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八王子市のお散歩日記

自然豊かな八王子市内をお散歩しながら植物・昆虫・野鳥等を日記で綴る

2022年 片倉城跡公園:ヒロバフユエダシャク(冬尺蛾の1種)、フクジュソウ(福寿草)等春の兆し

2022-02-04 16:02:19 | 花と蛾

片倉城跡公園の桜の幹に冬尺蛾の1種であるヒロバフユエダシャクを1頭見つけました。何処にいるかわかりますか?

ヒロバフユエダシャクはシャクガ科エダシャク亜科の冬尺蛾で開帳30~40mm。もう少し後で出て来るよく似たシロフフユエダシャクよりやや大きい。2月頃から3月にかけて出てきます。翅の退化した雌も探してみよう。

この蛾が出て来ると春近しという感じがしますが、春の兆しを探してみよう。

片倉城跡公園は行く途中の農家でフキノトウが出ているのを見つけました。3個ほどありました。

片倉城跡公園では

ミズバショウの芽が出ています。

フデリンドウの芽もあちこちに出ていますが、まだ蕾は持っていません。

 

コナラだと思いますがドングリの根が出ており、中には殻が割れて幼芽が見えているものもありました。毎年沢山のドングリが芽吹くのですが成長するものはありません。

 

福寿草の芽吹き:蕾は2個ありますが咲くにはもう一息です。昨年はもう咲いていました。今年は咲くのが遅い。

今日は立春。春近しです。

ハリギリの大木の上に果実が出来ています。

ヤマウコギ(山五加木)の冬芽:ウコギ科・属の落葉低木で花期は5月、果実は7~8月に赤褐色から黒紫色に熟す。冬芽は鱗芽で2mmほどの卵形。褐色の芽鱗が3~4個ある。半月形で維管束痕は7個。葉痕の下に鋭い棘がある。

リョウブ(令法)の冬芽と葉痕:リョウブ科・属の落葉小高木で花期は6~8月、果実は蒴果で褐色に熟す。昔、若芽を食料にするため令によって植えさせたためこの名が付いたという。冬芽は頂芽が円錐形で鱗芽。芽鱗は2~3個あるが剥がれやすく冬の間には裸芽になる。葉痕は三角形~ハート形で維管束痕は1個。冬芽の上で剥がれかかっているのが芽鱗。

この芽鱗は4個に見える。

以上

 

 

 


2022年 東京薬科大学薬用植物園等:ナニワズ(難波津)の花、オオカメノキ(大亀の木)等の冬芽

2022-02-03 17:08:00 | 野鳥と花

国立昭和記念公園でセツブンソウが開花しているとのことなので、今日は東京薬科大学薬用植物園へ出かけました。しかし、花はナニワズが咲いているだけであとはセツブンソウはもちろんオーレンもスミレも咲いていませんでした。

ナニワズ(難波津):ジンチョウゲ科・属の落葉小低木で雌雄異株。落葉といっても冬ではなく夏に落葉し冬は葉が付いています。オニシバリの亜種とされることもあります。花期は4~5月で花は黄色、果実は液果で8~9月に赤橙色に熟します。

ムクロジの大木に果実が付いていました。ムクロジ(無患子)はムクロジ科・属の落葉高木で有毒植物。花期は6月頃で果実は10~11月に黄色く熟します。

 

あとは見かけた冬芽を挙げておきます。

平山城址公園で枯葉を付けたヤマコウバシが2本ありました。ヤマコウバシ(山香ばし)はクスノキ科クロモジ属の落葉低木で雌雄別株だが雌株しかない。葉を揉むと芳香があるというし、木を折ると生姜の匂いがするという。花期は3~4月で果実は10~11月に黒く熟す。冬芽は鱗芽で葉痕は半円形。維管束痕は多数。この冬芽の中には花と葉の両方が入っている混芽。クロモジ属ではヤマコウバシだけが混芽です。

あとは薬用植物園で見た冬芽です。

ネジキ(螺子木):ツツジ科ネジキ属の低木~小高木。花期は5~7月で果実は9~10月に熟す。白い花が下向きに多数咲き、果実は上向きに付く。冬芽は鱗芽で芽鱗は2個。葉痕は半円形で維管束痕は1個。三大美芽の1つといわれる。

 

ナツハゼ(夏櫨):ツツジ科スノキ属の落葉低木で花期は5~6月、果実は8~10月に黒く熟す。冬芽は鱗芽で芽鱗は6~8個。葉痕は三日月型ですがこの写真では見えません。

ザイフリボク(采振木):バラ科ザイフリボク属の落葉小高木で花期は4~5月、果実は9~10月に紫~黒紫色に熟す。冬芽は披針形の鱗芽で芽鱗は5~9個。赤色~紅紫色で光沢があり綺麗。三大美芽の1つといわれる。ただし、この写真は望遠で撮影したものを拡大しているのでピンボケです。ご容赦ください。

ここで、ご参考に三大美芽といわれる最後の冬芽はコクサギです。

キハダ(黄肌):ミカン科キハダ属の落葉高木で花期は5~7月、果実は9~10月に黒く熟す。名前は内樹皮が黄色のため。冬芽は葉柄内芽で葉が落ちると冬芽が現れる。従って葉痕は馬蹄形で冬芽を囲み、維管束痕は3グループ。鼻の大きなピエロのように見えますか?

 

エンコウカエデ(猿猴楓):ムクロジ科カエデ属の落葉高木で花期は4~5月。冬芽は鱗芽。

 

ムシカリ(虫狩、別名:オオカメノキ):スイカズラ科ムシカリ属の落葉小高木で花期は4~6月、果実は9~10月に赤~黒色に熟す。冬芽は芽鱗が早落性なので普通は裸芽になる。柄を持った幼い葉が向かい合い、その間に花芽が付く。葉痕は半円形で維管束痕は3個。冬芽には種々な形があって面白いので4個挙げておきました。

間に花芽がない

間に花芽がある。

葉芽の一つで左側の芽鱗が落ちていないように見える。その傍に付いている小さなものは何か不明。下に葉痕が見えます。

3個とも葉芽に見えます。

平山城址公園にいたカシラダカです。ホオジロに似ているが仲間の冬鳥です。久し振りで見ました。数羽で食事中でした。

帰り道、公園で見たモミジバスズカケノキの冬芽です。冬芽は葉柄内芽で葉柄が落ちた後に冬芽が現れる。従って、葉痕はほぼ円形で冬芽を囲んでいる。

 

以上


2022年 多摩森林科学園のシダ植物:イワガネソウ、イワガネゼンマイ、オオバノイノモトソウ

2022-02-01 16:10:54 | 植物

多摩森林科学園に生えているシダ植物のうちイワガネソウ(岩ヶ根草)、イワガネゼンマイ(岩ヶ根薇)、オオバノイノモトソウ(大葉の井許草)を採り上げました。3種ともイノモトソウ科のシダ植物で柳沢林道の上部にありました。

イワガネソウ:イノモトソウ科イワガネゼンマイ属の常緑性の大型シダで葉身は1~2回羽状裂で羽片は3~5対と少ない。羽片の先は次第に細くなり辺縁は全縁または細鋸歯。ソーラスは葉脈上にでき辺縁近くまで付き包膜はない。葉裏の葉脈は網目となり鋸歯の中までは届かない。

 

羽片は全縁または細鋸歯で次第に細くなる

ソーラス(胞子嚢):大分剥落していますが、葉脈上にでき辺縁近くまで付く。

葉脈:網目状になり鋸歯(または辺縁)まで届かない。

イワガネゼンマイ:イノモトソウ科イワガネゼンマイ属の常緑性の大型シダで葉身は1~2回羽状裂で羽片は5~8対と多い。羽片の先は急に狭くなり尾状で辺縁には鋸歯がある。ソーラスは葉脈上にでき辺縁の途中までしか付かない。葉裏の葉脈は網目とならず(別れた脈は再合流しない。)鋸歯の中に到達する。

羽片:先は急に細くなり尾状で辺縁に鋸歯がある。

ソーラスは大分剥落していますが、葉脈上に付き辺縁への途中までしか付かない。

葉脈:網目を作らず(別れた脈は再合流しない)鋸歯まで達する。

イワガネソウもイワガネゼンマイ(中央にある)もオオバノイノモトソウ(右下にある)の群落の中に埋もれるようにしてありました。

オオバノイノモトソウ:イノモトソウ科・属の常緑性シダで山地や低地に普通に見られる。1回羽状裂で頂羽片があり、羽片の近縁には鋸歯があり中軸には翼がない。葉脈は辺縁に達する。葉には栄養葉と胞子葉の2形あり、胞子葉は栄養葉より葉柄が長く、葉幅が狭い。ソーラスは胞子葉の辺縁に沿って長く付く。

栄養葉

 

栄養葉の葉脈

胞子葉

胞子葉に付くソーラス:辺縁に沿って長く付く。

以上


2022年 多摩森林科学園の樹木園:冬芽等

2022-02-01 16:10:54 | 植物

今日は多摩森林科学園へシダ植物の確認に行った時にみた樹木の冬芽を掲載しました。

ミヤマウグイスカグラ(深山鶯神楽):スイカズラ科・属の落葉低木でヤマウグイスカグラの変種。ウグイスカグラが全体に無毛、ヤマウグイスカグラが枝、葉、花に毛があるのに対し、ミヤマウグイスカグラには各部、特に若枝、葉柄、花柄、子房に腺毛がある。

 

チドリノキ(千鳥の木):ムクロジ科カエデ属の落葉小高木で山地の沢沿いなどに生えることが多い。花期は5月で果実は翼果で8~10月に熟す。紅葉と同じような翼果をつけるのでカエデの仲間と分かる。冬芽は卵形で先が尖り紫紅色。芽鱗は9~13個で枝先に仮頂芽が2個並んで付くことが多い。葉痕はV~U字型で維管束痕は3個。

冬芽と葉痕

タブノキ(椨の木):クスノキ科タブノキ属の常緑高木で照葉樹林の代表種の一つ。花期は4~5月で果実は7~8月に黒く熟す。冬芽は卵形~長卵形でしばしば赤味を帯びる。鱗芽で多数の芽鱗が瓦状に重なって付く。

イヌビワ(犬枇杷):クワ科イチジク属の小高木で山地や丘陵に普通に見られる。花期は4~5月で果実は10~11月に黒紫色に熟す。冬芽は鱗芽で頂芽は長さ10mmぐらいの円錐形で先は尖り、側芽は丸くて小さい。葉痕はほぼ円形で維管束痕は多数が丸く並ぶ。

サンショウバラ(山椒薔薇):バラ科・属の落葉小高木で別名ハコネバラ(箱根薔薇)ともいう。花期は6月。鱗芽で1~2mmのいぼ状~卵形。芽鱗は暗赤褐色で無毛。名前は葉や冬芽と棘の様子ががサンショウに似ているため。

シラキ(白木):トウダイグサ科シラキ属の落葉小高木で花期は5~6月。果実は10~11月に黒紫色に熟す。冬芽は鱗芽で長さ3~5mmの長三角形。芽鱗は2個、葉痕は半円形で維管束痕は3個。やはり人か妖精の顔に見え、葉痕の角に托葉痕があり耳のように見えます。

先日冬芽をご紹介したサイカチですが棘が非常に多くて面白いのでその様子を掲載しました。

 

以上