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八王子市のお散歩日記

自然豊かな八王子市内をお散歩しながら植物・昆虫・野鳥等を日記で綴る

2025年 片倉城跡公園近辺:満開の桜、センボンヤリ(千本槍)等

2025-04-08 16:55:13 | 花と昆虫

片倉城跡公園近辺で桜が満開になっています。

湯殿川と兵衛川の合流点のソメイヨシノ

花筏:早くも散り始めて湯殿川に花筏ができていました。

片倉城跡公園ではこの下で花見の宴会が始まっていました。

  

今日咲いていたスミレたち:タチツボスミレが一番多くあちこちで綺麗に咲いていましたがその他に

歩道でスミレ

片倉城跡公園の湿地でアメリカスミレサイシンが2種

 

片倉城跡公園の園路で

オトメスミレ(乙女菫):タチツボスミレの変種で白色ですが距に紫色が残っている。

タチツボスミレとタカオスミレが隣接して咲いていました。

スミレ以外では

カタクリは終盤ですがイチリンソウが咲き始めニリンソウは花盛りです。

イチリンソウ(一輪草:キンポウゲ科イチリンソウ属の多年草):葉がニリンソウとは違い、花もニリンソウより大きい。花弁のように見える萼片は5~6個。

ニリンソウ(二輪草:キンポウゲ科イチリンソウ属の多年草):名前の通り花茎に2輪の花が付きます。写真の咲いている花の下方に蕾が1輪付いています。萼片は5個ですが、変異が多く4~10個のもあるようです。この写真の花は8個です。

湿地でムラサキケマンが咲いていました。

ムサシアブミ

白花イカリソウ

ヤマブキソウの花が大分増えました。そのうち一面黄色になります。

フタバアオイは咲いていますが、ランヨウアオイ(乱葉葵:ウマノスズクサ科カンアオイ属の常緑多年草)はまだ蕾でした。

休憩広場でセンボンヤリ(千本槍:キク科センボンヤリ属の多年草):先日まで蕾だったのですが一斉に咲いたようです。秋には大名行列の毛槍のような穂先(果実)を付けるので名付けられた。秋には閉鎖花を付けて花を開かずにそのまま穂先(果実)になる。

 

公園の上の畑地では

アマナやユスラウメがまだ咲いています。

ユスラウメ

ハナズオウ(花蘇芳:マメ科ハナズオウ属の落葉低木)が咲いていました。花が蘇芳で染めたような色になるため。マメ科の花らしい花の形です。

 

見事なツクシの群落がありました。このような立派な群落は初めて見ました。

花ではありませんがアカメガシワ(赤芽柏:トウダイグサ科アカメガシワ属の落葉高木)の新芽です。その名前の通り赤色です。

キハダ(黄膚:ミカン科キハダ属の落葉高木)の芽吹きと蕾です。開花を見逃さないようにしたい。

タラの芽

ご覧の通り芽は誰かに採られていました。一つぐらい天婦羅にしてもつまらないと思うのですが。

今日出会った昆虫は

ミヤマセセリ(深山挵)の雌:セセリチョウ科の春にだけ出てくる蝶(スプリングエフェメラルの一つ)です。雌は前翅に白い模様があり、雄にはありません。

ヒメスギカミキリ(姫杉髪切虫・姫杉天牛)の雄:枯れた杉の大木の幹にいました。大きさ7~12mmぐらい。針葉樹の枯れ木や倒木にくる中型のカミキリムシ。雌は上翅の全体が赤褐色を帯びる。

以上

 


2025年 片倉城跡公園近辺:サギゴケ(鷺苔)、シロバナタチツボスミレ(白花立壺菫)等

2025-03-27 19:15:30 | 花と昆虫

ソメイヨシノが開花してから、この暖かさというか暑さのためでしょうか、種々の花が急激に咲き始めたり満開になったりしました。

ソメイヨシノの小さな木は既に満開になっていますし、大木も花数はぐっと増えました。

コブシや桜の陽光などはすでに満開になっています。

陽光:華やかな桜ですね。

 

草花もヒメリュウキンカ、カタクリはほぼ満開です。

公園の隣家のカタクリ:園内のカタクリもほぼ満開でしょうか。訪れる人が多くなりました。

カタクリとヤブツバキの落花

写りが悪いですがカタクリとカイコバイモのツーショット

他にも種々の花が咲き始めました。

ヒトリシズカ(一人静:センリョウ科チャラン属の多年草)

ネコノメソウ(猫の目草:ユキノシタ科ネコノメソウ属の多年草):先般出会ったヨゴレネコノメソウと同じ仲間で湿地に生える。ヤマネコノメソウとよく似るがヤマネコノメソウの葉は互生で、ネコノメソウの葉は対生。この写真では分かりませんが、もう少し伸びるとわかります。

セントウソウ(仙洞草:セリ科セントウソウ属の多年草):林内や林縁に生える。

 

サギゴケ(鷺苔:サギゴケ科・属の多年草):別名ムラサキサギゴケ(紫鷺苔)。湿地の脇に生えていました。

シロバナサギゴケ(白花鷺苔:サギゴケ科・属の多年草):別名サギシバでサギゴケの白花品種。サギゴケの傍にありました。

オランダガラシ(阿蘭辛子:アブラナ科オランダガラシ属の多年草):別名クレソン。ユーラシア大陸原産の帰化植物で水辺または水中に群生する。片倉沢にありました。湯殿川にも群生します。

 

ミズバショウにも花が咲いていました。

奥の沢の園路にタカオスミレ(高尾菫)が三輪咲いていました。ここのは閉鎖花が多く開放花は少ないのですが、今年は珍しく開放花として咲いています。高尾ではなくてこんな公園にもあるのはうれしいですね。

アマナが咲いている空堀の近くにタチツボスミレが多く咲いていましたがその中に1輪シロバナタチツボスミレが咲いていました。タチツボスミレの白花変種で花の後に付く距も白い。なお、白花で距に紫色が残るものはオトメスミレ(乙女菫)という。

花の後に付き出たものが距です。

公園の上の雑木林にクサボケ(草木瓜:バラ科ボケ属の落葉低木)が咲いていました。枝が横に広がって草のように立ち上がるため。

蕾が出ているものもありました。

フデリンドウ(筆竜胆:リンドウ科・属の越年草。

センボンヤリ(千本槍:キク科センボンヤリ属の多年草)

フタバアオイ(二葉葵:ウマノスズクサ科カンアオイ属の多年草):徳川家の家紋はこの葉をもとにデザインされたという。

帰り道に出会ったスズメノエンドウ(雀の豌豆)です。

ご参考までに傍に咲いていたヤハズエンドウ(カラスノエンドウ)の大きさと比べると大分小さいですね。

今日出会った昆虫は

モンシロチョウ:なかなか撮影させてくれませんでしたので証拠写真になりました。ソメイヨシノの開花日同様、この蝶の初見日が春の便りとなります。

湯殿川で吸水中のアゲハチョウ(ナミアゲハ)

シャクガ科エダシャク亜科の蛾ですが、ヨトウガに似た変わった蛾です。開帳30~40mmぐらいで3~4月のみに出現する春の蛾です。しかし、スプリングエフェメラルとは言われないのが可愛そうです。

以上


2022年 片倉城跡公園:早春の蛾2種、ツクシ(土筆)が頭を出しました。

2022-03-04 15:48:28 | 花と昆虫

今日も片倉城跡公園近辺の散策です。

片倉城跡公園では今日もキクイタダキ撮影の人達が多く来ていました。

アズマイチゲやミスミソウの花は大分開花数が増えていました。セツブンソウは盛りのようです。

早春に出て来る蛾が2種、シロフフユエダシャクとホソバトガリエダシャクがいました。

シロフフユエダシャク(白斑冬枝尺)は枝尺蛾の1種で早春に出て来る蛾です。ご覧の通り翅に白い模様があり、よく似たヒロバフユエダシャクより小さく開張20~30mmで、1月下旬から4月頃まで見られます。夜に来ると翅が退化した雌と交尾しているのが見られるでしょう。

ご参考:シロフフユエダシャクの雌

ホソバトガリエダシャク(細翅尖り枝尺):開帳30~40mmぐらいの大きさで早春のみ3月下旬~4月中旬に見られる蛾です。

畑ではツクシ(土筆)が頭を出し始めました。ツクシはトクサ科・属の夏緑性シダ植物スギナの胞子茎で春先に出てきて、食用にもなり春の風物詩ですね。スギナは地下茎から早春にツクシと呼ばれる胞子茎を出し胞子を放出します。ツクシが成長した後にスギナと呼ばれる緑色の栄養茎を出し光合成をします。仲間のトクサもよく似ていますがはるかに背が高い。

  

先日はホトケノザを掲載したので今日はオオイヌノフグリです。

フキも大きくなっていました。

以上


2021年 高尾山:キッコウハグマ(亀甲白熊)、センブリ(千振)等

2021-10-28 21:02:36 | 花と昆虫

今日は9月29日以来の高尾山登山です。暖かいせいか富士山は少し霞んでいました。

高尾山頂からの富士山

一丁平展望台からの富士山

紅葉はまだ少し早いようです。

清滝の紅葉

薬王院での紅葉

高尾山頂での紅葉

1号路ではエダシャク亜科の蛾が2種と蝶が2種いました。

オオノコメエダシャク

ナカウスエダシャク

アサギマダラ

ウラギンシジミの雌

1号路にキッコウハグマが咲いていました。キッコウハグマ(亀甲白熊)はキク科モミジハグマ属の多年草で花期は9~10月。小さな可愛い花です。一つの花に見えますが頭花は3個の小花からなり先は深く5つに裂けます。

  

3号路にもすこし咲いていましたが、蕾がほとんどでまだ早いという感じ。その一方果実も出来ていました。

 

キッコウハグマの果実

 

フクオウソウが果実になっていましたが終盤の花が少し咲き残っていました。

 

2号路にはオニシバリが青々とした葉を出していました。オニシバリはジンチョウゲ科・属の常緑小低木で別名ナツボウスといい7~8月に落葉し、8~9月に新しい葉と翌年の花の蕾を出します。

ミヤマシキミの赤い果実が目立ちました。

冨士道にあるウメガサソウは果実になっています。

5号路にリンドウが1輪咲いていました。

シラヤマギクも咲いています。

富士見台にはテイカカズラの果実がありました。この果実が割れると白い毛の付いた種子が飛び出します。

薬王院にはカンアオイに花が咲いていました。

一丁平への登りからセンブリがちらほらと咲き始めていました。

 

一丁平を過ぎたところにも咲いていました。一丁平までのセンブリは蕾も白色でしたが、ここの蕾は紫色です。

 

一丁平巻道のクサボタンは果実になっていましたが、種子からはまだ白い毛が出ていません。

 

紅葉台北巻道にはフユノハナワラビが沢山出ていました。

今日はキジョランの果実を3個見つけました。そのうち一つは裂け始めていましたので間もなく白い毛の付いた種子が飛び始めるでしょう。鬼女の姿を見るのが楽しみです。

  

最後にコクランの果実です。

以上

 


2021年 キンゴジカ(金午時花)、アイナエ(和名不明、藍苗?)等

2021-10-20 20:21:57 | 花と昆虫

今日は絹の道~中山地区へのお散歩です。

朝から快晴で新雪の富士山が我が家の近くから綺麗に見えていました。ただし、この位置からは富士隠しの大室山が手前にあり一部しか見えないのが残念です。

絹の道の道了堂跡です。昔ここで老婆が殺されたということで心霊スポットといわれています。手前の地蔵は以前首がなかったのですが、いつの間にか新しく作られていました。奥の竹垣の中に道了堂の基石が残されています。

すぐ近くにエリマキツチグリとフユノハナワラビが沢山ありました。

エリマキツチグリ:片倉城跡公園ではとっくに終わっていましたが。

フユノハナワラビ

 

竹藪ではクロヤツシロランの果実が沢山出ていました。今は蚊も少なくなって入っても刺されないし、果実も背が高くなり見つけやすい。

 

今時、クサボケの花が咲いていました。

由木では鈴生りの柿がありました。

中山地区に入ると

キヅタの花は雄性期の花から花弁と雄蕊が落ちて雌性期の花に変わっていましたが、蝶やハエ等がたくさん吸蜜していました。

テングチョウとキヅタの雌性期の花

ハエの仲間だと思いますが、雌性期の花と。

これはキヅタが気根(付着根)を出して他の木に絡みついているところです。気根からは水分や養分を吸収することがないので吸着された木は衰弱しません。

道路端にキンゴジカの小群落があり、沢山の花を付け一部果実になっていました。キンゴジカ(金午時花)はアオイ科キンゴジカ属の1年草~多年草で花期は7~10月。南北アメリカ等原産の帰化植物で道端や草地などに生え、午後に金色の花を付けることから名付けられたとのことですが、午前中にも咲いているようです。

 

キンゴジカの果実

 

近くの人家の土手にアイナエも咲いていました。アイナエはマチン科アイナエ属のごく小さな1年草で茎は1cmに満たない。花径が長く花径を含めてやっと10cmぐらいとなります。従って、花もごく小さく見逃しがちです。花期は8~9月で今は果実が主で葉や茎も茶色に枯れかけておりましたが、蕾が2~3個残っておりやっと1輪咲いていました。

アイナエの果実と蕾

アイナエの果実と全体の姿。茎の下、地上に茶色い葉が見えます。

同じ土手にツリガネニンジンも咲いていました。

 

中山中学の裏山にナギナタコウジュとコウヤボウキが咲いていました。

ナギナタコウジュ(薙刀香需):シソ科ナギナタコウジュ属の1年草で全体に強い香りがし、花の形が薙刀に似ているため名付けられた。花期は9~10月で山地や道端に生える。

  

コウヤボウキ

 

白山神社の近くでは

公園にあるキササゲには果実が沢山出来ていました。

 

花壇にツノナス(角茄子、別名フォックスフェイス)の花と果実が出来ていました。ブラジル原産のナス科の1年草(非耐寒性小低木)で観賞用として栽培される。面白い果実ですね。

 

帰り道で

ヒヨドリジョウゴが咲いていました。

 

道端に季節外れのスミレが咲いていました。

セイタカアワダチソウに蝶が吸蜜しています。

ツマグロヒョウモン雌

ベニシジミ

ツチイナゴもいました。

アカタテハです。翅が随分大きく破れています。

以上