6月18日。日影~日影沢林道~日影沢~萩原作業道~一丁平~紅葉台北巻道~薬王院~1号路~高尾山口を歩いてきました。
林道わきの斜面にキヨスミウツボ(清澄靫)が沢山出ていました。ハマウツボ科の寄生植物でアジサイ科の植物の根などに寄生します。千葉県の清澄山で発見されたとのこと。ウツボは矢を入れる靫に似ているため。高尾山では6号路に多いがここでも時々出てきます。
キバナノショウキラン(黄花の鍾馗蘭)が何株も咲いているのに出会いました。ラン科の腐生植物で山地の沢沿いの湿った所などに生えます。高尾山の6号路や南高尾の沢沿いなどに出ますが、いつどこに出るか予想できないので今日出会えたのはラッキーです。花の姿を鍾馗の顔に見立てたものです。
タチガシワの果実がここでも出来ていました。4対の果実が出来ていました。1号路の果実も帰路で見て健在なので白い毛の付いた種子が出るのが愉しみです。ただし、前回出来たとき秋の台風で杉の枝が多数落ちてタチガシワを潰したということがあるので安心できません。
サワギク(沢菊)も2カ所で咲いていました。キク科の沢沿いなどの湿った所に生える。別名ボロギク。
ルリシジミが飛んでいました。
湿った場所にミゾホオズキとギンレイカが咲いていました。
ミゾホオズキ(溝酸漿):片倉城跡公園でも咲いています。
ギンレイカ(銀鈴花):サクラソウ科の多年草で花を銀の鈴に見立てたということだがどうでしょうか?湿った所に生えるので高尾山では6号路等で生えます。
日当たりの良い斜面で
フジウツギ(藤空木)が2株咲いていました。ゴマノハグサ科の落葉または常緑の低木で姿がウツギに似て藤のような花が咲くので付いた名前。属名からブッドレアと呼ばれる。
残念ながら蕾ばかりでしたがエビガライチゴ(海老殻苺)がありました。
イケマ(生馬、牛皮消)が今年も咲き丁度満開でした。キョウチクトウ科ガガイモ亜科のつる性多年草。根は有毒だが古くは利尿、強精、強心薬として用いられたとのこと。コイケマとよく似ているがコイケマの花があまり開かないのに対しイケマの花はご覧の通り全開する。またガガイモ亜科なので白い毛が付いた種子が出てくるのを見たいものです。
スズサイコ(鈴柴胡)が健在なのを確認しました。キョウチクトウ科カモメヅル属の多年草で曇り空か早朝にしか咲かないので残念ながら花は閉じていました。これも白い毛が付いた種子を出します。ご参考に2014.11.15に陣馬山で撮影した写真を付けておきます。
嬉しいことに一時消えていたイガホオズキ(毬酸漿)が復活し花を付けていました。ナス科の多年草で果実の表面に多数の突起がある。また全体に疎らに軟毛がある。
フウ(楓)に球状の花が咲いていました。マンサク科フウ属の落葉高木で中国南部原産。モミジバフウと共に街路樹や公園樹に用いられる。
クモキリソウ(雲霧草、雲切草、蜘蛛切草)が丁度満開でした。ラン科の多年草で名前は花の形が蜘蛛に似ているからとか諸説ある。
1号路のツチアケビ(土木通)はほとんどが蕾でまだ早かった。
オオカモメヅル(大鴎蔓)はここ高尾山では1号路等あちこちで咲いています。
ケーブル清滝駅前の池にはモリアオガエルの卵塊が2個出来ていました。シーズンですね。
以上