7月5日以来久し振りの多摩森林科学園訪問です。
JR高尾駅にあるオオモクゲンジ(大木欒子)は樹一杯に果実を付けています。近くで見ると種子も見えました。ムクロジ科モクゲンジ属の落葉高木です。
多摩森林科学園への途中に桐の木があり、果実と翌年の花芽が同時に付いていました。直立しているのが花芽で右に傾いているのが果実です。キリ科の落葉高木で中国原産。材は家具等に利用される。
花芽と果実:果実は2裂し中から種子が覗いています。
多摩森林科学園への道路並木にコブクザクラ(子福桜)の花が出迎えてくれました。二期咲きの桜で冬桜の一つ。花1輪に付き2~3個のサクランボが付くため子宝に恵まれるということで名付けられた。
入口にあるクサボタン(草牡丹)には果実が生っており、種子に付く白い糸が開きかけています。開ききると白い花が咲いているように見えます。キンポウゲ科センニンソウ属の半低木で有毒植物。
フユノハナワラビ(冬の花蕨)もあり胞子嚢穂がでていました。冬緑性シダ植物でハナヤスリ科。
第1樹木園ではマルバノキ(丸葉の木)に花が咲いていました。マンサク科マルバノキ属の落葉低木~小高木で花期は10~11月。葉は綺麗に紅葉する。
第2樹木園にあるシナアブラギリ(志那油桐)には大きな果実が出来ており、樹下には果実が沢山落下していました。トウダイグサ科の落葉高木で中国原産。果実から桐油を採った。
サラシナショウマ(晒菜升麻:キンポウゲ科の多年草)も咲いていました。
ここには多くのフユイチゴ(冬苺:バラ科キイチゴ属のつる性常緑小低木)がありますが、1株だけに果実が付いていました。よく似たミヤマフユイチゴは葉の先が尖りますが、フユイチゴの葉の先は丸くなっています。
見返り通りにコウヤボウキ(高野箒)が咲いており、アサギマダラが2~3頭吸蜜にきていました。なお、アサギマダラの幼虫を捜したのですが見つかりませんでした。
ここで通りにニホンザルが出現しました。ここには他にイノシシや鹿も出現するそうです。
釣舟草通りにアマチャヅル(甘茶蔓:ウリ科アマチャヅル属のつる性多年草)の果実がありました。
帰りに陵南公園に寄りましたが、途中にあったサイカチの大木が切られて無くなっていたのが残念です。
陵南公園のホルトノキには果実が出来、葉の一部が紅葉していました。ホルトノキはホルトノキ科の常緑高木で平賀源内がこの樹をオリーブの木と間違えてポルトガルの木と呼んだことから名付けられた。果実はオリーブの果実とよく似ています。
ホルトノキの果実と紅葉
南浅川に沢山の魚が泳いでいました。なんだろう?鮎にしては大きいかと思うのですが。
以上