【19航海目】！

11月3日朝7時30分・宮古入港。

水揚げ・氷の積み込み後、12時・宮古出港、凪良く沖へ！

今航海も途中は調査せず公海向け、操業海区・漁場到着予定時間に余裕がない為、

主機回転数はMAX！

4日、15時・S/B。

南系の風だが、風は冷たく冬を感じる寒さ…！

15時50分頃には、西側の水平線に夕日が隠れていく…
さすがに11月、日没は早い…。

公海のサンマ操業ポイントは、沖よりに推移！

外国籍船団と共に16時30分頃から操業開始。

反応の割には網に入るサンマは少ない…

数回の操業の後、沖よりに調査。

今回もサンマは深いようだ…

反応の上に船が乗っても、海面に見えるサンマは僅か…

20時過ぎから2時間程、壷サンマを連続操業…
漁獲を纏めた…！

その後、更に東・沖よりに調査航走…。

経度は、ついに東経150°…
かなり沖が、現在のサンマ主漁場となってきている…

尚、この晩はロシア海区で共に操業したロシアのサンマ漁船も数隻、

公海の操業ポイントに加わった…

日付けが変わり、01時頃から再度2時間程の連続操業で漁獲を伸ばした！

気温も低いが、海水温も10℃…
寒いはずだ…。

付近を調査、東側の水平線上の空が白み、
明けの明星が輝いた4時30分頃に終わり…。

今期3度目の満船となった！

操業開始から12時間を超え、季節風が吹き始めた夜明け、

11月上旬の公海上、低い気温が合羽越しに操業後の体を冷やす…

今年も温泉が恋しい時季になった…。

夜明けから西よりに帰途航走、日本の領海に入ってから、

コース変更、北上！
花咲向け。

昨年・一昨年と、11月末にはサンマが見えなくなり、漁が停まってしまい、

12月は、多くの時間を調査航走に費やして、各船早めの切り揚げ（終漁）ている…

今期に関しては、解禁前のサンマ海況予報通り、

例年比、薄漁・薄群れでここまできている…。

公海で、外国籍船団と共に日本漁船も操業。

これが、1ヶ月後にどうでるか？
興味深い事である…！

季節風によって船は大きく揺れながら、6日・朝4時頃花咲入港予定。

【18航海目】！

10月30日朝6時45分・女川入港、水揚げ。

水揚げ・氷の積み込み後、9時50分出港、沖へ！

約3時間の市場滞在時間はめまぐるしく過ぎる…

近場は調査せず、直接公海に向ける事から、時間に余裕があり、

経済速力での沖出し航走。

31日、15時30分・S/B。

外国籍船団の仲積み船3隻を目視でき、洋上転載中の様子を撮影出来た…。







どうやら船を抱かせて、互いに微速で航走しながら作業しているようだった…！

「洋上転載」若い頃に鮪漁で一度、洋上転載を経験したが…

いい思い出がない…

苦労して獲り、魚艙に積んだ魚が、転載して魚艙が空になると、

なんだか心まで空っぽになった気がしたものだった…。

その航海を期に遠洋鮪漁船は辞めたのだ…！

…18時30分頃から数回の連続操業で始まったこの晩の漁は、

その後、群れが見えなくなり、調査航走を余儀なく…

広範囲に調査も、数回の操業で僅かな漁獲に終わり、夜明けより漂泊。

エンジンを停めた後、燃料関連のメンテナンス、甲板は傷んだ網の交換作業。

…ついに暦は11月、薄くなったカレンダーをまた一枚めくった…

そして、機関室内の各時計と、自分の寝室の時計、腕時計の時刻合わせ！

秒針も合わせて、同じ時を刻むようにする、月初めの自分のこだわりである。

時間によって判断できる事や、想定できる事は多い！

自分が携わるどの時計も揃っていた方が何かと都合がいいから…。

11月1日、燃料消費量は400klを超えた…！

例年同時期に比べ漁場が遠く、昨年・一昨年より航海時間が長いが、

同時期の燃料消費量は昨年・一昨年と数量的にはほぼ同じ。

ただ航海数は、2航海程少ないが…

11月1日、15時30分・S/B。
外国籍船団から離れ、範囲を拡げて調査。

薄群れを操業しながらも、更に調査航走…

21時頃から3時間程同ポイントでの連続操業、壷サンマである…。

サンマの群れが深く、大獲りはないが、操業都度同じぐらいの量が網に入る…！

この連続操業で漁獲を纏めた。

再度、調査航走…
遅い夜食を食べながら

風はないがうねりが高く、船は大きく揺れる…

1時30分頃、再度壷サンマ、連続操業となった…！

夜明けが近づき、東側の水平線が少しずつ白んじてきた頃、風がきた…

時化海が予想される…

船首側の燃料を船尾側にシフト、冷水艙の冷水もシフトし…

船の舳先を少しでも浮かせ、荒天準備しながら帰途航走。

3日朝7時頃、宮古入港予定！