粗忽な夕べの想い

落語の演目(粗忽長屋)とモーツアルトの歌曲(夕べの想い)を合成しただけで深い意味はありません

あのパンダがまたやってくる

2013-06-06 15:37:43 | 煽りの達人

過激な反原発派木下黄太氏のブログを読んでみると最近ご立腹の記事が目につく。本日のブログでも原発事故の影響を軽微と見る内外諸機関の発表にいらついているようだ。しかしどういう算定かわからないが、彼はいまだに事故での甲状腺がんの罹患率は通常の160倍と見ている。そして、こうした算定に異を唱える福島県人とおぼしき人物のツイッターに猛烈に食ってかかる。

(ツイート)「上辺の数字解釈で福島全土を汚すのはもうやめてほしい。飯の種にされるのは辛い」

(木下氏)こんな低水準な話を続ける人間は、それがたとえ被害者であっても僕は許すつもりは毛頭ありません。実際に、甲状腺がんおきている数が「うわべの数字解釈」のはずはありません。現実です。

もしかして「飯の種」という言葉に彼は過剰反応したのかもしれない。図星?相手の話を低水準と決めつけて「許すつもりは毛頭ない」と、烈火のごとき憤怒だ。そして彼お得意の「東日本穢土論」が飛び出す。

福島全土を汚しているのは放射性物質です。誤魔化すな。何度も書きますが、それは福島に留まらず、関東・南東北の全域にわたって、汚染されています。こんなことは、何十回も何百回も書いて、言い続けています。

「何十回も何百回も言い続ける」なんて、どこかの新興宗教の説法を連想してしまう。彼の物言いが反原発カルト教と最近ネットで皮肉られる所以だろう。さらに一般国民の「現世認識の欠如」がカルト教特有の論理と脅しで語られる。

よいですか、通常の汚染地に、今でも、五千万人もの人間がそのまま住み続けている。それが、今の日本の住民の誤魔化しです。あなたたちが、誤魔化しているから、ずっとこんな曖昧な状態が続き、本来ならば、何とか助かる人たちが、おそらく過剰に死ぬのです。

ただ最後はどうもあっさりしている。

とにかく、認識を進めるために、どうすればよいのかという、その一つの契機が来月、行われる予定となっています。

現世認識の必要性が語られているが、無理矢理の感じがする。何のことはない、あの太ったパンダがお気に入り?(パンダでぶ好き)のバンダジェフスキー博士の来日講演案内が目的のようだ。どうも前段の彼の憤怒もこれを宣伝したいための便法であり「チャッカリ感」が否めない。

博士は反原発の語り部として昨年来日講演し一部メディアで取り上げられそれなりに盛況をはくした。現在、反原発論陣を取り巻く環境は厳しさを増しているが、「夢をもう一度」ということだろうか。博士の講演に並行して木下氏にも講演で日銭を稼ぐ実利が期待されるのだろう。しかしそんな皮算用が通用するか。木下氏によって煽動された自主避難者たちの反応はいかに?「放射能パニック」からの脱出はどれくらい進んでいるか。