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八王子市のお散歩日記

自然豊かな八王子市内をお散歩しながら植物・昆虫・野鳥等を日記で綴る

片倉城跡公園近辺:2021年 シロハラ(白腹:冬鳥)、冬芽探索(ウワミズザクラ等)

2021-01-30 15:28:56 | 野鳥と花

今日も好天。山々がよく見えます。

小比企から富士山

望遠で東京都最高峰の雲取山:手前の雪が付いた平たい山は日蔭名栗山。

小比企の畑から丹沢連峰(塔ヶ岳~丹沢山~主峰の蛭ヶ岳~袖平山)

小比企の畑には早咲きの3野草が咲き揃いです。

オオイヌノフグリ

ナズナ

ホトケノザ

片倉城跡公園で今冬初めてシロハラを見ました。シロハラ(白腹)はヒタキ科ツグミ属の腹部が白っぽいのが特徴の冬鳥で片倉城跡公園にも毎冬やってきます。今日は片倉城跡公園の最下部池の周りで餌をあさっており、すぐ近くでもこちらを気にしながらも逃げませんでした。

  

さて、冬芽ですがまず昨日長沼公園で見たアカシデですが、葉芽を近くで見ることが出来ました。鱗芽で葉痕は小さく半円形で維管束痕は微小です。枝は濃紫色で白い斑点があります。

 

ウワミズザクラ(上溝桜)はバラ科ウワミズザクラ属の落葉高木で花期は4~5月。房状花序に白い花が多数つきます。冬芽は長さ3~6mmの三角状卵形で鱗芽、芽鱗は5~8個で赤褐色~紅紫色の無毛。葉痕は三角形~半円形で突き出て、維管束痕は3個。

  

側芽の傍の丸いのは葉痕ではなく落枝痕です。

 

片倉つどいの森公園で

オオモミジ:イロハモミジの変種でイロハモミジより葉が大きい。冬芽はイロハモミジとそっくりで見分けにくい。冬芽は枝の先に2個付き芽鱗。鱗芽は4対あるが見えるのは2対。葉痕は三日月形で維管束痕は3個。

  

ハコネウツギ(箱根空木)はスイカズラ科タニウツギ属の落葉低木で庭木などに利用される。冬芽は鱗芽で対生。

横から見ると

最後に名前はわかりませんがバラの赤くて綺麗な冬芽がありましたのであげておきます。

  

以上

 


長沼公園:2021年 冬芽の探索(ヤマハンノキ、ネジキ等)

2021-01-30 13:14:19 | 

1月29日、今日も好天。長沼公園の栃本尾根からは筑波山が見えました。最近高い樹木が伐採されて見晴らしがよくなっています。

その栃本尾根で高い木を見上げると赤い花のようなものが咲いている木がありました。望遠でのぞいてみるとアカシデの冬芽です。葉芽や花芽が入り交じり沢山付いており花のように見えたものです。

  

アカシデ(赤̪四手)はカバノキ科クマシデ属の落葉高木で冬芽等が赤い色なのと、花穂を四手(紙垂:注連縄などに垂れさがる白い紙)に見立てたもの。クヌギ、コナラと並んで雑木林の主たる樹種です。冬芽は鱗芽で5~7mm、芽鱗は4列に並び1列に5~7枚付く。ここでは葉痕が見えないが半円形で小さく、維管束痕は微小。

ネジキの赤い冬芽もありました。ネジキ(捩木)はツツジ科ネジキ属の落葉小高木で樹皮が捩じれているため名付けられた。冬芽は卵形で先がやや尖り、鱗芽で紅色の芽鱗が2個向き合って付きます。葉痕は半円形で凹み、維管束痕は1個。

横から見ると

 

側芽は

栃本尾根の最上部にヤマハンノキがありました。

ヤマハンノキは毛があるケヤマハンノキと毛のないヤマハンノキがあるようですが、私には区別がつかないのでヤマハンノキとしておきます。カバノキ科ハンノキ属の落葉高木です。雌花序、雄花序は裸出で、葉芽は長卵形で先が丸く柄がある。2~3枚の芽鱗に覆われ樹脂で固まる。葉痕は三角形で維管束痕は3グループ。

全体

雄花序と雌花序

葉芽と葉痕

 

野猿の尾根にあったこの幹はイヌシデだと思いますが。

その冬芽です。アカシデとよく似ていますが、枝が赤くなくて白い斑点もありません。鱗芽で葉痕は半円形で維管束痕は微小。

長泉寺尾根では

ナツハゼの冬芽がありました。ナツハゼ(夏櫨)はツツジ科スノキ属の落葉低木で花期は5~6月。果実は8~10月に黒く熟します。冬芽は鱗芽で長さ1~2mmの卵形で先が尖る。芽鱗は赤褐色で6~8個。葉痕は三日月形でやや隆起する。維管束痕は1個。

 

すぐ傍にあったこの冬芽は名前が分かりませんが面白いので挙げておきます。ナツハゼ同様の落葉低木で樹皮がザラザラしています。

中程にある木です。

冬芽

 

以上


絹の道方面へのお散歩:2021年 シュロ(棕櫚)の果実、冬芽4種等

2021-01-26 15:34:14 | 

今日は絹の道~上柚木地区~中山地区~白山神社方面へのお散歩です。

いつも通る道路の街路樹トウカエデの傍にシュロ(棕櫚)があり果実が出来ていました。毎日のように通っていたのにシュロがあるとは、また花も咲いていたのでしょうに気が付きませんでした。ともかくシュロの果実を見たのは初めてです。

 

また、住宅地の緑地にアキニレの木が2本ありました。この木の幹に「ニレ」と書いた札が付いているのに今まで気が付きませんでした。この木は樹皮から見るとアキニレです。アキニレ(秋楡)はニレ科・属の落葉高木で東海地方以西に自生しますが当地に自生はなく、住宅団地造成の際に植栽されたものでしょう。花が秋9月頃に咲き10月頃には結実し晩秋に熟します。

アキニレの冬芽(頂芽)と葉痕:冬芽は鱗芽で2~3mmぐらい。葉痕は半円形で維管束痕は3個。人の顔のように見えます。

アキニレの側芽と葉痕

中山地区にあったカキノキの冬芽と葉痕です。冬芽は鱗芽で芽鱗は4~5枚で赤褐色の軟毛が生える。葉痕は大きく半円形で維管束痕は1個。

上柚木地区にイチジクがありました。イチジク(無花果)はクワ科イチジク属で西アジア原産の落葉小高木。果実が美味しい。冬芽は鱗芽。頂芽は大きく円錐形で側芽は丸く小さい。葉痕は円形で維管束痕は多分多数。

  

大塚山にあるナツグミの冬芽です。ナツグミ(夏茱萸)はグミ科・属の落葉小高木で夏に果実が赤く熟す。冬芽は裸芽で赤褐色の鱗状毛が密生する。葉痕は小さい半円形で維管束痕は1個。

 

最後に秋に咲いていたアカバナはすっかり枯れており長い果実が弾けて種子はほとんど飛び散った後でしたが、一部白い毛が付いた種子が残っていました。今年はもう少し早く来てしっかり種子を撮影しよう。

 

以上


片倉城跡公園近辺:2021年 雪・雨上がりの山々、ノキシノブ、シモフリトゲエダシャク

2021-01-25 13:55:09 | 花と蛾

昨日の雨が上がり朝から好天、山々は雪で真っ白です。

片倉つどいの森公園から見た富士山は昨日までとは一変し真っ白な雪景色です。冬の富士山は純白でなければ。

丹沢連峰も雪景色です。

丹沢山~蛭ヶ岳

東京都最高峰の雲取山も雪景色です。

御前山と大岳山の間に遠く雲取山。雲取山の手前に重なって白く見えるのは日影名栗峰。

片倉城跡公園にある桜の大木にノキシノブが沢山付いています。昨日までは雨が降らないので枯れそうになって萎れていましたが、昨日の雨で生き返り葉裏には胞子嚢まで付けました。ノキシノブ(軒忍)はウラボシ科ノキシノブ属の常緑シダ植物でソーラス(胞子嚢群)は葉の上半分に付きます。

  

ソーラスの拡大

片倉城跡公園の神社に冬尺蛾の1種シモフリトゲエダシャクの雄がいました。これで今冬私が見たフユシャクは8種類目になりました。シモフリトゲエダシャクは前翅長が30mmぐらいもある最大級の冬尺蛾です。

以上


2021年 八王子市大塚山から見たダイヤモンド富士

2021-01-20 19:19:37 | 自然現象

今日は我が家の近辺から今冬ダイヤモンド富士を見る最後のチャンスです。好天に恵まれ何とか撮影できました。

先日コンデジでうまく撮影できなかったので、今日はちょっと古いカメラですが Canon EOS Kiss Digital N を使用し、このカメラの能力一杯に絞って(シャッター速度 1/4000、絞り数値 32.0)撮影しました。十分満足できるものではありませんが、何とか撮影できました。

    

これ以上絞れないのですが、もし絞れても富士山のシルエットが出るか心配です。なお、ここでは右下に大室山があるためコロコロダイヤモンド富士は途中までしか見ることがでないので撮影しません。

日没後の八王子市内のサザンスカイタワー八王子

同じく、小仏城山~景信山の眺め(高尾山は左手のビルの陰になります。)

以上