d9976bfcff6470501d2c529ac36f
AKB48や指原、松村などが支持される要因として、インターネットとITを外すことはできないと思うのですよ。
これまでにない多くのものがネットワーク化され、ネットワーク効果が生まれやすくなり、「べき法則」が働きやすくなったと。
AKB48は、『ブラックスワン』で著名なニコラス・タレブの言葉でいうところのべき法則に支配された「果ての国」に片足突っ込んでいる状態なのではないでしょうか。
つまり、我々が見ているのは、果ての国の「バースト」なのではないか、という予感です。
実際に投票者が指原の圧倒的な速報1位を予測していたかといえば、信じていた人はいたかもしれませんが、予測していなかったと思います。
バーストの発生が予測できるか否かは議論の分かれるところですが、私は予測不能だと考えます。
(識者によっては予測可能だとする説もある。)
だから、私は指原が1位の理由は理解不能だと言いました。
それゆえ、指原がほぼダブルスコアで速報1位になったと聞いた時、私は少し嫌な汗をかいたのです。
指原を脅威だと思ったのではなく、指原の1位が体現しているバーストを制御し続けることができるのか、不安になったからです。
私は、選抜総選挙の投票券がCDに紐づいていて本当によかったと思います。
そのおかげでAKB48は「月並みの国」と「果ての国」とにそれぞれ片足ずつ突っ込んでいる状態でいられるかもしれないからです。
■補足
信者さんからの補足コメントが素晴らしいので、ほとんどそのまま使わせて頂きます!(笑)
基本私はパクリなので。(創造的模倣と言って頂けると助かりますw)
ありがとうございます。
バーストとは?
本来ランダム性を持っている人間の行動が、あるキッカケで共振・増幅され、予期せぬ驚異的な結果を生み出すことがある。
1人ひとりの行動はいたって普通で合理的な選択の結果であるのだが、ネットワーク化された要素の数が桁違いに多いとベキ乗則が働き、1人ひとりの意図とは無関係に全体として予期せぬ結果が生み出されるということだ。
良い意味でも悪い意味でも人々はこのバーストに振り回される。
これはピーク設計の概念を根底から覆す発見である。
バーストの生成過程がパターン化できなければ成す術がないからだ。
当Blogではパターン化できないから本質的に理解不能だと主張しているのに対し、そもそもの提唱者であるバラバシはカオスに秩序が生成される過程はパターン化できるという研究成果を発表している。
この相違に関する神学論争を繰り広げることに意味はないと思うが、当Blogの見解は、投票権がCDに付属している点をもってカオスをパターン化できる余地があるとしている。
(「月並みの国」と「果ての国」)