誘われて、山・あ・る・記

自然の中に咲く花を求めて、山野を彷徨い歩く”風よとまれ~息を止めて”指先に一伝わる感動の瞬間♪

大崩山1644m

2009-04-22 18:14:07 | 山歩き
 日中の気温上昇を避けるために、06:35自宅を出発する。
途中 『 桐の花 』を撮影し、R207は行き交う車もなく快調に走れた。
上祝子川の大崩山登山口到着に到着したのが06:23である
(先着さんは、2~3台で、ゆっくりと駐車スペースを確保♪)

     
 07・37鹿児島から来たという、Tさんご夫婦と一緒に歩き出す。
大崩山荘までのなだらかな登りを、ウオームアップしながら歩く
山荘までは1ヶ所の崩落地を除けば問題ない、
2年前の台風で出来た、テント場の崩壊地はまだ傷跡が生々しい
07:05大崩山荘の分岐を真っ直ぐ進み、湧く塚コースへ向かう。
 
 ワイヤー設置のトラーバスを越え、小積ダキ展望の岩に登り小休止
この辺りでは、アケボノツツジが散り始めて、ピンクの花びらが登山道を飾ってた
07:35-昔は丸太橋と恐れられた、渡渉点に到着する。
3代目となった、ステンレス製の橋を渡る
 渡渉するといよいよ大崩山の本格的な登りが待っている。
荒れた登山道を登り小さな流れの支流を渡り、最後の水場を過ぎる
やがて、ゴロゴロのガレ場が現れ、仕上げは大きな梯子がある
梯子を過ぎても、急登は続き、剥き出しになった木の根を握り全身で登る
胸突き八丁を登りやっと尾根に出ると、対岸の木内山岳が目の前に浮ぶ
谷を吹き上げる風を浴びながら、小休止を入れる。
辺りを見回すと、アケボノツツジが柔らかい花弁を風に揺らしてた
今年は花の開花が早いとは思っていたが、これほど早いとは・・・

 登山口を出発して2時間が過ぎた、岩肌・赤土・ぼら土・梯子にザイルと
目まぐるしく変化する登山道に ご婦人に少しづつ疲れが出始めたようだ。
初めて見ると言う、『ヒカゲツツジの花』やこの先の『袖ダキの展望』を話し
疲れの出始めた体を後押してあげる(したつもり ^。-)
 08:50、目の前に『聳え立つ小積ダキの岩峰』『天を突き刺す湧塚の岩峰』
振り向けば、見る位置で様々な姿に変える『乳房岩』
ご夫婦の発する感動の言葉が伝わってきて、ホッと胸を撫で下ろす
記念撮影して、充分とは言えない休憩のまま、先の長い道へ歩き出す
乳房岩に立ち寄った後、下,中湧塚の岩峰を目指して歩を進める。
 が、 いよいよ、ご婦人の足取りが重たくなってきた。
渡渉してから急登の一辺倒、大崩山の湧塚コース★★★の試練である

 09:20下・中湧く塚ルートの分岐に到着する。
遠路来られたご夫婦に、辛い決断を促がす時がやってきた。
下、中湧く塚ルートを諦め、ショートカットで上湧く塚の基底部に向かう
まだ先が長い、『頑張りましょう!』としか、掛ける言葉が見当たらない
10:15、やっと上湧く塚の基底部に到着!
上湧く塚の岩峰には登る予定はなかったが、ご婦人の休憩時間を稼ぐ為、
元気いっはいのご主人を誘って、メタボ関所の湧く塚に登る
 上湧塚からの眺め、小積ダキ・七日廻り岩、恐怖のテラスなどなど
初めて目にする景観は、ご主人の目にどう映ったであろうか?

 岩峰から降りて、大崩山山頂へ最後の試練に向かう
残り行程(時間)を告げるべきか?成り行きまかせで良いだろうと!
リンドウ丘分岐、ここが小積ダキへのショ-トカットとだけ告げる
何とか山頂まで歩いて欲しい、ただそれだけを願って歩く
11:03、宇土内谷からの登山者に出会う。(山頂から上湧くに向かっていた)
テント場を過ぎ、スズタケの間から岩肌が見えてくる
『2人ともよく頑張りましたね、大崩山の山頂と言っても良い石塚ですよ~♪』
石塚には数組が寛いでいたが、全員が宇土内谷からの登山者だった。
 ザックをデポして、スズタケの林を潜って、大崩山頂(1643m)に到着
11:36-Tさんご夫婦が一等三角点にタッチして、大崩山初登頂を達成した。
yamahiroは、??回目の登頂でした。

 石塚に戻って、楽しい?食事か
実は、半日の山歩きの予定だった為、パンしか持っていなかった --;
満たされないお腹に、戴いた大きなバナナが嬉しかった。
 短い食事時間を終えると、坊主尾根ルートで下山を開始する。
下りとはいえ、木の根の張り出した登山道で、随所に黒土の滑り台が・・・
想像以上の苦戦を感じたのではなかっただろうか?
やがて、対岸の湧く塚の峰々が見渡せる、『コダマ返し』に到着
『ヤッホー』・・・『アッホー』ちょっとご機嫌の悪い、コダマだったか?

 最後?のパノラマ展望所の小積ダキに到着する。
小積ダキのゾクゾクするような岩峰に立ち、素晴らしい景観を目に焼き付ける
木山内岳から桑原山の稜線、祝子ダム、そして像岩の眺めがいい。
像岩?蛙岩?河馬岩?これほどまで、人によって捉え方が違うのも珍しい
yamahiroには、『コアラ岩』に見えます

 小積ダキを後にすると、像岩下の恐怖のトラバースが待っており
さらに、ザイルを離したら、あの世に直行間違い無しの崩壊地がある
疲れからくる思わぬ躓きがないように慎重に下る。
ここから先は、梯子梯子の連続であり、女性には苦になる登山道か?、
たしか、30個ほどのアルミ製の梯子が設置されている
梯子と格闘しながら、渡渉地点まで下ったのは日が傾いた15:50
大崩山荘から足を引きずるようにして、登山口まで戻る。
登山口で山を振り返り、感謝のありがとうを言ったのは、
スタートから10時間近く経っていた。

 鹿児島のご夫婦さん、初めての大崩山登山いかがでしたか?
湧く塚コースの完歩おめでとうございました。
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