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八王子市のお散歩日記

自然豊かな八王子市内をお散歩しながら植物・昆虫・野鳥等を日記で綴る

2025年 片倉城跡公園近辺:ナツトウダイ(夏燈台)、ハンカチノキ等

2025-04-19 17:20:39 | 花と蝶

片倉城跡公園の林下でナツトウダイ(夏燈台:トウダイグサ科・属の多年草)が咲き始めました。杯状花序の腺体は4個あり三日月形で両端が尖り蜜を出す。花は雌性先熟で雌花が受粉し子房が垂れ下がった後に雄花の黄色い葯から花粉を出す。雄花は4個ある。写真の左右の花は雌性期の花で3本の花柱を伸ばしている。中のは雄性期の花で子房は垂れ下がり黄色い葯が見えている。

 

チゴユリと共にホウチャクソウも咲き始めています。

ホウチャクソウ(宝鐸草:イヌサフラン科ホウチャクソウ属の多年草):名前は花が寺院の軒先に下がる大型の風鈴(宝鐸)に似るため。

ランヨウアオイは前にご紹介しましたが、林下で新しく大株でしっかりした花が見つかりましたので挙げておきます。

片倉城跡公園の上の畑地に植栽されたビックリグミ(茱萸の園芸種)に花が咲いていました。

 

片倉つどいの森公園にあるハンカチノキノキ(ミズキ科の落葉高木)の花が咲き始めていました。まだ咲き始めで花についた苞葉がまだ小さくて白くなっていませんが、白く大きくなれば名前の通りハンカチにそっくりになります。

 

アゲハチョウ(ナミアゲハ)の仲間のキアゲハを今年初めて見ました。まだ咲いていないツツジに吸蜜していました。

以上

 


2025年 長池公園:シナミザクラ(志那実桜)、アンズ(杏子)等

2025-03-23 19:05:53 | 花と蝶

長池公園を訪れました。

「とんぼ池」の近くにシナミザクラとアンズが咲いていました。今日も東京の桜開花宣言はなく高知県が開花一番乗りのようです。

シナミザクラ(志那実桜:中国原産の桜で花期は3月中旬):中国では果実が食用として販売されており品種も多い。満開でした。

アンズ(杏子:バラ科アンズ属の落葉小高木~高木)も数本ありこれも満開です。中国原産で花期は3~4月。果樹として栽培されることが多い。アンズは萼が反り返るのが特徴。

 

アンズの萼

自然館の中庭にはアーモンドが咲いています。中央アジア原産の落葉高木で果樹として栽培される。果肉は食用とならないが種子が生アーモンドとして食用になる。

 

姿池にあるネコヤナギ(猫柳:ヤナギ科・属の落葉低木)の花は終盤でした。

田圃の縁にあるイヌコリヤナギ(犬行李柳:ヤナギ科・属の落葉低木)は丁度盛りです。

自然館の中庭

イヌノフグリがまだ咲いていますが果実は見つかりませんでした。

比較のため松木公園と姿池の斜面に咲いていた同じ仲間のフラサバソウを挙げておきます。こちらは葉や萼に毛が多く、花の色が青いですね。

レンプクソウ(連福草:レンプクソウ科・属の多年草)が鉢植えで保護されていました。残念ながらまだ蕾でした。この花は花茎の先端に1花、そのすぐ下回りに4花咲くという面白い花です。

 

自然館脇にアマナ(甘菜:ユリ科アマナ属の多年草)が咲いていました。名前は球根が甘く食用とされるため。片倉城跡公園近辺ではまだ蕾でしたがここは咲くのが早い。

カタクリ観察路にカタクリの花が数輪咲いていました。

あちこちにタチツボスミレが咲いています。

姿池斜面にコスミレサクラ(小菫桜:コスミレの1品種である園芸種が逸出し野生化したもの)が咲いていました。花の中心部が白く外側が淡いピンク色(または紫色)になる可愛いスミレです。

 

ゴンズイの冬芽から新葉が芽生えていました。

今日出会った蝶はテングチョウ(天狗蝶)です。この蝶も成虫で越冬するので越冬明けの蝶でしょう。頭部の触角の内側に角状の突起があり天狗の鼻のよう見えることから名付けられた。

 

とんぼ池に大きめのオタマジャクシが多数泳いでいました。アズマヒキガエルのオタマジャクシでしょうか?

以上


2024年 片倉城跡公園:リョウブ(令法)とコクサギ(小臭木)の冬芽等

2024-11-28 15:55:29 | 花と蝶

今日も片倉城跡公園を散策です。

リョウブ(令法:リョウブ科・属の落葉高木)の冬芽です。人の顔のように見えて面白いですね。麟芽で芽鱗は2枚です。芽鱗は早い時期に落ちますが、落ちかけは笠か帽子のように見えて面白い(ご参考の写真ご参照)。

ご参考:2022年2月撮影:リョウブの冬芽

コクサギ(小臭木:ミカン科コクサギ属の落葉低木)の冬芽と果実・種子が共に出来ている枝がありました。果実が開裂して黒い種子が覗いていますが、種子が出た後はまた閉じてしまします。従って、茶色い果実は種子が入っているかいないか見ただけではわかりません。緑色の果実はまだ完全に熟していません。なお、右方に見える冬芽は三大美芽の一つと言われますがもっと大きくなれば綺麗になりますので改めて掲載します。

ネムノキ(合歓の木:マメ科ネムノキ属の落葉高木)には果実殻がついていました。

キッコウハグマの閉鎖花です。開花せずに果実が出かけているのが分かります。

ツマグロヒョウモンもメスがいました。今年はスミレの葉を見ているのですが幼虫や蛹は見つかりません。

以上


2024年 大塚山(道了堂跡)近辺:タンキリマメ、ガガイモ等

2024-10-15 21:08:25 | 花と蝶

10月15日。今日も夏日になりしばらく暑い日和が続きそうです。大塚山近辺を散歩しました。

国道16号バイパスの側道の植え込みであるキンモクセイが今満開で甘い香りが満ちています。

 

マテバシイの果実が沢山落ちていました。

栗の木の下にクリの毬が沢山落ちていましたが、肝心のクリの実は人が採ったか動物が食べたかで1個もありませんでした。残念。

柿の木に小さな果実が鈴生りです。ここには熊も猿も出ないのでこのまま野鳥の餌になるでしょう。

ヌルデやクロガネモチにも果実が出来ていました。

ヌルデ

クロガネモチ

カラスウリの果実も色付いています。

花が付いたススキと果実が付いたススキがありました。

ススキの花:垂れ下がった黄色いものが雌蕊で、雄蕊はまだ小穂にぴったりついています。

ススキの果実:これが枯れ尾花です。

大塚山でオオハナワラビ(大花蕨:シダ植物)にまだ若いですが胞子濃が出ていました。フユノハナワラビに似ていますがフユノハナワラビの葉の先は鈍頭なのに対し、オオハナワラビの葉の先は尖っている。

 

タンキリマメ(痰切豆:マメ科のつる性多年草)はもう遅いかと思っていましたが、何とか花が咲き残っていました。豆果は2果で沢山出来ていました。トキリマメ(吐切豆)とよく似ていますが葉を見れば違いが分かります。タンキリマメの葉は上半部の幅が広いが、トキリマメの葉は下半部の幅が広い。

ここでもガガイモ(蘿藦:キョウチクトウ科のつる性多年草)がまだ咲いていました。私が知っているガガイモは湯殿川沿い、南浅川沿い、小宮公園等にあり、いずれも花の色は白色が強いですが、ここの花は赤みが勝っていると思います。結実率は低いですが、大きな果実が見られないか楽しみです。

 

他に咲いていた花は

ヤマハギにウラナミシジミが多く吸蜜していました。

 

セイタカアワダチソウにアオスジアゲハが吸蜜していました。

コセンダングサと共にアメリカセンダングサ(亜米利加栴檀草:キク科の多年草)が咲いていました。アメリカセンダングサは総苞が葉状で四方に開いています。

センニンソウ(仙人草:キンポウゲ科のつる性半低木)も咲いています。ボタンヅルと似ていますが、ボタンヅルの葉が3出複葉でギザギザしているのに対し、センニンソウの葉は羽状複葉で全縁。

 

クズ(マメ科のつる性半低木)が林縁に生い茂っていますが、その花はこれからのようでやっと1個咲いていました。

アキノノゲシ(秋の野芥子)とホソバアキノノゲシ(細葉秋の野芥子)が咲いていました。両者はよく似ており両者ともアキノノゲシとして区別しないこともあります。アキノノゲシは下方の葉が羽裂しギザギザですが、ホソバアキノノゲシの葉は全て細い。上段がアキノノゲシ。上段右が見難いですが羽裂した葉。

以上


2024年 片倉城跡公園近辺のお散歩:アサザ(浅沙・阿佐佐)、ウマノスズクサ(馬の鈴草)等

2024-05-28 10:36:49 | 花と蝶

5月27日。今日も片倉城跡公園近辺のお散歩です。

片倉城跡公園では

コウホネと共にアサザ(浅沙・阿佐佐)が4輪ほど咲いていました。ミツガシワ科の多年草で浮葉性植物。この辺りでは町田市の小山田緑地のアサザ池に多く生育しています。ここでも何年か前に咲いていたことがありますが、なんとか生き残っていてくれていたようです。これからも繁殖して毎年咲いてほしいものです。

 

ミゾホオズキが今日も咲いていましたが、その名前の由来となったホオズキの果実に似たという果実が出来ていました。

 

また、コナスビ(小茄子)の果実が見つかりました。花が咲いたのは見逃していたようです。今も蕾が一つついています。サクラソウ科オカトラノオ属の多年草で名前は果実を小さな茄子に例えたもの。小さな茄子とはいえ直径3~5mmぐらいしかなくあまりにも小さすぎるようです。昨年、中山地区で撮影した花をご参考に挙げておきます。

ご参考:コナスビの花

本丸広場でウラナミアカシジミ(裏波赤小灰蝶)に出会いました。ゼフィルスといわれる樹上性のシジミチョウの1群のうちの1種で、ゼフィルスは日本には25種います。年1回6月~9月に発生します。この辺りの平地~丘陵地で見られるのはアカシジミ、ウラナミアカシジミ、ミズイロオナガシジミ、ミドリシジミ、オオミドリシジミの5種類ぐらいだと思います。いよいよゼフィルスの季節に入りますが何種類に出会えるでしょうか楽しみです。

林下にこんな綺麗な黄色のイモムシがいました。何の幼虫か分かりませんがご存じの方教えてください。(読者の方のご教示によりチャイロハバチの幼虫と判明しました。ありがとうございました。)

小比企の林縁で

エビヅル(海老・蝦蔓)の雄花が咲いていました。ブドウ科の落葉つる性木本で雌雄異株。花弁は開花と同時に落ちもう見えません。果実は液果で食べられます。

 

湯殿川ぞいでは

ウマノスズクサ(ウマノスズクサ科のつる性多年草でジャコウアゲハの幼虫の食草)が1輪だけ咲いていました。花が咲くころになったのにジャコウアゲハはまだ出てこず卵や幼虫は見つかりません。はたして出て来るのか心配です。また、果実も見たいのですが秋には刈り取られる運命にあるので見られません。

湯殿川の川面にオオカナダモが咲いていました。南米原産でトチカガミ科の多年草で常緑沈水植物。花弁は白色で3枚、雄蕊は9本です。これから沢山咲くでしょう。

人家の傍の植栽でキリンソウ(麒麟草、黄輪草:ベンケイソウ科の多年草)が咲いていました。また、ベンケイソウ科のキリンソウによく似たマンネングサの仲間が今あちこちに沢山咲いていますが名前の同定が難しくて私の手には負えません。

 

ドクダミです。

これは花弁が4枚半か5枚か?

花弁が5枚半か6枚か?

花弁が4枚のものはすっきりしているのに、すっきりした5枚のものはなかなか見つかりません。頑張って探そう。

以上