粗忽な夕べの想い

落語の演目(粗忽長屋)とモーツアルトの歌曲(夕べの想い)を合成しただけで深い意味はありません

国民の誰もが望まない党内融和

2012-06-30 00:18:31 | 国内政治
小沢元代表と輿石幹事長が民主党分裂回避ために何度も会談を重ねている。しかし国民はこのまま小沢グループを抱えた民主党を誰も望んではいないはずだ。会談する二人もおそらくこれで元の鞘に納まるとは思っていない。一種の体裁とかポーズに過ぎないのだろう。
どうも民主党は野田首相を筆頭に煮え切れない人ばかりだ。造反には断固たる態度をとるべきであり、離党するの者も潔く決行すべきなのに、それが、全く見えない。
やはり、最終的な責任は野田首相にあるだろう。消費税増税の時も政治生命をかけるとしたが、あまり国民には伝わって来なかった。国会で表明するのも必要だが、単独記者会見で国民に直接語るべきであった。そして造反議員に対しての断固たる態度も法案成立前に激白すべきだったろう。そうすればこんなに法案反対の議員が増えることはなかったはずだ。
劇場型政治家といわれて久しい。それを遺憾なく発揮したのが小泉元首相だ。劇場型というのは突き詰めていけばテレビを通じて訴えることだ。テレビの視聴者は女性、高齢者が多い。特に女性は小泉元首相のような強い言葉でストレートにいう男性政治家に弱い。有権者の半分が女性の日本では、女性票を如何に掴むかが大事だと思う。
最近中年女性がたくさん集まる所に、場違いに居合わせる機会があった。最初は芸能関係の話題に花開いていたが、急に世情の話に変わった。政府や東電の対応に厳しかったが、消費税では急な税率引き上げに怒っていた。自分は彼女たちの意見に は異議を唱えたのだが、多勢に無勢、おばさんパワーには圧倒された。しかし考えてみると彼女たちの意見の源は、テレビに登場するキャスターやコメンテーターあるいは「街の声」から来ているのではないかと思った。悪く言えばこれらの人々の「受け売り」ではないか。
ところで彼女たちは小沢さんの行動には理解を示しつつも、「人間的に好きではない」女性が圧倒的に多い。民主党は分裂し ても仕方がないというものの、小沢新党には否定的だ。そうなると野田首相のとるべき態度も自ずと決まるはずだ。金輪際、小沢グループと妥協することなく毅然と国民の前で自分の意志を表明することだ。多少パフォーマンスがかかるぐらいに、そしてテレビの特に多くの女性視聴者を意識して……。

IT機器をリードできない日本

2012-06-28 11:20:19 | 一般
グーグルが自社ブランドのタブレット端末をイベントで発表した。元々ソフト開発でリードしていた同社が、最近はアップルとの対抗意識をむき出しにしている。タブレット端末ではアップルのアイパッドが世界市場の6割を独占している。今唯一対抗しているのは韓国サムソンのギャラクシーであるが、ここへ来てこのグーグルの他、マイクロソフトも独自のOSを搭載したウィンドウタブレット販売に名乗りを挙げている。
今や、パソコンの領域を浸食してモバイル機器市場の主流を占めるようになったタブレット端末。日常生活の様々の場面で見かける。最近診察を受けた街の眼科でもスタッフの女性たちが、混雑する医院内で易々と使いこなしていた。
それに付けても今後の爆発的普及も予想されるタブレット市場で日本のメーカーが蚊帳の外に置かれているのはさびしい。スマートフォンが登場する以前から携帯電話で既に「ガラバゴス化」を揶揄させていた。スマートフォンになってそれが決定的になった。ましてタブレット端末ではなおさらだ。
シャープが「ガラバゴス」なる端末をアップルなどに対抗して世に出したが、あっという間に販売中止に追い込まれた。結局「 ガラバゴス」は「孤島存続」さえままならず、消滅の憂き目にあった。他の日本メーカーが今後タブレット端末で巻き返しを図 ろうとする気配も感じられない。
アイフォーンにしてもアイパッドにしても日本のメーカーから部品の多くが採用されているという。しかしこれでは中国や台湾の下請けメーカーで何ら変わりがない。日本は華やかなのIT機器の単なる下支え役に成り下がってしまった。先進技術大国の看板も形無しである。
一時ゲーム機器で任天堂やソニーが席巻していた。しかし今はスマホのゲームアプリが存在を脅かしつつある。日本のゲーム 機器がアイパッドのように大化けすることはないのだろうか。
今や機器の優位性は多機能で、他のIT機器や電化製品との幅広い連携にあるといわれている。日本のメーカーの場合、ひとつ ひとつの機能で特化させることはうまくても、様々に機能をうまく融合させて日常の場面で応用させることが得意でないよう だ。アップルのiosやグーグルのアンドロイドが端末の基本ではなかなか日本がソフト面でも独創性を発揮することは難しいだ ろう。日本のメーカーがIT市場で世界規格としてリードする日が来ないのだろうか。

恒産なくして恒心なし

2012-06-27 23:23:33 | 一般
中国の古代思想家 、孟子の有名な言葉だ。(自分はこれしか知らない)これは決まった職業がなければ心の安定は望めないということだ。確かに古今東西、この格言は当てはまるだろう。今の日本でも、いや日本こそビッタリかも知れない。
P ただ仕事といっても、いつ無くなるかわからない仕事では恒産にならない。安定した仕事、将来設計ができるような仕事だ。思うに今の日本の混迷の主因はこれに尽きると思う。したがって国の政策も、まずしっかりとした雇用を確保することだと考える。
デフレで物が売れないのも、多くの人が将来の展望が開けないからだ。暴力事件が多発して治安の乱れが心配されるのも、雇用不安から人心が乱れることが根本にあるからだ。
消費税が値上がりして、年金生活者に打撃を与えると指摘する人もいるが、今の老人は元気な人はいっぱいいる。こんな元気な老人にも雇用の機会を増せば一石二鳥だ。福祉は体が不自由で働けない人に限って手当をすべきだと思う。
福祉も必要だが、政府がまず優先すべきは雇用対策だろう。景気対策も、如何に雇用が充実できるかという視点で考えるべきだ。一部建設業者や投資家が儲けるような従来型では意味がない。 一に雇用、二に雇用、三四がなくて、五に雇用だ。

ダニエル・カールさんに感謝、感謝!

2012-06-26 09:41:30 | 福島への思い

日本でもテレビでおなじみの在日アメリカ人ダニエル・カールさんが原発事故以来「日本の安全情報」を絶えず外国へネットで発信し続けている。恥ずかしいことだが、これまでそんな彼の努力を知らずにいた。昨日、福島県沖で試験的な漁が再開され一部魚介物が県内で販売されたニュースを彼は自分のツイッターで早速発信していた。


福島より、また「いいニュース」:相馬市の漁協:たこ,あかにし、 などの魚介類は放射線量不検出で試販売。英語の記事はこちら:http://on.mktw.net/Q1Xjbp 外国人友達に転送。風評被害対策。Octopus, sea snails from Fukushima safe.


福島県での漁業再開は、1年3ヶ月ぶりでまだその道のりは厳しいだろうが、カールさんの「安全告知」は何よりも漁業関係者には強い援護射撃になるだろう。もちろん漁業に限らず彼は、これまで福島の正確な情報を探り出し風評被害を戒め続けていた。


「でたらめ」です。外部被曝で心配する福島県民は0.01%位のようです。200万人中の2千人位です。そういう意味で、我々が現在向かっている「原子災害」というもの は「大げさ」や「非科学的な報道とプロパガンダ」によって作り上がったものだと。


河北新報:福島県が妊産婦を調査。http://bit.ly/LnXFdl これもまた、海外でも国内でも、デマが多く回っている話題だが、釘を打とう。Many lies spread about Fukushima birthrates since 3/11. Debunked.


うむ。オラはドイツ系アメリカ人だから、微妙な気持ちやけんど、ドイツ系メディアは特にヒステリックだよね。イギリスはまんづ、まんづ、みたいだ


彼のツイートの大半はこうした危険デマの否定と海外への発信で埋め尽くされている。その必死とも思える努力の内には、日本への深い愛情に満ち溢れている。そんなカールさんに自分自身心を打たれる。いや多くの心ある日本人にはまさに「感謝!感謝!」という言葉に尽きるだろう。

それに反して同じ日本人ながらいまだに危険ばかりを無理矢理探し、日本の復興に背を向ける人々がいる。たとえば今回の漁業再開に対しても、素直に喜べない人間がいる。


漁に出てる人には悪いけど、妊婦で気になるから食べたくないって人はニュースウオッチ9では流さずか。子連れで、嬉しい!食べたいもんね!て人が流れてたけど。まぁ漁業者の思い、ってニュースやからそっちに流れ持っていきたいんだろな。でもそんな中で食べたくないって言った人はえらいと思った。


原発反対デモは放送しないけど、食べて安心メッセージは放送するんだね…。


福島県沖のタコ・・・貝・・放射性物質不検出ってサンプル調査じゃないのか・・・売っちゃ駄目でしょ・


福島の試験水揚げの蛸とつぶ貝を検査して不検出だったと。検出限界値いくつ?100ベクレル以下ってこと? それを若いママが、ちゃんと検査されてるから大丈夫みたいなコメントしてた。不検出の中身が解らないから、私は不安だよ・・・きっと 市場に出る。


根性がひねくれているというか、被災地の明るい話題を心から喜べず常に無理矢理悪いところを探ろうとする。淋しい人たちである。あのいまだ危険情報のデマばかりを流す大学教授と共通する心根であろう。

正確な安全情報をたえず発信しつづける在日アメリカ人と、何かと安全に対して斜に構える日本人。どちらが日本の復興の支援になるか、言を待たない。

相馬市内の店頭に並べられたタコは初日完売したようだ。地元の新鮮な魚介物を食べたいという市民の渇望もあるだろう。しかし何より地元の漁業の復興に協力したいという市民の熱い思いも強いに違いない。今後大消費地の首都圏で販路を広げることが漁業関係者の願いだ。まだいろいろ高いハードルはあると想像される。しかしいずれクリアーされるものと信じている。早く新鮮な福島の魚介を食べたいものだ。カールさんがおいしく舌鼓をする姿が思い浮かぶ。


革命家小沢一郎

2012-06-25 10:30:30 | 国内政治

消費税増税法案の衆議院採決を巡り、小沢一郎元民主党代表とそれに同調するグループが政府案に反対し、新党を結成する意向だという。民主党はもはや分裂は必至であり、政権与党の看板は早晩下ろさざるをえない。

それにしても小沢元代表はその名の通り「壊しや」そのもののような気がする。たとえ与党の座にいても、なかなかその中枢部になり得ず、不満グループを形成している。思うに小沢一郎は革命家なのではないか。混乱する政府にとどめの一撃を与えることはできても、いざ自分たちが政権を担う段になるともろさを出す。建設や守成が苦手なのである。破壊を共にした集団でも、その後の現実的対応に進もうとするグループをみると不満を感じてしまう。自分の目指していたことと違うことをやっている、と。

政治とは現実との調整がいつの時代も肝要なはずだ。それをマニフェストと違うからと、政府の執行部を批判する。国民の党への期待に背くものだ、と。はたして国民はマニフェストが実行されないことに本当に怒っているだろうか。実際さほどいないと思う。要は自分たちの生活が改善されたという実感を持てれば大方の国民は満足なのである。

新党を結成してまた小沢氏は、いまの政権を破壊するかも知れない。しかし彼には次の政権の中枢を担うことはあり得ない気がする。新しい与党に位置しても、絶えず不満の声を挙げ、また別の政権を夢想する。革命家小沢一郎の夢はいつかなうのだろうか。

追記;それにしても鳩山由紀夫元首相が「法案に反対するが民主党分裂は回避したい」などと意味不明なことを言っている。どうもこの人の頭の構造がよくわからない。友愛もほどほどにして欲しい。誰かさんに鳩山家の財産を身ぐるみ取られてしまうかも知れないですよ。