八王子市のお散歩日記

自然豊かな八王子市内をお散歩しながら植物・昆虫・野鳥等を日記で綴る

2024年 片倉城跡公園:シュロソウ(棕櫚草)、ソバナ(杣菜)等

2024-07-20 15:41:43 | 花と昆虫

今日も猛烈に暑いので近くの片倉城跡公園を散策です。

相変わらずヤマユリが多く咲いており良い香りを漂わせています。

シギンカラマツやキツネノカミソリの花数がだいぶ増えてきました。

シギンカラマツ

 

キツネノカミソリ:いずれはもっと増えて奥の沢では一面オレンジ色に染まるようになります。

ヒオウギは今日は4輪咲いていました。

この公園の林下には多くのシュロソウ(棕櫚草)が生えていますが、そのうち1株に花が付きました。これからどんどん咲くでしょう。シュロソウ科の多年草で太い根茎を持ち毒があるのでご注意。

シュロソウの全姿

シュロソウの花

 

ソバナ(杣菜)が一株咲いていました。キキョウ科ツリガネニンジン属の多年草。名前は山に生える菜の意味。よく似たツリガネニンジンは花が輪生するが、ソバナは一つづつ花が付く。また萼裂片はソバナの方が太い。

  

湿地にコバギボウシ(小葉擬宝珠)が咲いていました。キジカクシ科ギボウシ属の多年草。今年は花数が随分少なくなりました。草刈りの時期にもよるのでしょうか?

本丸広場の近くにメハジキ(目弾き)が数本咲いていました。ここにあるとは知りませんでした。これも草刈りの具合でしょうか?それとも毎年見逃していたのでしょうか。先日長池公園で見かけた花です。

今日出会った蝶は南方系のアカボシゴマダラとコチャバネセセリです。

アカボシゴマダラ:少し小型なので夏型の雄だと思います。春型には赤い星がなく夏型には赤い星がありますが、この赤い星がある夏型の方が綺麗です。

コチャバネセセリがヒヨドリグサに吸蜜していました。

暗い林下でハグロトンボが飛んでいました。

ここにもシオヤアブがいましたがこれは腹部の先に白い毛がないので雌です。

なお、カザグルマの若い果実が1個ありました。白い毛が付いた種子が出て来るのが楽しみです。

以上

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2024年 長池公園:サジオモダカ(匙面高)、ミズオトギリ(水弟切)等

2024-07-19 13:56:05 | 花と昆虫

7月18日。いよいよ梅雨が明けました。暑いので長池公園の散策です。

公園で目に付いたのはニイニイゼミの抜け殻が多くありました。この樹の根元に何個あるでしょうか。20個以上ありますね。

成体も多くジイジイと静かに?鳴いていましたが、場所をとりあう?風景も見られました。

まず、自然館周辺では

駐車場にメハジキ(目弾き)が咲いていました。シソ科の1~越年草で名前は茎を曲げて瞼に挟んで目を開かせて遊んだことから名付けられからとのこと。小仏川沿いにもあり田園地方によくある雑草です。

 

自然館のテラスで保護されているキンミズヒキ、サワギキョウ、サジオモダカが咲いていました。

キンミズヒキ(金水引):バラ科の多年草でタデ科のミズヒキとは科が違います。小型種のヒメキンミズヒキもある。白色のギンミズヒキもあるがこれはタデ科です。もう秋の花です。

サワギキョウ(沢桔梗):キキョウ科ミゾカクシ属の多年草で有毒植物。花は他のキキョウ類とは花形が全く異なる。ここの田圃ではまだ咲いていませんでした。

サジオモダカ(匙面高):オモダカ科の多年草で湿生植物または抽水植物。葉の形がサジ(匙)に似ていて、花の色は白色か薄い桃色。花柄は長く1mぐらいになりよく枝分かれするが、花は直径10mmぐらいと小さい。基本的に午後に咲きます。

 

中庭にはジュンサイ、トウゴクヘラオモダカ、ミズユキノシタ等多くの貴重植物が保護されていますが、花が咲いていたのはトンボソウです。

トンボソウ(蜻蛉草):ラン科ツレサギソウ属の多年草で高さ15~35mmぐらいでオオバノトンボソウより小さく、花の形や葉の大きさが異なります。

   

ご参考:オオバノトンボソウの花

外周緑地では紅白のコマツナギが咲いており、まだ青いですがクリの実ができていました。

コマツナギ(駒繋):マメ科の落葉低木。

 

クリ

中央園路では

キジョランが咲いていました。アサギマダラの成虫、幼虫、そして蛹は見つからず。

ながいけの道では

シシウド、キツリフネ、ミソハギが咲いていました。

シシウド(猪独活):セリ科シシウド属の越年草または多年草。

キツリフネ(黄釣船):ツリフネソウ科の1年草。花期は平地では9~10月といわれますので、咲くのが早すぎる。

ミソハギ(禊萩):ミソハギ科の多年草。祭事等に使用されるため「禊萩」の他「盆花」、「精霊花」などの名前がある。萩の仲間ではありません。湿地や谷戸などで見られます。ここの田圃やとんぼ池ではまだ咲いていませんでした。

 

田圃やとんぼ池のある体験ゾーンでは

ジョウシュウカモメヅルとミズオトギリが咲いていました。

ジョウシュウカモメヅル(上州鴎蔓):キョウチクトウ科のつる性多年草でコバノカモメヅルの変種。花が花径20mm以上になりコバノカモメヅルの花よりかなり大きい。咲いている花数は少なかった。

ミズオトギリ(水弟切):オトギリソウ科の多年草で湿地などに生え花期は8~9月。これから多く咲くでしょう。花は午後(3時頃といわれる)に咲き夕方には萎む。この写真は15:10撮影。

 

なお、シオヤアブ(塩屋虻)がとんぼ池の縁にいました。これは腹部先端に白い毛が密集しているので雄です。大型のムシヒキアブ。世界最強の戦闘力を持つといわれる昆虫で、スズメバチやオニヤンマを襲うことがあるといわれています。

以上

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2024年 自宅:ニイニイゼミ出現

2024-07-17 19:53:10 | 昆虫

今日は知人の絵画展覧会に行くためお散歩はなし。

今朝、自宅でニイニイゼミが出現しました。例年アブラゼミは沢山出て来るのですが、ニイニイゼミが出たのは初めてのことです。また、7月13日に片倉城跡公園でニイニイゼミの抜け殻を見たのですが、本体を見るのは今年初めてです。アブラゼミが出るのは梅雨が明けてからでしょうか?

以上

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2024年 中山地区:アオギリ(青桐)、コゴメバオトギリ(小米葉弟切)

2024-07-15 17:03:34 | 

アオギリ(アオイ科の落葉高木)の雌花を見ようと梅雨の合間に出かけました。残念ながら雌花は咲き終わっていました。雄花が少し咲き残っていましたが、ほとんどが若い果実になっていました。1個の花に付き4~5個の果実が付きます。

上の写真で3個並んでいる果実のうち一番手前のはどういう訳か果実が1個しかありませんが雌花が咲き終わったばかりでその下方に花弁に相当する萼裂片が縮れて垂れ下がっています。

これは雄花が数個咲き残っており、右方の2個の果実には普通4~5個付く果実が1個しか付いていません。なお、花序の先が点のようになっているのは雄花が落ちた跡で樹の下には雄花が沢山落ちていました。

次は4~5個にほぼ分裂しかけている果実です。

次は雄花1個と4~5裂後の果実です。

次は終盤で萼裂片が赤くなっている雄花と果実です。

最後に大分成長して4~5裂し切った果実です。この後大きく成長し各4~5個の果実が開裂し種子が見えるようになります。

今日は雌花が見つからなかったので2022年7月6日に撮影した雌花と8月22日に撮影した果実、種子をご参考までに挙げておきます。

ご参考:雌花

ご参考:大きく成長し開裂した果実

ご参考:開裂した果実と種子

 

なお、近くにコゴメバオトギリ(小米葉弟切)が咲いていました。ヨーロッパ原産の帰化植物でオトギリソウ科の多年草。長池公園にもありました。

 

以上

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2024年 片倉城跡公園近辺:オオチドメ(大血止)、イシミカワ(石実皮)等

2024-07-13 20:04:25 | 花と昆虫

今日は片倉城跡公園で最初にニイニイゼミの抜け殻を見つけました。もう鳴いているはずなのに蝉の声はまだ聞こえません。

林下でヒオウギ(緋扇:アヤメ科の多年草)が2輪咲いているのに出会いました。今年の初見です。既に咲いていたのですが花は1日で萎れてしまうので上手く合わないと見られません。蕾がまだありますのでこれから次々と咲くでしょう。

 

また、奥の沢でキツネノカミソリ(狐の剃刀:ヒガンバナ科の多年草)の花を今年初めて見ました。毎年この場所で一番に咲きます。この花は葉が春先に出て葉が消えてから、夏ごろに花径が出て花が咲きます。ヒガンバナが秋に先に花が咲き花が消えてから葉が出るのとは逆です。

ヨツバムグラ(四葉葎:アカネ科の多年草)に花が咲き始めていました。花は直径1mmぐらいしかないので見逃しがちです。まだ少ししか咲いていないのでこれから沢山咲くことでしょう。葉と一緒に挙げておきます。茎の先や葉腋に短い花序を出して咲きます。

 

二の丸広場にオオチドメ(大血止:ウコギ科の多年草)が一面に生えていて花も沢山咲いていました。この花も小さく、頭状花は直径3mmぐらいで一つの花は直径1.5mmぐらいです。よく似たチドメグサやノチドメは葉の下に花を付けるが、オオチドメは茎が葉より高く出て花を付けます。果実と蕾もありましたので一緒に挙げておきます。

  

オオチドメの果実と蕾

小比企の畑地でイシミカワ(石実皮:タデ科のつる性1年草)に果実が出来ていました。果実は緑色からピンクへさらに青色に変化し綺麗です。蕾もあったのですが開花した花は見つかりませんでした。開花した状態を見るのはなかなか難しいので、参考までに過去に撮影した写真を挙げておきます。

イシミカワの蕾

2019年6月28日に撮影した花

今日出会った蝶は

ヒメアカタテハ(姫赤立羽):この蝶は秋に多く見られ花によく集まる。

蛾ではフタナミトビヒメシャク:シャクガ科ヒメシャク亜科の蛾で開張20mmぐらいの小さな蛾。

以上

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