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…漁師アトムの航跡… ~ある沖乗り漁師の綴記~

さんま漁21 航海目!

2008年10月23日 | モバイル

22日朝、女川港に向かう途中の5時30分、弟に電話をしてみた、

(綾里崎沿岸で夜明け前の最後の操業中で、

足りないので夜明けから泊るとの事)

氷を積み込み7時15分に女川出港北上。

帰途中の船、数隻が女川に向けて行ったが、

三陸沿岸沿いは全般的に不調ぎみで

北側程漁模様が悪かったようです。

三陸沿岸沿いに漂泊中の各船の東側を航走、コース 40°沖よりに!

目指すポイントは N40°04, E143°48,女川港から約135哩

黒崎沖合いのなかなか広がらない冷海水渦の海域。

(ここから三陸沿岸沿いに分枝が伸びている)

15時45分のスタンバイ後も北上を続け、

19時15分から薄群れを1回操業!

やや、ジャミ(小サンマ)混じり。

水温15.4℃ 他船は4隻。

北海道厚岸船団の3隻と僚船1隻(友が指揮を執る船)

各船、特に話合って来た訳ではなく、

三陸沿岸沿いは魚体組成も漁模様も低調ぎみで、

低気圧が抜けた後、 沖合いでも良い凪が予想された事から、

黒崎沖合いの冷海水域が気になっていて、いつか調査を!

というように考えていた船の漁労長達が

このポイントに向かったようです。

他船が操業中のポイントから北東側に調査し、

水温が14℃台に変わったところで操業再開!

「大」主体で魚体組成の良い群れを

数回連続操業して調査航走というパターン。

14℃台の水温は14.2~14.8℃まで微妙な変化があった!

他船が少なかった事から(冷海水渦の海域周囲)

範囲を広くは調査できず、

(船が多ければ各船の行動や情報が入り、

それを基にしての調査や動きの選択肢が広がる)

大群操業とはいきませんでしたが、

周りに散らばらないサンマを漁獲。

最後に操業した群れが若干濃く、1時50分終わり、

僚船に群れを預けて帰途航走、

20081023_004 20081023_009 微速で女川向け!23日夕刻入港予定。