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八王子市のお散歩日記

自然豊かな八王子市内をお散歩しながら植物・昆虫・野鳥等を日記で綴る

高尾山(その2/2):2020年 ミズヒキ、ネナシカズラ等

2020-09-30 14:07:12 | 

9月29日。高尾山の散策その2:花編です。いつ出かけても何かの花が咲いており目を楽しませてくれます。6号路では人が多かったがその他の道ではほとんど人に出会わずゆっくり楽しめました。

6号路では

オオヤマハコベ(大山繁縷):ナデシコ科ハコベ属の多年草で花径が約10㎜ぐらいで花弁の先が鋏状に深く切れ込む。

イヌショウマ(犬升麻):キンポウゲ科サラシナショウマ属の多年草でサラシナショウマが薬用になるのに対しこちらは役に立たないのでイヌが付く。

カシワバハグマ(柏葉白熊):キク科コウヤボウキ属の多年草で平野の丘陵部にもよく見られる。葉がカシワの葉に似ているため名付けられた。ハグマは仏具の払子の先についている白い毛(白熊)のこと。

高尾林道で

モミジガサ(紅葉笠):キク科コウモリソウ属の多年草で葉がモミジの形に似ている。若芽は香りがあり山菜として珍重される。

メナモミの2m近くになる大きな株がありました。メナモミ(雌ナモミ)はキク科メナモミ属の1年草でコナモミに比べ茎の毛が白く長い。

 

レモンエゴマにも大きな株がありました。レモンエゴマ(檸檬荏胡麻)はシソ科・属の1年草で葉や茎にレモンの香りがするという。荏胡麻は種子がゴマに似ているため。

  

シラネセンキュウ(白根川弓):セリ科シシウド属の多年草で漢方薬の原料になるセンキュウに似ていることから名付けられた。

ヤブマメ(薮豆):マメ科ヤブマメ属のつる性1年草で林縁に生育しエンドウ豆に似た豆を付ける。

大平林道では、4号路で沢山咲いていたというタカオヒゴタイは「蕾固し」で咲くのはだいぶ先になりそうです。

どこにでも咲いているがミズヒキ(水引)が赤く目立ちます。蕾は赤いが咲いた花は咲いた花は白く見えます。実際は拡大写真でご覧の通り、花の萼片が4裂し上側は赤色で下側は色が淡く白色に見えますが、小さい花なのでよく見ないとわかりません。

  

これもあちこちで咲いていますがシモバシラ。シソ科の多年草で冬季この茎が枯れたのが水分を吸い上げて氷の芸術=シモバシラ(霜柱)ができるため名付けられた。

ノササゲ(野大角豆):マメ科ノササゲ属のつる性多年草で林縁などに生え、青い綺麗な豆を付けます。

萩原作業道で

ダンドボロギク(段戸襤褸菊):キク科タケダグサ属の1年草で北アメリカ原産の帰化植物。愛知県の段戸山で初めて確認されたため名付けられた。頭花は上向きに付ける。白い綿毛を付けた種子が大きく広がりその姿を襤褸に例えたという。

ベニバナボロギク(紅花襤褸菊):キク科ベニバナボロギク属の1年草。ダンドボロギクに似るがこちらは紅花。

 

日影沢で

ヤマゼリ(山芹):セリ科ヤマゼリ属の多年草で山地の渓谷沿いなどに生育する。

日影キャンプ場にもジイソブが咲いていました。

旧甲州街道で

キンモクセイが咲きよい香りを漂わせていました。この香りをかぐとまさに秋という感じがします。

梅林の下にムラサキエノコロが一面に咲き風に吹かれてゆらゆら揺れていました。

摺差のあたりでネナシカズラが咲いていました。ネナシカズラ(根無葛)はヒルガオ科ネナシカズラ属の1年生寄生植物で日当たりのよい山野の草や木に巻き付き、宿主に寄生根を出して寄生すると本来の根は枯れてなくなる。

  

最後に今日は開花したアケボノシュスランを見ることが出来ました。昨年は蕾すらつかなかったとのことですが今年は沢山咲いていました。アケボノシュスラン(曙繻子蘭)はラン科シュスラン属の常緑多年草で根元近くが越冬します。花はほとんど開かないような状況です。夏に咲くベニシュスランと当然のことながらよく似ています。

以上


高尾山(その1):2020年 ナガサキアゲハ、オオモクゲンジの果実等

2020-09-30 10:53:48 | 花と昆虫

9月29日。天気予報は晴れだったので高尾山へ出かけたが、晴れなかったので初冠雪の富士山を見ることができなかった。

コースは6号路~高尾林道~大平林道~防火帯~一丁平~日影沢~旧甲州街道です。今回はそのうち出会った昆虫と花の果実とし、花は次回に回します。

清滝で早速オオアヤシャクがお出迎え。商店の青いシャッターで保護色になって分かり難かったのが少し触ってみると動いたので蛾だとわかった。

オオアヤシャク(大綾尺)はシャクガ科アオシャク亜科の蛾で大きさは開帳50~60mmぐらい。幼虫はモクレン科の木の葉を食べます。アオシャクの仲間はみんな青色をしているので綺麗な蛾です。私の好きな蛾の1種です。

それにしても蛾はどうして頭を下にして逆さに止まるのが多いのでしょうか?不思議です。

ケーブルの駅を出るとすぐオオモクゲンジ(大木欒子)(別名:マルバノモクゲンジ、フクワバモクゲンジ)の袋状の果実が沢山なっていました。ムクロジ科モクゲンジ属の落葉高木で9月頃黄色の花を沢山つける。

 

琵琶滝の近くの電柱にナカジロナミシャクがこれも逆さに止まっていました。ナカジロナミシャク(中白波尺)はシャクガ科ナミシャク亜科の蛾で大きさは開帳30mm弱です。幼虫はボタンヅルの葉を食べます。

大平林道で見つけたシュウブンソウは花期が8~10月でまだ咲いているはずなのですが、これはすでに花がありませんでした。

 

オカトラノオの果実

日影沢では

フジカンゾウの果実:同じマメ科ヌスビトハギ属のヌスビトハギ、アレチヌスビトハギも同じような果実を付けますが、果実の数が違います。フジカンゾウは1~2節、ヌスビトハギは普通2節、アレチヌスビトハギは5~6節の小節果からなります。

ノブキの果実:果実は両性花が落ちた後を中心にして放射状に並び果実の先に腺毛があります。

日影のキャンプ場にあるオオガンクビソウの花殻の大きさを測ってみました。約35mmでした。名前に大が付くはずです。他のこの仲間の花はずっと小さい。

すぐ近くにイガホオズキの果実がありました。

遊歩道梅林でナガサキアゲハの雌を見つけました。他に雄も見かけたのですが、こちらは残念ながら撮影できず。今年はナガサキアゲハをよく見付けます。アゲハチョウの仲間はヒガンバナによく吸蜜します。

キバナコスモスには蝶は来ないのですが、蛾がよく吸蜜します。ここではクロホウジャクが吸蜜していました。

以上


長沼公園方面へのお散歩:2020年 コミカンソウ、キバナアキギリ等

2020-09-28 20:04:34 | 

今日は長沼公園方面へのお散歩です。

公園へ行く途中の絹ヶ丘二丁目の住宅の石垣の下でコミカンソウに出会いました。コミカンソウ(小蜜柑草)はコミカンソウ科・属の1年草で畑や道端に生え花期は7~10月です。果実がミカンに似ていることから名付けられた。コニシキソウ、オオニシキソウや帰化植物のナガエノコミカンソウなども同じ仲間です。3枚目の写真の右方に白く見えるのが花ですが、肉眼でやっと見えるぐらい小さい花でしかも茎の裏についているので見つけ難い。

  

殿が谷戸の草原には沢山のアメリカイヌホオズキが咲いていました。

ベニバナボロギクも咲いていました。

霧降の道に入ると花が増えます。

水路にはタカサブロウの群落

カシワバハグマも多く咲いています。

ヤブタバコ:キク科ヤブタバコ属の1年草~越年草で林縁に多く花期は9~10月。葉が煙草の葉に似ているため名付けられた。茎の上部から数本の長い横枝を放射状に伸ばす。

 

ハダカホオズキの若い果実もありました。

殿が谷戸やこの霧降の道にはスズメウリが多く生え、まだ花も咲いていますが多くの果実が出来ていました。

キバナアキギリが咲き始めています。キバナアキギリ(黄花秋桐)はシソ科アキギリ属の多年草でここに群落を作っており毎年咲きます。

 

野猿の尾根ではボタンヅルとハンショウヅルの果実が出来ており、共に白い毛を出し始めました。両者は大きさが違いますが果実の形はそっくりです。

ボタンヅル

ハンショウヅル

以上

 

 


片倉城跡公園へプチ散歩:2020年 今年2回目のマヤラン開花、タカオヒゴタイ等

2020-09-27 14:25:12 | 花と蛾

今日はちょっと片倉城跡公園へ行ってきました。

マヤランが一株咲いていました。7月にも咲いていましたので今年2回目の開花です。

蕾も3株出ていました。

林下のタカオヒゴタイも咲き始めました。タカオヒゴタイ(高尾平江帯)はキク科の多年草で高尾山で最初に発見され1909年に命名されたトウヒレンの仲間。下方の葉がバイオリンの形をしているが花時まで残っていることは少ない。ご参考に別の場所・中央線沿線の山で過去に撮影した写真を添付しておきます。

 

ご参考:タカオヒゴタイの葉

林下では他にカシワバハグマも咲いています。

湿地ではイボクサ(疣草)が沢山咲いていました。ツユクサ科イボクサ属の1年草で名前は悪いですが花の先端がピンク色の可愛い花です。コナギ、タカサブロウ、サクラタデ、コケオトギリ等湿地に咲く花達もまだ咲いています。

湿地で他に咲いていたのは

カワラスガナ(河原菅菜):カヤツリグサ科・属の1年草。

ヒメクグ(姫莎草):カヤツリグサ科・属の多年草でクグはカヤツリグサ科の草を意味する。

白っぽいコバノカモメヅルも草刈りから復活していました。

近くにツバメガ科・亜科の蛾ギンツバメが止まっていました。面白い模様の綺麗な蛾です。大きさは開帳30㎜弱。

行き帰りの道端にはヨモギが沢山咲いていました。花期のヨモギは食べるヨモギとは全然異なって見えます。

 

以上


高尾山:2020年 クサボタン等秋の花達

2020-09-23 12:56:13 | 花と蛾

9月22日。明日から雨が続くというので連休で人出が多いと思ったが高尾山へ出かけました。ほぼ一か月ぶりの高尾山登山です。

案の定、駐車場はほぼ満車、1号路から高尾山山頂までは大変な人出。そのためコースは1号路~2号路~3号路~5号路~紅葉台南巻道~一丁平展望台~萩原作業道~日影沢~旧甲州街道~高尾山口と人気の少ないコースを選択しました。

まず、「TAKAO 599 MUSEUM」前の水田では水田雑草四羽ガラスの咲き揃いです。

タカサブロウ

コナギ

イボクサ

アゼムシロ

「蕎麦店つたや」の前に植えられているキレンゲショウマがやっと咲いていました。キレンゲショウマ(黄蓮華升麻)はユキノシタ(アジサイ?)科キレンゲショウマ属の多年草でこの花は蕾の期間が非常に長い。レンゲショウマはキンポウゲ科で種類は異なる。

 

1号路では蛾のフクラスズメの幼虫が2匹いました。幼虫はイラクサ、カラムシ等イラクサ科の植物を食す。

カギバガ科オオカギバガ亜科の大形の蛾でオオカギバがじっと止まっていました。この蛾は日中も飛び、飛んでいる姿はモンシロチョウやスジグロシロチョウに似ています。

アカネが咲いていました。アカネ(茜)はアカネ科・属のつる性多年草で黒く熟す果実を付けます。この根から取れた染料から染めた色を茜色といいます。

ケーブル高尾山駅近くでキハギが咲いていました。キハギ(木萩)はマメ科ハギ属の落葉低木。

2号路でヤマホオズキは果実になっていました。

ついでに一丁平にあるイガホオズキの果実です。ヤマホオズキの方がホオズキの果実に似ていますね。

冨士道のエビネに果実がついていました。エビネの果実は初見です。

紅葉台南巻道ではオオバウマノスズクサに果実が出来ていました。こちらの方が大きいですがエビネの果実とよく似ていますね。

オオバウマノスズクサにはジャコウアゲハの幼虫がいました。

ツルニンジン(別名:ジイソブ)が咲いています。ジイソブは一丁平や萩原作業道にも咲いていました。

ジイソブとアオツヅラフジの果実

ツリガネニンジン

一丁平ではツルリンドウが咲いており、蕾もありました。そのうち花と赤い果実が同時に見られることがあるでしょう。

 

クルマアザミが何株か咲いています。クルマアザミ(車薊)はノハラアザミの頭花の下に苞葉が車状に付くものをいい、従来は変種とされていたが今はノハラアザミに含まれる。

  

一丁平北巻道でクサボタンが咲いていました。クサボタン(草牡丹)はキンポウゲ科センニンソウ属の半低木。名前は葉がボタンに似ているため名付けられた。茎の下部が木質化して冬も残るため名前は草だが多年草ではなく半低木とする。また、センニンソウの仲間なので白い毛が付いた種子ができる。忘れなければ冬季に撮影したい。

 

ノササゲ

萩原作業道でジャコウソウに出会いました。ジャコウソウ(麝香草)はシソ科ジャコウソウ属の多年草で茎や葉に麝香の香りがするというがどうでしょう?なお、日影沢にも咲いていました。

 

ウド(独活):ウコギ科タラノキ属の多年草で2~3mと高くなっても茎が柔らかくて役に立たないということを「ウドの大木」という。

オオヒナノウスツボ:まだ咲いており果実にもなっています。

フジウツギもまだ咲いており果実も出来ていました。

 

日影沢では

ツリフネソウの大群落:ホウジャクの仲間の蛾や虻が盛んに吸蜜していました。

ついでに旧甲州街道で見たヒメクロホウジャク

なお、下流にキツリフネも咲いていました。

野菊に吸蜜するシャクガ科ナミシャク亜科の蛾でシロオビクロナミシャク

テングチョウも吸蜜していました。

キャンプ場で

オオガンクビソウの花後です。

ミツバフウロもあちこちで咲いていました。ミツバフウロ(三葉風露)はフウロソウ科・属の多年草でゲンノショウコとそっくりです。しかし、ミツバフウロは茎や萼に腺毛がないので区別できます。

今日見たキノコ

名前が不明(モミジタケ(紅葉茸)と判明しました。読者のMさんからご教示いただきました。ありがとうございました。)

ヤマイグチか?

ホウキタケ

最後に遊歩道梅林に咲くヒガンバナ。

以上