10月20日。今日は浅川経由で小宮公園を訪れました。
浅川では河原や土手一面にコセンダングサ(小栴檀草:キク科の1年草)やアレチウリが咲き乱れ多く昆虫を呼び寄せていました。
アレチウリ(荒地瓜):ウリ科のつる性1年草で北アメリカ原産の帰化植物。駆除すべき特定外来生物に指定されている。花も地味な黄白色をしているが昆虫の蜜源になっているようです。

他にはキクイモやシャクチリソバも咲いていました。
キクイモ(菊芋):キク科の多年草で北アメリカ原産の帰化植物。幕末の頃に移入され第2次世界大戦の戦時中は加工用、飼料用に栽培されたが今は野生化して残っている。

シャクチリソバ(赤地利蕎麦):タデ科ソバ属の多年草で北インドから中国原産の帰化植物。小石川植物園で植栽され薬用として利用されるが、各地で野生化している。遠くにあったので花を大きく撮影できませんでしたが小山内裏公園や柚木地区等各地でも見られます。

また、片倉城跡公園では見られなかったママコノシリヌグイ(継子の尻拭い:タデ科の1年草)も咲いていました。アキノウナギツカミに似ていますが、もっと棘がきつく葉は茎を抱いていません。それにしてもひどい名前をつけたものですね。

野鳥は鷺の3種類、コサギ、ダイサギそれにアオサギがいただけでした。

小宮公園に入ると
オヤマボクチ(雄山火口)が一株咲いていました。もっと多くあったと思うのですが。キク科ヤマボクチ属の多年草で山菜として「ヤマゴボウ」と呼ばれる。名前は葉の裏の白い毛が火を起こす際の「火口(ほぐち)として使用されたことによる。

くぬぎ平では思いがけずヤマトラノオ(山虎の尾)がまだ咲いていましたが、青色も濃くなり一層綺麗になっていました。オオバコ科クワガタソウ属の多年草で花期は8~9月。

すぐ傍の道にクルマアザミ(車薊)の蕾がありました。種名はノハラアザミ(野原薊)であり、ノハラアザミの形態的な変化で種名とはなっていません。名前は頭花の下部に苞葉が大きくなって車状になって取り巻くためです。高尾の一丁平で見たことがありますが、長池公園にもあるようです。

サルトリイバラ(猿取茨:サルトリイバラ科・属の落葉つる性半低木)の果実が色付き始めていました。

オクラ(朮)の花は終わっていて果実になっていました。

みずき平ではツクバトリカブト(筑波鳥兜)が満開でした。ひよどり沢にはもっと多く生えているはずなのですが通行止めで行けなかったのが残念です。キンポウゲ科トリカブト属の疑似1年草で有名な毒草。ヤマトリカブトの亜種群の一つ。私には残念ながらヤマトリカブトと区別できません。

ここでもタイアザミが咲いておりホシホウジャクが吸蜜していました。

ヒメクロホウジャク(姫黒鳳雀蛾)も吸蜜していました。

ひよどり沢に咲いていたツリフネソウはナメラツリフネソウ(滑ら釣舟草)でした。花軸の下部に毛がありません。

ひよどり山の林縁でツルウメモドキ(蔓梅擬き)の果実が出来ていました。ニシキギ科ツルウメモドキ属の落葉つる性木本で花期は5~6月。この果実は蒴果で淡黄色または淡橙色に熟すと3裂して橙赤色の仮種皮に包まれた種子を出します。種子はまだ出ていませんが枯木の中で良く目立ちます。

なお、ユーカリの蕾は出来ていましたが、ガガイモの果実が今年は見つかりません。どこかで見つけたいものです。
帰り道の北野町の広い道路の街路樹であるエンジュ(槐:マメ科エンジュ属の落葉高木で中国原産)に果実が鈴生りでした。

以上