八王子市のお散歩日記

自然豊かな八王子市内をお散歩しながら植物・昆虫・野鳥等を日記で綴る

2023年 多摩森林科学園:マルバノキ(丸葉の木)、アサギマダラ(浅葱斑:蝶)等

2023-11-08 15:54:32 | 花と昆虫・動物

7月5日以来久し振りの多摩森林科学園訪問です。

JR高尾駅にあるオオモクゲンジ(大木欒子)は樹一杯に果実を付けています。近くで見ると種子も見えました。ムクロジ科モクゲンジ属の落葉高木です。

 

多摩森林科学園への途中に桐の木があり、果実と翌年の花芽が同時に付いていました。直立しているのが花芽で右に傾いているのが果実です。キリ科の落葉高木で中国原産。材は家具等に利用される。

花芽と果実:果実は2裂し中から種子が覗いています。

 

多摩森林科学園への道路並木にコブクザクラ(子福桜)の花が出迎えてくれました。二期咲きの桜で冬桜の一つ。花1輪に付き2~3個のサクランボが付くため子宝に恵まれるということで名付けられた。

入口にあるクサボタン(草牡丹)には果実が生っており、種子に付く白い糸が開きかけています。開ききると白い花が咲いているように見えます。キンポウゲ科センニンソウ属の半低木で有毒植物。

 

フユノハナワラビ(冬の花蕨)もあり胞子嚢穂がでていました。冬緑性シダ植物でハナヤスリ科。

 

第1樹木園ではマルバノキ(丸葉の木)に花が咲いていました。マンサク科マルバノキ属の落葉低木~小高木で花期は10~11月。葉は綺麗に紅葉する。

   

第2樹木園にあるシナアブラギリ(志那油桐)には大きな果実が出来ており、樹下には果実が沢山落下していました。トウダイグサ科の落葉高木で中国原産。果実から桐油を採った。

 

サラシナショウマ(晒菜升麻:キンポウゲ科の多年草)も咲いていました。

 

ここには多くのフユイチゴ(冬苺:バラ科キイチゴ属のつる性常緑小低木)がありますが、1株だけに果実が付いていました。よく似たミヤマフユイチゴは葉の先が尖りますが、フユイチゴの葉の先は丸くなっています。

見返り通りにコウヤボウキ(高野箒)が咲いており、アサギマダラが2~3頭吸蜜にきていました。なお、アサギマダラの幼虫を捜したのですが見つかりませんでした。

 

ここで通りにニホンザルが出現しました。ここには他にイノシシや鹿も出現するそうです。

 

釣舟草通りにアマチャヅル(甘茶蔓:ウリ科アマチャヅル属のつる性多年草)の果実がありました。

 

帰りに陵南公園に寄りましたが、途中にあったサイカチの大木が切られて無くなっていたのが残念です。

陵南公園のホルトノキには果実が出来、葉の一部が紅葉していました。ホルトノキはホルトノキ科の常緑高木で平賀源内がこの樹をオリーブの木と間違えてポルトガルの木と呼んだことから名付けられた。果実はオリーブの果実とよく似ています。

ホルトノキの果実と紅葉

 

南浅川に沢山の魚が泳いでいました。なんだろう?鮎にしては大きいかと思うのですが。

 

以上

 

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2023年 片倉城跡公園近辺:トリカブトの花が咲きました等

2023-10-26 16:27:20 | 花と昆虫・動物

片倉城跡公園で先日見つけたトリカブトの1株に花が咲きました。後1株はまだ蕾です。私が見た限り12年振りの開花です。わたしには区別がつきませんが、ヤマトリカブトかツクバトリカブトでしょうか?

 

途中の農家の畑にあったアケビ(木通)の果実(1枚目)と片倉城跡公園の本丸広場のミツバアケビ(三つ葉木通)(2枚目)の果実が開裂していました。なお、よく似たムベ(郁子)の果実は開裂しません。

 

タイアザミには蛾のホウジャクの仲間ホシホウジャク(1枚目)とヒメクロホウジャク(2枚目)が吸蜜に来ていました。両者は背中の模様が違いますね。

 

アキアカネだと思いますが二の丸広場の桜の枝に止まっていました。

湿地にカナヘビがいました。2枚目の写真は先日我が家の植木の間から顔を出していたカナヘビです。可愛いですね。

 

ミゾソバやアキノウナギツカミは蕾が多く咲いた花がなかなか見難いのですが、幸いアキノウナギツカミの咲いたのがありましたので挙げておきます。また、アキノウナギツカミの葉が茎を抱いている様子です。ミゾソバは茎を抱きません。

 

二の丸広場にもアオツヅラフジ(青葛藤)(最初イシミカワとしていましたがご指摘により訂正しました。)の果実が出来ていました。

上の畑地にセイヨウタンポポが早くも咲いていました。

また近くの道路脇にナンテンハギ(南天萩:マメ科ソラマメ属の多年草)が咲いていました。花期は6~10月です。よく似たミヤマタニワタシは花柄が短く、葉が波打ちます。ナンテンハギは高尾山でよく見かけますが、片倉城跡公園近辺では初めて見ました。

片倉つどいの森公園のハンカチノキには果実が満載です。

 

片倉城跡公園のイロハモミジが早くも色付き、葉が落ちたソメイヨシノには今時新葉が出ていました。

 

以上

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2023年 片倉城跡公園近辺の早朝散歩:クロコノマチョウ(黒木間蝶)、キシタバ(黄下翅蛾)等

2023-08-26 12:54:48 | 花と昆虫・動物

街路樹で

シュロに果実が出来ていました。シュロ(棕櫚)はヤシ科シュロ属の常緑高木で外来種。雌雄異株。

また、サンゴジュ(珊瑚樹)の果実が赤く熟していました。スイカズラ科ガマズミ属の常緑小高木で果実がこのように赤く熟すため珊瑚になぞらえて名付けられた。

石橋入緑地ではヤマホトトギス(山杜鵑草)が咲いていました。ユリ科の多年草でホトトギスが園芸種ですがこちらは自生種。

片倉城跡公園では

池にメダカが沢山泳いでいました。

クロイトトンボ(黒糸蜻蛉)がいました。黒っぽくて胸部と腹部の先が青いイトトンボです。

昨日はスズメウリの雄花が咲いていましたが、今日はまだ蕾ですが雌花がありました。蕾の下に子房が目立って見えます。

昨日見つけたマヤランの蕾のうち1個が咲きました。

湿地に多く、人の背丈ぐらいに伸びたタイアザミ(大薊、別名トネアザミ(利根薊))が咲き始めています。タイアザミのタイは大きいという意味。

クロコノマチョウ(黒木間蝶)が草の間を1頭飛びたって止まりました。ジャノメチョウ亜科の蝶でもともとは暖地系の蝶ですが徐々に北進し当地にも定着したようです。平山城址公園等あちこちで見られます。

シタバガ亜科の蛾でキシタバ(黄下翅蛾)がいました。開張70mm前後の大きさで、前翅の下に隠れて見えませんが、後翅には黄色と黒の模様があります。飛ぶときには黄色が目立ちます。樹液などに集まります。

以上

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2022年 片倉城跡公園近辺のお散歩:最後の花見、久し振りのキジ(雉)等

2022-04-09 16:09:02 | 花と昆虫・動物

片倉城跡公園ではまだまだ花見ができます。でも明後日まででしょう。以降は台風の影響で天候が悪くなるからです。

二の丸広場のソメイヨシノ:湯殿川沿いの桜もあり花見の人が多い。

片倉つどいの森公園の雑木林:ヤマザクラと新緑が綺麗です。他の桜もあり広場はテントが立ち並んでいます。

こんな片倉城跡公園で久し振りにキジの鳴き声が聞こえたので行ってみると木陰にいました。今年初めてで健在にホッとしました。

片倉城跡公園への途中で頭の白いハシボソガラスに出会いました。逆光で分かり難いですが。

湯殿川ではもう4月だというのにコガモが何羽かまだ北へ帰らずにのんびり残っています。どういう訳かコガモとツグミは北帰の時期が遅いようです。

片倉城跡公園の池では沢山のオタマジャクシと一緒にメダカも泳いでいました。オタマジャクシはアズマヒキガエルのオタマジャクシだと思うのですが意外になかなか大きくなりません。

また、タンポポに吸蜜するツマキチョウの雄を今年初めて見ました。小型の可愛い蝶でスプリングエフェメラルの一つです。

片倉城跡公園の桜の大木にヨコヅナサシガメが普段は樹の高い場所にいるのですが、今日は1匹下の方へ降りていました。

花は片倉城跡公園への途中で

道路脇の並木の下でホタルカズラが1輪だけ早くも咲いていました。

農家の庭にカラタチの白い花が咲いています。

片倉城跡公園では

もう一株のランヨウアオイが咲きました。葉も出そろいました。

 

フデリンドウがやっと何株か池の縁で咲きました。

 

これも池の縁の湿地で

ムラサキサギゴケ:ハエドクソウ科サギゴケ属の多年草で別名サギゴケという。

シロバナサギゴケ:ムラサキサギゴケの白花で別名サギシバ。ただし、この花をサギゴケと呼ぶこともある。シロバナサギゴケは少ないようです。

奥の沢ではヤマブキソウがだいぶ咲いてきました。

 

ご覧の通り花弁は4枚です。近くに咲いていたヤマブキの花弁は5枚になります。しかも山吹は木本でヤマブキソウはその名の通り草本です。

ヤマブキ(山吹)

タカオスミレがやっと一輪咲きました。しかし、残念ながら花の形をしていません。隣に蕾がありましたがこれが綺麗に咲くのを期待したい。

 

上の畑地で取り残しのネギにネギ坊主が出来ていました。まだ袋を被っています。

以上

 

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2022年 片倉城跡公園近辺:カスマグサ、アマナが咲いた等

2022-03-14 16:06:04 | 花と昆虫・動物

今日も片倉城跡公園近辺のお散歩です。

片倉城跡公園への途中の道端でキュウリグサが咲いていました。ムラサキ科キュウリグサ属の越年草でいわゆる雑草の一つですが、綺麗な青色の花なので私の好きな花の一つです。

人家の白梅にキタテハが吸蜜していました。

片倉城跡公園では相変わらず蛙合戦が続いています。この塊には何匹のアズマヒキガエルが集まっているのでしょう?

この下の水中にはアズマヒキガエルの卵が一杯です。これがやがて多数のオタマジャクシになるのです。

キブシが咲いています。

カイコバイモも沢山咲きました。この写真の中には少なくとも12株のカイコバイモが咲いています。

 

ミスミソウやアズマイチゲも沢山咲きました。

 

奥の沢ではカラスノカミソリの葉が多数出ていて緑色のものはすべてキツネノカミソリという状態です。

綺麗な緑色のワカバグモがいました。普通昼間は林縁や草原の葉上に潜み、夕刻になると足を広げて餌を待ち受けるそうです。

片倉城跡公園の隣家にあるカタクリが咲きました。

片倉城跡公園の中のカタクリは一部に蕾が出来ていますが咲くのは1週間ぐらい先でしょうか?

片倉つどいの森公園のカタクリはまだ蕾さえありません。

先日アマナの蕾が出来たとご報告しましたが、今日行ってみると咲いていました。まだ花数は少なくこれから多く咲くでしょう。アマナはユリ科アマナ属の多年草で日当たりのよい草原に3~5月頃咲きます。虻の1種が吸蜜しています。

 

カスマグサが今満開です。カスマグサはマメ科ソラマメ属のつる性多年草でカラスノエンドウとスズメノエンドウの中間ということで名付けられています。次の写真のカラスノエンドウと比べてみてください。赤いカラスノエンドウの周りにある白い小さな花がカスマグサです。

カスマグサの花の陰に小さな虫が2匹隠れています。

名前はわかりませんが早咲きの桜がスーパーマーケットの傍に咲いていました。

 

以上

 

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