いる!いる!と誰もがつい話に加わりたくなりそうだ。そんなクレーマーおばさんは巷にごろごろしているだろう。特に職場ではよく聞く話だ。いや、クレーマーなのはおじさんが逆に多いかもしれない。まあ、本人がいない帰りがけの居酒屋で同僚たちにとって、酒絶好の肴にはなるだろうが。
ただ、それが一国の大統領ではとても酒の肴ではすまされない。朴槿恵韓国大統領のことだ。日本の週刊文春がコラムで「隣近所の悪口をいいふらすおばさん外交をしている」と彼女のことを揶揄したら、なんと韓国大統領府からクレームがついた。「暴言は恥ずべきことで不名誉なことだ」と不快感を示したという。
実際、大統領本人はこの週刊誌記事をどう思っているのだろうか。さほど気にしてはいなし、記事そのものに関心がないかもしれない。週刊誌ではさらに「人から愛された経験が少ない」とか「大人の彼氏の出現が求めれているのでないか」といった軽口が飛び交っている。しかし、朴大統領自身、それは「余計なお世話」だろう。
ところで、朴槿恵大統領が毛嫌い?している日本の安部首相は、来月半ばにASEAN10カ国首脳を日本に招いて会議を盛大に開催することになっている。韓国大統領がアメリカやEUで日本の悪口を言っている間に安倍首相は着々とアジア諸国との関係強化を実現しつつある。韓国がいつの間にか中国とともにアジアの孤児になりかねない情勢だ。
東京での会議には国内的には揺れているタイのインラック首相も参加する。タクシン元首相の妹でなかなかの美人である。安部さんとインラック首相が仲良く固い握手をする光景が見られることだろう。それを朴さんはどう思うだろうかと、ちょっと楽しみだ。まさか、朴さん自身ヤキモチを焼くことはないだろうか。
もしかして、本当は朴大統領自身、情に深い女性ではないかとも思ったりする。日本だけをことさら悪く言うのはそれだけ日本に強い思いがあるのではないか。可愛さあまってって憎さ100倍?クレーマーおばさんなんて揶揄せず、優しく見つめるべきか?しかし、困った女心であることは間違いない。韓国という国そのものもそんな女心の国かもしれない。