粗忽な夕べの想い

落語の演目(粗忽長屋)とモーツアルトの歌曲(夕べの想い)を合成しただけで深い意味はありません

クレーマーおばさん

2013-11-30 17:27:05 | 厄介な隣国

いる!いる!と誰もがつい話に加わりたくなりそうだ。そんなクレーマーおばさんは巷にごろごろしているだろう。特に職場ではよく聞く話だ。いや、クレーマーなのはおじさんが逆に多いかもしれない。まあ、本人がいない帰りがけの居酒屋で同僚たちにとって、酒絶好の肴にはなるだろうが。

ただ、それが一国の大統領ではとても酒の肴ではすまされない。朴槿恵韓国大統領のことだ。日本の週刊文春がコラムで「隣近所の悪口をいいふらすおばさん外交をしている」と彼女のことを揶揄したら、なんと韓国大統領府からクレームがついた。「暴言は恥ずべきことで不名誉なことだ」と不快感を示したという。

実際、大統領本人はこの週刊誌記事をどう思っているのだろうか。さほど気にしてはいなし、記事そのものに関心がないかもしれない。週刊誌ではさらに「人から愛された経験が少ない」とか「大人の彼氏の出現が求めれているのでないか」といった軽口が飛び交っている。しかし、朴大統領自身、それは「余計なお世話」だろう。

ところで、朴槿恵大統領が毛嫌い?している日本の安部首相は、来月半ばにASEAN10カ国首脳を日本に招いて会議を盛大に開催することになっている。韓国大統領がアメリカやEUで日本の悪口を言っている間に安倍首相は着々とアジア諸国との関係強化を実現しつつある。韓国がいつの間にか中国とともにアジアの孤児になりかねない情勢だ。

東京での会議には国内的には揺れているタイのインラック首相も参加する。タクシン元首相の妹でなかなかの美人である。安部さんとインラック首相が仲良く固い握手をする光景が見られることだろう。それを朴さんはどう思うだろうかと、ちょっと楽しみだ。まさか、朴さん自身ヤキモチを焼くことはないだろうか。

もしかして、本当は朴大統領自身、情に深い女性ではないかとも思ったりする。日本だけをことさら悪く言うのはそれだけ日本に強い思いがあるのではないか。可愛さあまってって憎さ100倍?クレーマーおばさんなんて揶揄せず、優しく見つめるべきか?しかし、困った女心であることは間違いない。韓国という国そのものもそんな女心の国かもしれない。



10年後を見据えた日中関係

2013-11-29 12:52:27 | 厄介な隣国

本日、外交評論家の佐藤優氏がラジオ番組で最近の中国による防空識別圏設定に関して解説していた。佐藤氏によれば中国は昨年の日本政府による尖閣諸島国有化宣言以前2009年にその設定を検討していたという。さらに1992年には既に中国の領海法で尖閣諸島が自国の領土であると明記さえしている。その領土的野心はいうまでもない。

日本の一部評論家が棚上げ論が存在したかの如く主張して、まるで日本からそれを破ったかのような言い方をしているのがいかに的外れであることがわかる。中国領海法による明記から20年、尖閣諸島が領土問題のごとく既成事実をつくってきたのが今日の状況だ。さらに今後は今回の設定により、東シナ海の緊張を高めようとしている。

佐藤氏によれば、そうはいっても現在の日米空軍あるいは海軍の力をもってするば、中国の空軍、海軍はあっという間に壊滅出来るほど戦力の差は歴然としているという。中国自身もそれは認識していて、今すぐにこの設定で挑戦的な暴挙にでることはありえない。佐藤氏はむしろ10年ぐらいかけてこの空軍や海軍の力を増強させていくだろうと推測している。

だから、当面中国軍が大人しいからといって油断してはいけない。この増強を抑える対策を今から日本はしっかりと講じていかなければならないと警告している。その対策として、日本は中国の民族問題を世界世論に向けて、中国の領土的野心として訴え続ける必要があると強調していた。これは中国の弱点を突くということだとも。

佐藤氏は要するに中国の関心を内政あるいは西方に向けさせることを強調しているようだ。早い話が中国の自滅を推し進めることではないか。孫子の兵法にいう「相手方の内紛を利用して戦わずして勝つ」戦法といってよいだろう。

確かに中国は、内政で多くの問題を抱えている。民族問題、役人の汚職、国民の深刻な格差、環境汚染問題など様々だ。最近は成長が鈍化し経済が悪化の兆しを見せており、これら諸問題がより深刻さを増してきている。中国政府としては、これら矛盾を糊塗するために逆に外に国民の目をそらす目的で、日本などに一層挑発行為を強めていくことが考えられる。それを阻止するためにも中国に挑発には毅然と対応するとともに、過剰に走反応することは慎むべきだろう。逆に中国の内部を錯乱させるくらいの老獪な攻めが必要だといえる。


宮古島の慰安婦の碑、現代のロゼッタ・ストーン?

2013-11-28 11:21:58 | 厄介な隣国

沖縄宮古島に2008年、慰安婦の碑が建立されていたことが最近わかった。慰安婦問題に取り組むジャーナリストの大高未貴氏のレポートで現地取材している。しかし、その実態はまさに噴飯ものという代物だ。

確かに宮古島には戦時中十数ヶ所の慰安所があったようだ。記念碑が建てられたのも、当時そうした女性がたむろした場所で、現在は個人の私有地になっている。自治体が預かり知らぬところで建立計画がすすめられたのだ。地主の了解のもと、韓国の反日団体韓国延身隊問題対策協議会(挺対協)と日本の市民団体が中心になって建立した。それこそまさに、現在の慰安婦問題を大きく歪めさせた張本人たちといってよい。

意図するところは、その慰安婦の碑の内容を見ればわかる。碑文には「連行された少女・女性が性奴隷として生活するこを強いられた」などとあり、全く事実とは異なることが書かれているからだ。さらに驚くべきはその碑文が日本語とともになんと12カ国語にそれぞれ同じ内容の碑文があるということだ。

その写真を見て、思わず古代エジプトのロゼッタ・ストーンを思い出した。 二千二百年前国の勅令が刻まれた石碑で、当時の三つの言語で書かれている。エジプトの象形文字、エジプト民衆言語、ギリシャ語だ。18世紀末にフランスのナポレオンがエジプトに遠征して発見した有名な石碑で現在は大英博物館に展示されている。この石碑によって古代文字が解読されて古代エジプトの研究が急速に進んだ。

現在のロゼッタ・ストーンは後世に何か歴史学や文化人類学に寄与するのだろうか。可能性は皆無に近いと思うし、それどころか誤った歴史認識を生み出すだけだろう。一般兵士の何十倍かの報酬を受け、日常生活も比較的自由だった売春婦が性奴隷であるということは決してあり得ない。

大高氏は撤去よりも、慰安婦問題を捏造した側の揺るがぬ証拠であって、悪しき見本として残しておくべきとしている。確かにそれが一番妥当かもしれない。実際、アメリカの自治体で慰安婦の碑が建立される計画があって、その有力な理由付けにさせようとした。つまり「日本の地方自治体でも建てられている」という「実績」として利用されそうになったようだ。しかし、調査によって自治体とは全く関係がなく市民団体が勝手に私有地に建てたことがわかって、アメリカでの計画は中止になったようだ。

しかし、実に恐ろしきは慰安問題で日本を貶め得ようとする韓国や日本の市民団体の凄まじい執念だ。聞くところによると韓国政府もこうした運動に加担しているようだ。大高氏の話だと、毛沢東理論ではないが「地方から都市へ」といった戦略で日本人の目に付きにくい死角の部分から攻める魂胆ではないかと推察している。

実際、宮古島の慰安婦の碑は当地のタクシー運転手にも知られていないという。しかし、これまでまるで日本の地方自治体が建てた石碑として世界中に喧伝させようとしていた。こうした悪意を日本人はもっと十分認識して毅然として意思表示をすべきだろう。現代の悪しきロゼッタ・ストーンをしっかり「解読」しながら。


先細りする親中派、親韓派

2013-11-27 13:16:04 | 厄介な隣国

突然の中国による防空識別圏の設定。日本は当然としても、米国の強硬な反発は中国にとっても予想外だったのではないか。早速、米国はグァムから戦闘機を、中国に通告することもなくこの識別圏を無視するかの如く飛行した。中国の戦闘機が緊急発進することもなく、尖閣上空も悠々と通り過ぎ、再びグァムに戻っていった。

確かに、中国の設定によって、この海域での緊張を高まってきたことはあるが、逆に日米間の連携がより強固になったともいえる。その点中国は日本を揺さぶって萎縮させようとする目論みは完全に外れたともいえる。

ところで、安部政権の当初から、朝日新聞を始めとした左翼系の言論界が政権の右傾化を盛んに喧伝してきた。その際に、日本はアジアから孤立することが二言目には叫ばれていた。特に中国と韓国から警戒されて近隣の関係が悪化する事が盛んに強調された。それも中韓よりも安部政権が問題であって、もっと隣国に対して謙虚であれという論調が中心だ。

しかし、今回の中国の強硬的な姿勢がこうした論調の不毛性を証明している。こちらが友好的な態度をとれば、相手も大人しくするほど国際社会は柔ではない。敢えて攻撃的になることはないが、日々警戒を怠る事なく、毅然とした態度を失ってはいけないということだ。

日韓関係とて同様だ。安部政権は韓国に対して絶えず首脳会談を呼びかけているのに一向に応じる気配がない。それどころ、諸外国を訪問しては韓国大統領が日本の暦機認識をことさら取りあげて日本を非難する「告げ口外交」に余念がない。挙げ句は日本の初代首相を暗殺したテロリストの銅像を中国内に建立させようと躍起になっているあさましさだ。これには世界世論もいい加減辟易しているが、大統領本人はいまだ自分の愚に気がつかない。

こんな状況では、日本国内の親中派や親韓派は勢いを失い先細りするのもやむを得ない。最近はメディアで近隣諸国との友好関係を訴える声も以前ほど聞かれなくなった。昨今の意識調査を見ても中国や韓国に親しみを感じる日本人は少数派であり、圧倒的に不信感を感じている人が多いのもうなずける。もちろん嫌中や嫌韓に走るのも問題だが、日本人の素朴な感情はそう簡単には変えられないだろう。



河野談話の調査報告書は特定秘密?

2013-11-26 14:39:39 | 反原発反日メディア

産経の報道によれば、国会で加藤官房副長官が慰安婦募集の強制性を認めた河野談話の根拠になった調査報告書の内容を公表しない考えを示したようだ。ただ、実際のところその内容を既に産経新聞がスクープして大きな反響を呼んでいる。

ところで最近特定秘密保護法案で、報道での知る権利を主張して法案に反対している朝日新聞などは、この政府方針をどうみているのだろうか。実際のところ、韓国政府や韓国の市民団体がこれを根拠にして、日本の歴史認識をことさら問題にして国際社会で煽動し続けている。これが日本をどれほどに貶めていることだろうか。

日本政府は現在韓国政府や国際社会に波風をつくりたくないという配慮から、いわば「特定秘密」扱いにしているのだろう。その政治的配慮は理解出来ないこともない。したがってある意味、特定秘密の典型例といえなくもないい。

ならば、現在法案阻止のため、連日キャンペーンを張っている朝日新聞に対しては、この河野談話の調査報告書を特定秘密の実例としてぶつけてみるのはおもしろい。おそらく朝日はこれに反論ができないはずだ。関係国との秘密共有のためといわれたら沈黙してしまうだろう。朝日を黙らせるため、読売新聞辺りが一度公開質問したらどうだろうか。