去年7月に自分のブログに当時の週刊新潮の記事を取り上げたら、予想外の反響があった。福島第一原発事故で避難を余儀なくされた地域住民が、実は多額の補償金を得たことで逆にその派手な散財ぶりが週刊誌で問題にされたのだ。結果的に福島県の避難先の地元民と軋轢を起こしているという内容だった。
そして、週刊新潮が今年震災4年の現在、再びこの問題に追及している。1億5000万円貰った世帯もごろごろ、「原発補償金」ジャブジャブの日常的荒廃、という過激なタイトルになっている。内容自体は前回の記事を補強している感じで特別新味はないが、記事の冒頭からいわき市内のソープランドでの話から始まるなど避難民の豪遊ぶり(極端だと思うが)が露骨に書かれている。
いわき市内の仮設住宅に住む20代前半の男が2日連続でソープに通い、両日とも9時間店に居座り女の子とっかえひっかえして遊んだ。2日で30万円以上の支払い。普通なら上客だろうが、その無茶ぶりにソープ嬢からブーイングがおこって出入り禁止になったほどだ。男は事故の補償金で手にした600万円を風俗で遊ぶことを店の子に豪語していたという。また別の60代の男は結婚相手を捜すため毎回長時間通いつめて最終的にソープ譲の伴侶を射止めたという。
昨年の記事でも、避難先のいわき市内の住宅を避難民が買いあさってこれが住宅バブルを引きこしているとの記述があったが、今回はもっと具体的に書かれている。市内の新興住宅地では地価が高騰し震災前は坪14万円程度だったものが、現在は20万円以上になり、場所によっては32万円にもなる。こうした分譲地の新築を避難民が競って購入しかも大半がキャッシュだという。あるいは来年竣工予定の分譲マンション125戸が既に完売したが、その半数は避難民の購入ということだ。こうした住宅バブルは、地元住民に価格高騰と物件不足を及ぼすだけで迷惑この上ない話だ。
ところで、今回の記事では避難民に支給される補償金の内訳と金額が具体的に示されているのも特徴だ。それは主に4種類に分別される。
1、避難対象区域に事故当時住民票があった人々全てに2011年3月から避難民1人につき、精神的損害賠償として月0万円の慰謝料が支給される。
2、震災前の給与と現在の収入を比べ、減額分を補給する補償だ。したがって現在収入がなければ、震災前の給料全額が支給されることになる。現状は仕事を探さず無職でいる人間が少ないなくないという。就労不能損害賠償ともいわれるるものだ。
3、避難対象区域での家財道具や土地や家屋への損害賠償金が支払われる。また避難先で新たに住宅(持家)を購入した人にはそれにかかった費用の一部(補償金では足りない部分)を補填する。
4、現在来帰宅困難区域になっている地域と双葉町と大熊町の移住を余儀なくされた避難民に対する慰謝料だ。事故当初は750万円が支給されたが、新たに700万円が増額されこれらは一括で支払われる。またこれらの地域に隣接する二つの区域(避難指示解除準備区域、居住制限区域)でもそれに準ずる賠償が施されている。
記事のタイトルになった「1億5000万円も貰った世帯」というのは、これらの補償を4人世帯の家族が最大で支給された際の金額であるが、週刊新潮によればこの金額に近い世帯は400から500にも上るという。彼らは税金や医療が免除され、住居の保護がされている。こうした人々の一部が前述の「ソープ豪遊」など派手な散財となって避難先の地元民の顰蹙を買っているといえる。あるいは住宅バブルでの元凶ともなっている。
たた、ここへ来て補償金の支払いに歯止めをかける動きが出てきている。2の就労不能損害賠償の支給がこの2月で打ち切られるという。3ヶ月ごとの就労に対してその翌月に東電から請求の書類が届き申請するわけだが、3月以降はそれがない。しかし、会社の負い目のためか、東電は打ち切りを避難民に周知徹底していないようだ。したがって今後の支給を当てにしていた人々に混乱が起こりかねないとして新潮は「6月危機」を指摘している。
水が低い方に流れ落ちるように、一度仕事もせず贅沢を経験すると人はなかなか元の生活に戻れない。避難のっ苦渋生活を解消し、事故以前の日常を取り戻すための補償であったのに現状はどうか。6月危機となって、これまであまりマスコミで問題にされていなかった補償金の影の部分が表面化するかもしれない。
記事の最後はこの週刊誌特有の皮肉で結ばれている。
避難民の生活を立て直すために原発補償金が、郷里で再建を目指す被災者の自立を逆に妨げるケースを生んでいるとすればこれほど滑稽なことはない。今後も続く補償のあり方を、根本的に見つめ直す時期が来ているといえよう。
左派系のメディアは相も変わらず、仮設住宅での苦しい生活や放射能の被曝の不安に悩む地域住民の声ばかりを取り上げている。確かにそうした被害者としての避難民への視点も当然だし、それ相応の補償も必要だ。ただ、それだけで原発問題は解決しないし、福島の復興もあり得ないと思う。まして、原発再稼働に反対するためにプロパガンダの材料に使うなどもってのほかだ。
もちろん、多くの避難民は批判されるような散財とはかけ離れた慎ましい生活を送っていることだろう。ただ、補償金支給の不備が一部の放蕩を生み世間の誤解を与える土壌をつくっていることは確かだと思う。震災4年を機会に新潮が指摘するように「根本的に見直す」べきだろう。
新潮記事1ページ
新潮記事2ページ
新潮記事3ページ
新潮記事4ページ
ブログの記事、関心をもって拝見させて頂きました。
新潮記事で二点の疑問が生まれました。
~原資には国費も投入され、我々が払う電気代にも転嫁される「原発補償金」の使われ方の実例の一つである。~
ここで一つの疑問が起きます。「我々が払う電気代にも転嫁される」・・つまり、将来は電気代に転嫁されるであろう=今は価格転嫁されていない電気代を払っていると言う事でしょう。
現在、実質上げるべき東電の電気代を国費で補助している=電気利用者は東電利用責任を負わずに国費注入によって価格安定と価格高騰による首都圏経済低迷を防ぐ恩恵を受けている現実が浮かび上がってきます。
つまり、東電利用者は利用する上での選択肢も求めず責任も取っていないという事でしょう。
更に言えば「将来は電気代に転嫁される」事態を事故当事者の東電だけに限定せず、本来関係のない他電力会社にも強いるでしょうね。
なぜなら、事故責任を東電だけに負わせれば東電の価格上昇を招き東電管理区内から他電力管内への生産工場・事業所・企業移動流出が引き起こりますので「値上げは皆で負い、地域格差にさせない」事になるでしょう。
~避難民の生活を立て直すための原発補償金が~
原発の補償制度が「避難民の生活を立て直すため」とは聞きません。新潮社は何を以て補償を「生活を立て直すため」と言ったのでしょうか。
被災者への義捐・義援金の趣旨としては「生活を立て直すため」となるでしょう。被災者の損害を償うというのでは意味が不適切になりますので。
原発補償金・・つまり原子力災害補償で政府からの公式な意見書「指針」では補償の趣旨が詳細には記載されていませんが平成23年8月5日の原子力損害賠償紛争審査会中間指針では「賠償すべき損害」とあり、「生活を立て直す」「生活再建」という語彙はありません。
デジタル大辞泉では補償の意味を「損失を補って、つぐなうこと。特に、損害賠償として、財産や健康上の損失を金銭でつぐなうこと。」としています。
電気料金の件、ご指摘の通りだと思います。ただ東電の再建にしても、他の電力会社の値上げにしても原発再稼働を如何に円滑に進めるかにかかっていると思います。原発を止めた直接の責任者は政府です。他の電力会社が応分の負担をしないですむかは政府の政策次第だと思います。
次に補償金のことですが、直接的には避難者への損害賠償になるかと思います。ただ損害を受けたのは個人その家族だけでなく、地域のコミュニティそして自治体ですよね。だから、地域そのものの補償があってしかるべきだと思います。生活を立て直すというのは、地域の一員として以前の社会生活に戻ることもあるといえます。
つまり、個人、家族、地域、自治体が一体になって立て直すことが理想と考えます。しかし、今の補償を見るとどうしても個人の補償に偏り過ぎている感じがします。
こいつらすぐに「国が悪い!東電が~~!!」と言っては逆切れして被害者ヅラしてやがるが、
双葉郡や南相馬・飯館村の原発コジキが、東電を恫喝しては補償金を吊り上げてるとマスコミですら報道してる!!
最初の補償金6000万(4人家族の場合)を、東電の担当者を福島の原発コジキが恫喝して、
9000万にアップさせたと読売新聞が報道してたが、
↑この記事だと、さらに1億5000万まで吊り上げてて、
本当に福島の原発コジキ許せないな!!
福島愛とかいう原発コジキが必死で火消しコメントしてるが、
全て我々の血税と電気代!!東電が払ってるわけじゃない!!国民が原発コジキに補償金を払ってる!!
ネットじゃあ、「福島県は原発を誘致して爆発させた加害者!!
「福島は賠償金を払う側!!」だと言われてる。
それを福島の原発コジキがマスコミ使って言論弾圧してやがる!!
日本中に福島の原発コジキがばら撒いた放射能汚染物も、全て福島県に引き取らせるべき!!
そして福島県を訴えて、賠償金を払わせるべき!!
昨年の夏に続き、今回の週刊新潮の報道は少し偏見はあるように思いますが、大方正しいでしょう。
あの震災から四年目で、最初は大変だなと思う気持ちもありましたが、今は正直、全くありません。
最近は少し減りましたが、絆、寄り添うという言葉ばかりが嫌というほど、耳に入り原発で避難した人たちは大変なんだというイメージを付けたいのかと思ってしまうほど、報道全てにうんざりしています。
もちろん、中には本当に大変な人たちがいるとも思っていますが、その人たちの邪魔をしているのも同じ原発の避難民何ではないかと思います。
以前は、妬みのほうが多かったのですが、今せめてあの人たちに言いたいことは、病院を待ち合わせ場所に使うな、何故付き添いが5人もいる?親の病院震災前の倍時間がかかる。いい加減にしろと言いたいです。 でもいえば、あっという間に被害者になり受け入れ先の人にひどいことを言われたと原発避難と言えば何でも物事とうると思っている人が多いと思います。
※今現在住んでいるのは茨城県県南部です。
ある有名な掲示板にココへの誘導路を複数書き込んだ方がおりまして、それによって色んな来訪者が増えるかと思います。
(福島の原発コジキ大嫌い!!)へ
原発被害者を非難するのは自由です。東電の大ファンなあなたの理屈を持ってどうぞ。
ですが、此方の「粗忽な夕べの想い」のコメ欄に落書き感覚で書き込むのはいかがなものかと考えますが?
もう少し、冷静で柔らかい言い方で非難なされたらいかがですか?
このような調子だと此処が荒れるように思えます。
ついでに言うと、私は国民の税金を入れずに(あるいは今後、早急に回収して)東電が賠償金を払えるだけ払ってその後、本当に倒産すればいいだけの話だと思います。
それで避難者の賠償金が足りないというならその時に内閣でも国会でも議論して可否を決めればいいだけのこと。
以前のいわき市を返して下さい。
避難民を責めたいですが、お金を与えてるのは福島原発です。
そのおかげでいわき市がどんな風になってしまったか、いわき市民はどんな気持ちで住んでいるかなんて考えもつかないでしょう。
どれだけ、我慢すればいいんですか?
双葉民はふるさとを返してと言いますが、いわき市だって同じです。避難民に好き勝手されて、今は大好きだったいわき市から離れたい気持ちです。
避難民もいわき市民も
福島県民自体が
いかにも民度が低い・・な
民度が低いからヨソの原発が数多くあっても
ノホホンとノー天気に暮らしている訳か。
読んでいて「何様だ、この人」と思う投稿をしている人は、高い確率で意識高い系です。
こういった“意識高い系”はインターネットで遠巻きに見ている分にはいいのですが、口ばっかりで無能だったり、自分の体裁のために他人を貶めたりしてしまうので、彼氏や友達になってしまうと実は厄介なタイプです。
現実では大したことない人間でも、インターネットなら偉そうにふるまうのは簡単です。
様々な状況を調べた上での“批評”ではなく、思いつきで言ったとしか思えないような“意見”なのがポイント。
「自分がカッコよく見えれば、他人は知ったこっちゃない」というタイプの人が多いので、あまり深い付き合いをしない方がいいでしょう。口ばっかりで実力が追い付いていないので失敗が多いのですが、指摘すると口先で何とかしようとしがち。
変なトラブルに巻き込まれないよう、身の周りの“意識高い系”に気を付けてくださいね。
逆にこういう人たちは民度が低い感じがします。福島県民の率直な意見や悩みを汲み取る姿勢が必要だと思います。自戒も込めて。