銚子港に出入港し、先月末から
房総沖で操業していた福島船団は、
房総沖のサンマの魚体組成が
「ジャミ」(小サンマ)主体となった事で北上、
三陸沖に操業ポイントを移し、女川港には再び水揚げ船が増え、
10日の女川市場は約950tの集中水揚げだったようです!
11日朝8時、女川出港北上、帰港中の船が女川港に向けて行く、
目指すポイントは、女川港から北北東に約80哩程。
綾里崎沖から沖よりにコースを取り、
沖合い(緯度線は釜石の東沖)向け。
昼頃から南風が強まり、うねりも高くなって
船の揺れも次第に大きくなった。 予想外の海況悪!
スタンバイ時間を遅らせるとの事で、
15時過ぎから夕食を済ませて待機…
17時、航走ストップ、他船は2隻。
19時から北上再航走!
20時30分スタンバイ、21時から操業開始。
水温は10.1℃ 3回目の操業時、
エンジンの異常を知らす警報が鳴り響き、
機関室内の警報盤は「C/W温度上昇」
各機関の海水冷却圧力が低下しており、
海水冷却のラインを点検、ストレーナー(濾し器)を開けてみると、
サンマが詰まっていた!
船底の海水取り入れ口(キングストン弁)
の網目の栓が腐食したか? 外れたのか? が原因のようです。
メインエンジン、各補機の船外から海水冷却の
キングストン弁開閉バルブ前のストレーナーまでの管内を
通水しながら、何度もストレーナーを掃除、
2時間以上の時間を要し、1時過ぎから操業再開、
しかし、あまり船の周りにサンマを集め過ぎないように
集魚灯は船尾側の半分を消したまま。
それでも、サンマは入ってくる。
警報が鳴ると先に機関長が機関室に走り、
網からサンマを汲み終わると機関部従事者も入り、
急いでストレーナーに詰まったサンマを取り、
その作業が終わると操業…
と目が回るように忙しかった操業は朝5時終わり!
航走前に再度ストレーナーを掃除してサンマを取り除き、甲板へ!
気が付くと南風は西風に変わっていた!
強い西風の中、夜明けから微速で帰途航走、女川向け。
12日19時頃の入港予定!