4月12日(土)。今日は土曜日の好天とあって高尾山は凄い人出。山頂などでは人で一杯、ケーブル、リフト、天狗焼売り場等は大行列でケーブルで下山する予定でしたが歩いて下山しました。今年はインバウンドが多く、歩いて下山する人の中でも米欧系の人達が目立ちました。
山頂では富士山が見えませんでしたがヤマザクラは満開、東高尾山稜の新緑も大変綺麗でした。
1号路でミツバツツジも咲いていました。
今日のコースはJR高尾駅~小仏川~蛇滝~ケーブル高尾山~冨士道~5号路~もみじ台北巻道~高尾山頂~1号路等~京王高尾山口です。
小仏川沿いでは
ヒメウズ、キバナノアマナは終わっていましたが、クサノオウ、シロヤブケマン、ミヤマキケマン、カントウミヤマカタバミ、ニリンソウ、レンプクソウ、タチツボスミレ等が咲いていました。
シロヤブケマン(白藪華鬘:ケシ科キケマン属の越年草):ムラサキケマンの白花種で花の先端が紫色。
ミヤマキケマン(深山黄華鬘:ケシ科キケマン属の越年草):深山と名がついていますが、山地から平地にまで見られます。
レンプクソウ(連福草:レンプクソウ科・属の多年草):別名五輪花。花は頂に1個付きその下に4個横向きに付きます。連福草は根がフクジュソウとつながっていたという誤りからついたようで、別名の五輪花、中国名の五福花の方がぴったりです。なお、片倉城跡公園でも昨年は咲いたのですが、今年は咲きそうにありません。
蛇滝川沿いでは
沢山咲いているニリンソウの中にミドリニリンソウが1輪だけ見つかりました。ミドリニリンソウ(緑二輪草)は花弁のような萼片の一部または全部が本来白色なのですが先祖返りして緑色になっているニリンソウです。一部緑色の方が綺麗なのですが、この花は全部緑色でかつ萼片も小さくてあまり綺麗ではありません。でも見つかってよかった。
1号路で
例年だと咲いているはずのシロバナフデリンドウがまだ蕾だったのが残念です。
その近くにツクバキンモンソウ(筑波金紋草:シソ科キランソウ属の多年草でニシキゴロモの変種):花の色は普通淡紅紫色~白色で葉脈および葉裏が紫色。筑波山で最初に見つかった。
薬王院境内にある花が緑色をしたカンアオイがまだ健在でした。
冨士道では
昨日雨が降ったお陰なのかキノコの1種ツチグリが沢山出ていました。
マルバスミレ(丸葉菫)も咲いていました。
5号路ではダンコウバイ、ニワトコ、アオキが花を付けていました。
ダンコウバイ(壇香梅:クスノキ科クロモジ属の落葉小高木で雌雄異株):この木は雄株で普通葉に先立ち花が咲くのですが、花が終盤なのかもう葉が出ています。
ニワトコ(接骨木:スイカズラ科ニワトコ属の落葉低木):1個1個の花の形が面白い。
アオキ(青木:ミズキ科アオキ属の常緑低木):常緑で陰樹なのか暗い林内でもよく育ち高尾山には多い。赤い果実が目立つ。
5号路ではオカスミレ(丘菫)も咲いていました。アカネスミレ(茜菫)とよく似ていますが、アカネスミレは葉・花柄・距にも毛がありますがオカスミレは無毛です。
蛇滝道の上部九曲がりの最後あたりにはいつもならヒナスミレ(雛菫)が咲いていますが、もう花は終わっていました。また、冨士道でもヒナスミレは終盤で花が萎れているものがほとんどで、写真のモデルになるような花は少なかった。
しかし、ここ5号路でやっと撮影できました。しかも、葉に綺麗な斑が入ったフイリヒナスミレ(斑入雛菫)も咲いていました。薄いピンク色の綺麗なスミレです。
ヒナスミレ
フイリヒナスミレ
エイザンスミレ(叡山菫)も多く咲いていました。花の色は白色やピンク色がありますが、私はピンク色の方が好きです。
もみじ台北巻道へ行きアケボノスミレ、ナガバノアケボノスミレを探してみましたがまだ早いせいでしょう見つかりませんでした。
以上