粗忽な夕べの想い

落語の演目(粗忽長屋)とモーツアルトの歌曲(夕べの想い)を合成しただけで深い意味はありません

参事官より酷い毎日論説委員の暴言

2013-06-16 16:33:11 | 反原発反日メディア

今日テレビは朝から例の復興庁参事官の「暴言」を筆頭に取り上げていた。参事官が出席した福島の市民団体との集会での一コマが紹介されていたが、出席者の酷い罵声からこの団体の「体質」が垣間見えた。「もう決めなさいよ早く。何ぐずぐず言ってんの!」女性の金切り声だ。対して参事官は「一定の基準以上の放射線量と書いてあります」「一定の基準をどこに設定するかで違ってきます」と平身低頭の返答だ。しかし、内心は腹にすえかねたのだろう。例の「左翼のクソども」といったツイートとなる。

議員立法で昨年3月成立した「「子ども・被災者生活支援法」は、これを運用する規定がないため、いかに具体化するかでこの参事官は福島を頻繁に訪れて県民の声を聞いてきた。しかし、地元の市民団体などが支援の範囲を広げ過ぎて余分な補助を求めようとする意図がありありで前述のやり取りになったわけだ。

集会の一コマを見るだけでこの参技官が吊るし上げ状態だったことがわかる。しかし、彼はいわば中間管理職であり、自分で決められないいわば「御用聞き」のような立場だ。ツイッターの暴言は問題だが、下級官僚の悲哀に同情を禁じ得ない。

それにしてもこの市民団体とはどんな団体なのか。もっとその存在は明るみにすべきだろう。福島県はここへきて人口が増えて子どもたちが戻りつつある。こんな福島の現在を考えると、この問題の多い法律は福島の復興にはプラスにはならないと思う。

ところでこの「暴言」をスクープしたのは毎日新聞福島支局の記者だ。過去、県民健康管理調査など福島県の対応を度々批判しているが、偏向と思える取材をして福島では評判が悪い。今回の記事も反原発団体と組んで一方的な記事にしているようだ。石井孝明氏は毎日新聞に対して「印象だが、原発に反対する新聞の中で、毎日新聞が一番『工作』を仕掛けやすいように思える。」と指摘する。また体質的にも「記者が政治団体に共感を寄せているのか、または政治団体が記者を利用しているのか分からないが、偏向した考えを持つ毎日記者が危うい情報に食いつく確率は高そうだ。」と見ている。

そんな毎日新聞記者だが、その親玉というべき論説委員が暴言を吐いている。見方によればこちらの方が参事官よりずっと悪質かもしれない。例の橋下大阪市長が慰安婦問題で厳しい追及を受けている時に、TBS「みのもんたの朝ズバ」でコメンテーターを務める与良正夫氏が慰安婦問題とナチスのホロコーストを同一視する発言をしている。徒然日記というブログで見つけた。

当時は必要だったとも言っちゃいけないと思いますよ。当時も必要じゃなかったんだ。そんなもの慰安施設なんて作っちゃいけなかったんだって言わなくちゃ駄目ですよ。
ドイツの人達は当時はホロコーストが必要だったと言いますか?言いませんよ。今、それが世界各国の問題になってるわけだから、やっぱりきちっとすり替えを止めて、反省するっていうのが一番だと思います。

慰安所施設とアウシェビッツは全く異質のものであることは、日本人なら誰でもわかるはずだ。それをまるで同一のものと扱う異常な論理には呆れる。ブログ氏が「橋下氏の発言が世間を賑わしてるよりも、ずっとこの与良氏の発言の方が問題ではないでしょうか? 日本だけではなく、ドイツの方々対する冒涜とも取れる発言です。」と断じているが全く同感である。この論説委員も石井氏が指摘する「偏向した考えを持つ危うい情報に食いつくいて」いるのだろうか。

橋下市長も最近この与良氏の発言を問題視して記事を投稿しているが、「毎日新聞は、慰安婦問題に関しては朝日新聞よりもヒステリー状態」と酷評している。しかし、この論説委員は正式な謝罪もせず、朝っぱから鬱陶しい?髭を自慢しながら言いたい放題だ。更迭されることもないし、メディアの集中砲火を浴びることもない。