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…漁師アトムの航跡… ~ある沖乗り漁師の綴記~

さんま漁20 航海目!

2008年10月20日 | モバイル

19日朝9時30分、女川出港北上!

14時30分、魚探に反応があるとの事で釜石南東沖で漂泊。

15時40分スタンバイ、

風は無いがうねりは高めの三陸沿岸で17時から操業開始!

付近の水温は16.8~17.9℃ 濁水系でサンマは深い、

大群操業ではないが、順調な漁獲が続いていましたが

21時頃から灯付きが悪くなり、

5哩程沖よりに調査し、水温19.7℃で

水色が澄んだ青系に変わった途端にサンマが跳ね始め、

集魚灯の灯りに凄まじい勢いで跳ね上がるサンマの群れは

見事に船のサイドから入って来る!

船がストップし、網を入れるまでは集魚灯の下で忙しく泳ぐ大群、

しかし、網を揚げると思った程サンマが入っていない…

群れは濃いが足の速いサンマである。

付近一帯(レーダーで1哩圏内)に船が集まって

一気に激戦区の様相に!

近くで操業中の船間を縫うように集魚灯を消して走る時も、

僅かな灯りに反応し、サンマが船の周りを跳ねながらついて来る!

付近でスピーディーな操業 を3回、23時10分終わり。

微速で南下帰途航走、女川向け!

20日朝6時入港。


さんま漁19 航海目!

2008年10月18日 | モバイル

船が接岸中の女川港に向か途中、

春漁で共に働く後輩から電話があった!

ついに北海道沖から南下して地区内の市場に水揚げして、

故郷、南三陸の港に帰ったとの事。

地区内2隻のサンマ小型船も一緒らしく、

女川港にも石巻籍の小型船1隻が接岸中で、

小型船も次第に北海道沖から三陸沖に

操業ポイントを移して来ました。

昨日女川港から出港した僚船は昨夜、金華山沖を操業したが

漁模様が悪かったらしく、入港していませんでした…

今週までの2週間に5回という水揚げを消化した

北海道船籍の船、数隻は係留して休んでおり、

女川港は水揚げ船が少なく、浜値は若干高めのようでした。

17日、予定は12時出港でしたが、

乗組員全員が揃った11時に女川出港北上!

15時50分スタンバイ、尚北上。

18時15分、宮古沿岸で操業開始!

水温17.9℃  付近で5回操業し、20時過ぎから更に北上。

僚船からの連絡で漁模様が良いという黒崎沿岸向け!

北海道船籍の小型船も10隻程操業中でした。

しかし、操業ポイントに到着した頃から潮が変わったのか ?

サンマが浮かなくなり、2回操業したが、入りも悪く、反転南下!

三陸沿岸沿いを調査しながら…!

南下航走中、

「上部ブリッジでの遠隔操作ができなくなった」 と漁労長!!!

機関室での運転に切り替えて調べてみると

メインエンジンの電気回転計の発信器が故障したようで

機関長が機関室内に待機し、漁労長のいる上部ブリッジからの

ベルで機関室内で操作しての航走、

ストップや後進はベルに従い!

その後、23時40分、00時30分、01時10分、01時40分からと

南下しながら操業4回、2時20分終わり!

南下帰途航走、女川向け。

8時頃女川入港予定!

今年は本当に故障や不調が相次ぎ、

乗組員全員が、漁に影響しないように必死で

協力しあっています!

「こういう時だからこそ漁具以上に各自、怪我などに

気を付けるように」

漁労長がマイク越しに言う・・・


生産調整 5 !

2008年10月16日 | ブログ

14日22時、銚子入港、

15日朝7時から水揚げ。

この日銚子市場には「サンマ」が約1000トン、

巻き網船による「サバ」が約900トンという集中水揚げになり、

仲買人による運搬用のトラックがサバ優先の為に

サンマの水揚げ船に廻らず、

トラック1台に積み込んでは時間待ちという最低のパターン…

結局、水揚げを終えたのが16時過ぎ!

(サンマよりサバの鮮度が落ちやすいから)と仲買人が

言っていたが、浜値を比較しても圧倒的にサバが優位でした…!

16時30分に銚子出港微速で北上。

16日朝8時女川入港。

レーダーが故障し修理の為、急遽休みになりました。

来週からは2週間に5航海から4航海に生産調整方が若干変更。

※ 訂正 

生産調整 3!の、1週間に2航海戻った事になります!

20081016_003

金華山沖、南東側に設置されているブイ、

よく見るとGPS波浪計と書いてありました!


さんま漁18 航海目!

2008年10月14日 | モバイル

20081013_006 13日朝7時、女川出港三陸沿岸沿いを北上!

20081013_048  20081013_022 15時50分、宮古沿岸でスタンバイし、更に北上。

17時20分、黒崎の南東、沿岸から約6哩付近で操業開始!

灯付きの悪いサンマを相手に1回操業しては調査航走、

というパターンを繰り返し、沖よりに調査、

水温は17.2~17.7℃。

群れに乗っても、サンマが深く、

ライトの探照先ではあまり跳ねないが、

ライトで大きく水面を叩くと、みるみるうちにサンマが浮いて来る!

22時頃から灯付きが良くなり、群れも濃くなって

23時45分、終わり。

南下帰途航走、銚子向け!


さんま漁17 航海目!

2008年10月10日 | モバイル

9日7時女川入港、水揚げ!

この日の女川市場には4隻で約360トンの水揚げ量。

水揚げ、氷の積み込みを終えて10時30分に女川出港

Co25°  三陸沿岸沿いを北上!

調査船の情報で八戸の南東沖向け。 17時スタンバイ。

雨が降り出し、沖からのうねりが高く、

船は大きなローリングを繰り返す。

より大きな波が来るとガバナを下げながらも

操業を始めた僚船の漁模様が良いらしく、漁労長は急いだ!

21時15分、久慈の北東沿岸で群れにあたり、操業開始!

前航海のような足の速い薄群ではなく、魚群も濃い。

水温は17.1℃

2回の操業で僚船が操業中のポイントに向い、更に北上。

22時からN40°22, E142°07,付近で大群操業、魚体組成も良い!

00時50分に終わり、僚船に群れを預けて南下帰途航走、

道東沖の漁場は漁模様も魚体組成も悪くなったという事ですが、

サンマはついに東北の沿岸沿いまで回遊してきました。

我々が操業したポイントより南のN39°28, E142°10,付近でも

纏まった漁獲があったようです!!

船は、まだうねりの高い三陸沿岸沿いを微速で南下、

女川向け、 10日13時入港予定!