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…漁師アトムの航跡… ~ある沖乗り漁師の綴記~

さんま漁38 航海目!

2008年12月18日 | モバイル

16日11時に久慈港入港。

水揚げ後15時15分、集魚灯を出しながら久慈港出港 Co115°

20時45分スタンバイ、数隻が操業していたが

漁模様はよくないようで、すぐに各船航走した。

操業準備後、Co90°でライトを点灯させ固定したまま調査航走。

船団の操業ポイントは更に沖!

23時頃にポイント着、23時20分頃から操業開始、水温12.5℃

薄群れを操業しては北東側へ調査のパターンを繰り返し、

ようやく連続で操業できる壺サンマにあたり、

6回程操業も群れは薄く纏まった漁獲とはならず…

操業時の集魚灯の切り替えで赤灯のみとなった時、

東の空が薄明るくなってきているのに気付いた。

もうそんな時間に…

その後1回操業し、6時10分、夜明け。

残念ながら魚艙3ヶ所が残り、沖泊まり。

1時間程潮昇せの航走後漂泊!

洋上での久々の朝日は重くなった瞼に眩しく感じられた…!

17日は、15時から漁労長による水温調査が始まり、

16時 航走ストップ、魚探(魚群探知器)のモニターには

色が薄いが水深30mまでの反応があり、16時30分から連続操業!

ライトには全く跳ねない為、

ライトはゆっくりと深いサンマを廻すように動かす。

操業毎に底の方から反応の色が濃くなり、

底から湧き上がるような、群れの濃い壺サンマ!

4回目には網の下のサンマに揚網前の網が持ち上げられる…

昨晩とは漁模様も魚体組成も一転、

この時期には珍しい形の良いサンマ!

操業前、12.3℃だった水温は13.4℃に上がっていた!

18時30分、終わり。

これまで積んだ事がない程の積み荷で船足重く帰途航走、

18日朝の水揚げに向け久慈港へ!