3月25日の花巡り中に蝶を中心とした種々の春の昆虫に出会いました。
蝶では越冬明けの蝶が多い。
特に沢沿いの林道にテングチョウ(天狗蝶)が多く互いに縄張り争いをしていました。口のあたりが長く前に天狗の鼻のように伸びているのが名前のいわれです。前翅の先が下方に飛び出ているのも特徴です。成虫で越冬し最初に発生するのは6~7月。
ウラギンシジミ(裏銀小灰蝶)の雌:翅の裏面が銀白色であるのが名前のいわれ。雄の翅の中の色は赤色。成虫で越冬し最初に発生するのは5月頃。
キタキチョウ(北黄蝶):従来、キチョウとされていたものが、キチョウ(南西諸島に生育)とキタキチョウの2種に分けられました。本州にいるのはキタキチョウです。成虫で越冬しますが、早いものは3月頃から出てきますので越冬蝶かどうかは不明。
キタテハ(黄立翅):成虫で越冬するが、これも3月頃から出現する。
ムラサキシジミ(紫小灰蝶):成虫で越冬し、最初出てくるのは6月頃。
ベニシジミ(紅小灰蝶):幼虫で越冬し早いものは3月頃から出現する。花を好む。
コツバメ(小燕):シジミチョウの1種。早春のみに出現するスプリングエフェメラルの一つ。雄の翅表は綺麗な青色ですが敏捷に飛びなかなか翅を開かないので見るのが難しい。幼虫はツツジ類の花や蕾を食べる。小仏川沿いの伐採地で見られました。久し振りです。
スギタニルリシジミ(杉谷瑠璃小灰蝶):これも春(3~5月)のみに出現するスプリングエフェメラルの一つ。山地の渓流沿いの地面で給水していることが多い。これもザリクボの道で給水していました。ルリシジミとの違いはルリシジミより少なく、後翅裏面の黒点がルリシジミのそれより大きくその周りに白色輪状紋があること。また裏面の色がルリシジミは白っぽいがスギタニルリシジミの色はくすんだ灰色。
蛾では
イカリモンガ(碇紋蛾):イカリモンガ科の蛾。3月頃から出現し渓流沿いに多い。日中から飛び、翅をたたんで止まり、触角が細く、花の蜜を好む等蝶と似た性質を持つ。翅の表面にオレンジ色の碇型の模様があり綺麗。
そのほか
ビロードツリアブ(天鵞絨吊虻):これも3~5月に出現するスプリングエフェメラルの一つ。ツリアブ科の虻で長い口吻を持ちホバリングしながら種々の花に吸蜜する。モフモフ感が可愛い。
ハナネコノメソウに吸蜜していた虻の1種。ムナキハナアブ(胸黄花虻)でしょうか?それとも二ホンヒゲナガハナバチかスジボソフトハナバチ?ご存じの方教えてください。
以上
追加
本日(3月26日)。我が家の近くの公園のソメイヨシノがこの写真では2輪ですが今は5輪開花しました。東京の開花とそう違わないのは初めてのことでしょう。
以上