八王子市のお散歩日記

自然豊かな八王子市内をお散歩しながら植物・昆虫・野鳥等を日記で綴る

2024年 片倉城跡公園:ナンバンギセル(南蛮煙管)、小さな花達等

2024-08-10 14:37:12 | 花と昆虫

今日も暑いが片倉城跡公園を散策です。

まだ早いかと思いましたがナンバンギセルが咲いていないか見に行きました。なんと、沢山咲いていました。今年は咲きだすのが早いように思います。

ナンバンギセル(南蛮煙管):ハマウツボ科の1年生寄生植物。イネ科の単子葉植物(ススキ等)に寄生し、花の姿が煙管に似ている。

 

他にはコケオトギリを始め小さな花達が咲いていました。

ヌスビトハギ(盗人萩):マメ科の多年草で花の大きさは3~4mm。園内の道を覆うように繁茂して沢山咲いていました。

 

キツネノマゴ(狐の孫):キツネノマゴ科の1年草。花の大きさは5mmぐらいで、孫の由来は不明。これもあちこちで多く咲いています。

 

ウリクサ(瓜草):アゼナ科の1年草。果実が瓜類の果実に似ているため名付けられた。花は幅が5mmぐらいと小さい。

 

すぐ傍にトキンソウ(吐金草):キク科の1年草。頭花は直径3mmぐらいで、一つ一つの花は1mmにも満たない。頭花の中央に両性花が数個ありその周りに雌花が多数ある。蕾は見つかったのですが黄色く咲いた花は見つからなかったので改めて探してみます。

ウリクサとトキンソウの大きさ比べ

トキンソウの頭花と茶色いのは蕾です。黄色く見える花は見つからなかったので改めて探してみます。

帰り道の公園でタラノキが咲いていました。最初に出た新芽は摘み取られたのですが、その後葉が出て花も咲きました。

 

雄性期の花

写りが悪いですが雌性期の花

果実が出来ていたのは

トチノキ(栃ノ木)

ミツバアケビ(三つ葉木通)

アカメガシワ(赤芽柏)

シオデ(牛尾菜)

クサレダマ(草連玉)

普通水辺にいるオオシオカラトンボの雌がどういう訳か林下のあちこちにいました。

ヤガ科ケンモンヤガ亜科のシロシタケンモンがいました。幼虫はケヤキ等ニレ科の木の葉を食べる。開張60mmぐらいの大型のケンモンガ。

以上

 

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2024年 小宮公園:オオセイボウ(大青蜂)、キマダラコヤガ(黄斑小夜蛾)等

2024-08-08 17:19:13 | 花と昆虫

小宮公園を散策です。オオセイボウという綺麗な蜂が小宮公園のオミナエシの花に来るというので見に行きました。

最初は1匹しかいなかったのですが、30分ぐらいすると数匹来てくれ十分に撮影できました。 見た目はそんなに綺麗とは思わなかったのですが、写真にするとその綺麗さは見事です。

オオセイボウ(大青蜂):セイボウ科の蜂の仲間で大きさは12~20mmぐらいで思ったより小さかった。金青緑色の綺麗な蜂でスズバチやトックリバチに寄生する寄生バチ。毒はないようですが触らない方が無難です。

  

オミナエシには他にも種々の昆虫が吸蜜に来ていていました。各種の虻や蜂、ヒメアカタテハそれにコヤガの1種キマダラコヤガです。

キマダラコヤガ(黄斑小夜蛾):ヤガ科コヤガ亜科の蛾で開張25~26mmぐらいで幼虫の食草はヒルガオの仲間と思われる。日中に飛び花に訪れる。草地が少なくなり全国的に個体数が減少しているようで京都府ではレッドデータブックに記載されている。私も2010年に片倉つどいの森公園で一度見ただけです。

キンバエも来ていました。このハエも綺麗な色をしています。

草原で

ガガイモが花盛りでした。

 

この花にヒメジュウジナガカメムシ(姫十字長亀虫)とコアオハナムグリ(小青花潜)が吸蜜していました。

ヒメジュウジナガカメムシ:マダラナガカメムシ科のカメムシでガガイモ科の植物に付く。ジュウジナガカメムシとよく似ているが背中の模様から本種としました。

近くにマキエハギ(蒔絵萩)が咲いていました。片倉城跡公園近くではまだ咲いていません。

 

ひよどり沢では

ツルニンジン(蔓人参)が一輪だけ咲いていました。キキョウ科のつる性多年草で別名ジイソブ。蕾が多くあるのでこれからどんどん咲くでしょう。

 

近くにスケバハゴロモ(透翅羽衣)が止まっていました。ハゴロモ科の昆虫で開張20mm弱。名前の通り透明な翅が特徴。

ミズタマソウ(水玉草)が沢山あり花と果実を付けていました。アカバナ科の多年草で果実に鉤状の毛が密生し水玉のように見える。

  

かわせみの小道に

ツリガネニンジン(釣鐘人参)が1株だけ咲いていました。キキョウ科の多年草でソバナとよく似る。ソバナはまばらに花を付けるが、ツリガネニンジンの花は輪生する。

ウバユリが沢山咲いていますが、コバギボウシも多く咲いていました。

 

クサギも満開です。

 

近くの道の縁にヤマトラノオ(山虎の尾)とアメリカホドイモがまだ咲いていました。

ヤマトラノオ

アメリカホドイモ

以上

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2024年 片倉城跡公園近辺:オモダカ(面高)、ウスバキトンボ(薄羽黄蜻蛉)等

2024-08-07 15:25:50 | 花と昆虫

今日も暑いが、熱中症アラートが出なかったので久し振りで片倉城跡公園近辺を歩きました。

片倉城跡公園、片倉つどいの森公園で出会ったトンボはシオカラトンボ、オオシオカラトンボ、ギンヤンマ、ハグロトンボ、ミヤマアカネ、マユタテアカネです。

ハグロトンボ:水辺や林下の薄暗い場所に多い。

マユタテアカネ(眉立茜):翅の先に黒斑がある雌です。顔に眉のような黒斑が2個あるので分かります。

ミヤマアカネ(深山茜):翅に黒帯があるので分かります。

ウスバキトンボ(薄羽黄蜻蛉):今の時期、芝生広場や畑地で一日中飛んでいて止まることがありません。夜は草木に止まって休みます。わたしのコンデジでは撮影できないので、過去にたまたま止まっているところを撮った写真を挙げておきます。

ご参考:ウスバキトンボ

水田でたまたま出会ったイトトンボです。アオモンイトトンボの雌だと思うのですが。

湯殿川沿いには

マルバルコウソウ(丸葉縷紅草:ヒルガオ科のつる性1年草)が1輪だけ咲いていました。そのうちに沢山咲くでしょう。

可哀そうな名前ですが意外に綺麗な花、ヘクソカズラ(屁糞葛)も咲いています。

ウマノスズクサがこんなに咲き残っているのは初めてのことです。いつもならジャコウアゲハの幼虫に食べ尽くされるのですが、今年はどういう訳かジャコウアゲハが産卵せずにこんなことになりました。なお、果実はまだ見当たりません。

 

ガガイモもまだ沢山咲いています。しかし、恒例の草刈りが下流から風原橋まで来ていますのでこれらの花々は全て刈り取られることでしょう。

水田では

オモダカ(面高)が咲いていました。オモダカ科の多年草で抽水~湿生植物の水田雑草。クワイはオモダカを栽培改良されたもの。矢尻型の葉を人の面に見立てたものとのことですが。

 

側に大きな同じような葉の植物がありましたが、これはクワイでしょうか花を見たことがありません。

タケトアゼナ(タケト畔菜)も咲いていました。北アメリカ原産の帰化植物でアゼナ科の1年草の水田雑草。よく似たアメリカアゼナは葉の根元が軸状に細いが、タケトアゼナの葉の基部は茎を包むように丸い。

 

同じ水田雑草のコナギ(小水葱)は葉が多く出ていますがまだ蕾すらありません。

以上

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2024年 片倉城跡公園近辺:ウバユリ(姥百合)、ガガイモ(蘿摩)等

2024-08-01 17:33:58 | 花と昆虫

久し振りで熱中症アラートが出なかったので片倉城跡公園近辺のお散歩に出かけました。

片倉城跡公園ではヤマユリが咲き終わり、その代わりにウバユリ(姥百合)が咲き始めていました。ユリ科の多年草。名前は花が咲くころには葉(歯)がないからということですが、実際は根元に葉が残っている。

他に咲いていたのは既にご報告済みの花達ですが

コケオトギリ(苔弟切):あちこちに沢山咲いています。

オトギリソウ(弟切草):まだ咲き残っていました。コケオトギリと同じ仲間。

 

キツネノカミソリ(狐の剃刀):いつもの年なら一面オレンジ色になるのですが、今年は草刈りのせいか下草が伸びていてキツネノカミソリが隠れてしまい多く咲いているようには見えません。

 

シュロソウ(棕櫚)も花数が増えていました。

コナスビ(小茄子)があちこちにありましたが、1カ所に花と果実が同時に見られました。共に葉の下に隠れるように付いているので上を向けて撮影しています。果実は茄子というよりもミニミニトマトのようです。今は緑色ですが熟すと色はどうなるのでしょう。

 

センボンヤリ(千本槍)の閉鎖花がありました。春に白い花を付けますが、夏から秋には閉鎖花を付け花を開かずに果実が出来ます。

 

ご参考までに次の写真は陣馬山麓で撮影したセンボンヤリの閉鎖花の写真ですが、これだけ多くあればセンボンヤリ(千本槍)と言ってもいいでしょう。また、千本槍とは閉鎖花から茶色い毛が付いた丸い果実が出来たものが毛槍に似ていることがその本来の由来です。

メハジキ(目弾)やヒオウギ(緋扇)、シギンカラマツ(紫銀唐松)もまだ咲いています。

メハジキ

ヒオウギ

ヤブミョウガ(藪茗荷)は果実になっていました。

ヌルデ(白膠木:ウルシ科落葉小高木)の葉はヌルデフシダニが作る虫えい:ヌルデボケフシが出来て多くの小さな瘤が出ています。

湿地では

ハネナガイナゴ(翅長稲子)が発生してヒメガマ等に止まっていました。

コバギボウシ(小葉擬宝珠)が最盛期です。

 

コバノカモメヅル(小葉の鴎蔓)もまだ咲いていました。果実が結実すればいいのですが。花の直径は10mmぐらいです。

湯殿川の縁にはガガイモ(蘿摩)が繁殖して多くの花を付けていました。この花は間もなく始まる草刈りまでの命です。草刈りがなければ大きな果実が出来るのに残念です。

  

多くのアリが花に吸蜜していました。

今日もアカボシゴマダラ(赤星胡麻斑)に出会いました。

帰り道の墓地にあるオオモクゲンジに若い果実が出来ていました。(訂正:この花はオオモクゲンジによく似ていますがモクゲンジの間違いです。お詫びして訂正いたします。由木の住人様からご指摘いただきましたので御礼申し上げます。遠目でしか見れないので葉の違い等違いの詳細調べられませんが、モクゲンジの花期は6~8月でオオモクゲンジの花期は9~10月頃と明らかに違います。)

ご参考までに6月29日に咲いていた花を添付しておきます。

以上

 

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