八王子市のお散歩日記

自然豊かな八王子市内をお散歩しながら植物・昆虫・野鳥等を日記で綴る

2022年 長沼公園:紅葉・黄葉、ナメラツリフネソウ(滑ら釣舟草)等

2022-10-29 13:48:06 | 

10月28日。長沼公園方面へお散歩。

石橋入緑地のキチジョウソウが咲き始めていました。次は赤い果実が出来るのを待ちましょう。

 

長沼公園では

シラキが紅葉・黄葉していました。

長沼公園へ行く途中の公園でも紅葉し始めた樹木が見られました。トウカエデやモミジバフウなどが紅葉したものや緑色のままのものなど入り交じっています。紅葉前線が来るのもこれからでしょうから、本格的は紅葉・黄葉はまだまだです。紅葉・黄葉を撮影したのが午後3~4:30頃になったので逆光になり綺麗な色は出ていません。

モミジバフウの紅葉

トウカエデの紅葉

ヤブマメの果実が出来ていました。

沢には花軸の下部に毛が生えている普通のツリフネソウと花軸に毛のないナメラツリフネソウが混生しているとのことを聞いていましたので確かめてみました。見つかりましたがまばらな短毛があるものもありました。これはどちらになるのでしょうか?今まで皆同じツリフネソウだと思っていたのですが、毛のあるなしで品種が分かれるということを知りました。

ナメラツリフネソウ(滑ら釣舟草)の花軸

まばらな短毛があるツリフネソウ

ご参考に先日梅の木平で撮影した普通のツリフネソウを挙げておきます。毛があるのが分かりますね。

コシオガマには果実が出来ており、名残の花が1輪咲いていました。

 

近くにコウヤボウキ(高野箒)が咲いていました。キク科コウヤボウキ属の落葉小低木でよく似たナガバノコウヤボウキは2年枝に花が付きます。2枚目の写真には蚊のような昆虫が吸蜜しています。

 

コバノガマズミの果実:ガマズミの果実より果実数がずいぶん少ない。

毛が付いた果実・種子が3種類ありました。

ボタンヅルの果実:長い羽毛状の花柱があります。

ハンショウヅルの果実:これも長い毛が付いた花柱があります。果実自体はボタンヅルの果実よりだいぶ大きい。

テイカカズラの種子:果実が裂開してそこから落ちた種子で長い種髪が付いています。この種髪があるため風に飛ばされて広がります。

クヌギの大木に茸が出来ていました。この樹は枯れてしまうのでしょうか?茸の名前はわかりません。

  

帰り道の公園にフォックスフェイスの果実が沢山出来ており、名残の花が1輪だけ咲いていました。

 

なお、昨年の今頃、高尾山1号路では咲いていたのですが、ここ長沼公園ではまだ蕾です。

キッコウハグマの蕾

以上

 

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番外:2022年 南高尾:アケボノソウ(曙草)、ボントクタデ(凡篤蓼)等

2022-10-21 13:01:52 | 

10月20日。今日はアケボノソウ(曙草)を見るため高尾山口から南高尾の丸太ベンチまで往復してきました。アケボノソウは神奈川県に咲いているので番外としました。

丁度見ごろで平日ですが多くの人が見に来ているようでした。花弁が4枚のものと5枚のものが見られましたが、昆虫の訪れはほとんどありませんでした。しかし、保護されているせいもあってこれだけ多くの花が咲いていると綺麗で見事なものです。

    

高尾599ミュージアム近くの石垣で毒蛇であるヤマカガシの幼体に出会いました。頭部の後方にある黄色い帯は成長すると薄くなってしまします。比較的おとなしくて蝮のように襲われることはないようです。

頭部

梅の木平では

ヌルデに果実が沢山実っていました。

クマツヅラ(熊葛):花序の最上部でのみ咲いている終盤の花がありました。クマツヅラ科・属の多年草で花期は6~9月。葉は通経、黄疸や下痢の生薬として昔から知られている。また、鳩がこの葉を好むことから別名「鳩の餌」ともいわれる。

 

シャクチリソバ(赤地利蕎麦)もありました。タデ科ソバ属の多年草で北インドから中国の原産。薬用として栽培されているが、各地で野生化している。花期は秋。

すぐ側にヤマゼリ(山芹)が咲いていました。セリ科ヤマゼリ属の多年草で花期は7~10月。多年草だが1稔性草とは面白い。

 

うかい竹亭の石垣にあるヒメジョウゴゴケ(姫漏斗木毛)に頭状体が出来ていました。子嚢地衣類でハナゴケ科。頭状体の内部には藍藻が入っており空気中の窒素を固定し養分とする。茶色の部分。

 

ご参考:2021年6月撮影のヒメジョウゴゴケ:漏斗状の盃が出来ている。

三沢峠へ向かう川沿いでは

セキヤノアキチョウジがあちこちに咲いていました。

サラシナショウマ(晒菜升麻)が二株咲いていました。キンポウゲ科サラシナショウマ属の多年草で花期は8~10月。花には1~2mmぐらいの花柱がある。よく似たイヌショウマには花柱がない。

 

あちこちで沢山咲いていたノブキはみな果実になっていました。面白い形の果実ですが、これもひっつき虫の1種です。

ツチアケビの果実がまだ残っていました。

上流ではあちこちにアズマヤマアザミ(東山薊)が咲いています。キク科アザミ属の多年草で総苞にある棘は短くほとんど反り返りません。

 

湿った場所でボントクタデ(凡篤蓼)の群落がありました。タデ科イヌタデ属の1年草で花穂の先が下垂するのが特徴。花は蕾ばかりで咲いているのが見つかりませんでした。よく似たヤナギタデ(柳蓼)の葉が香辛料に使われるのにボントクタデは役に立たないため凡篤と名付けられた。

 

同じところにシラネセンキュウ(白根川芎)が咲いていました。セリ科シシウド属の一度結実すると枯れ死するという一回繁殖型(1稔性)の多年草です。

 

尾根に出ると

昨年は沢山咲いていたコシオガマ(小塩釜)は一株だけ残っており花もやや遅かったのか綺麗なものはなかった。残念ですが一株でも残っていたのは幸いです。これから周りの草等がどんどん茂ってくると無くなるかもしれません。

以上

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2022年 絹の道~小山内裏公園:キチジョウソウ(吉祥草)、オヤマボクチ(雄山火口)等

2022-10-19 20:35:54 | 

今日は絹の道経由で小山内裏公園まで歩いてきました。

絹の道ではキチジョウソウ(吉祥草)の群落に花が咲いていました。キジカクシ科キチジョウソウ属の常緑多年草で花期は9~10月。赤く丸い漿果が出来ます。この花が咲くと吉事(良いこと)があるといわれて名付けられたようです。小山内裏公園の山野草見本園ではまだ蕾でした。小宮公園では15日現在まだ蕾も出ていませんでした。石橋入緑地では蕾が出来ているとの情報をいただいています。

  

小山内裏公園の山野草見本園のキチジョウソウ

小山内裏公園に入ると

鮎道ではヤクシソウ(薬師草)が咲いていました。キク科アゼトウナ属の越年草で花期は8~11月。葉の形が薬師如来の光背に似ているといわれるのが名前の由来とか。

 

山野草見本園にはオヤマボクチ(雄山火口)が咲いていました。キク科ヤマボクチ属の多年草で花期は9~11月。名前は葉の裏に生える毛のようなものが火を起こす際に使う火口(ほくち)として使われたため。小宮公園では15日現在蕾でした。

アケビの果実があり、裂開して中の白い果肉と種子が見えていました。

 

10月4日に訪れたときは見られなかったコシオガマが咲いていました。

  

トリカブトは葉が3深裂しており、やはりツクバトリカブトのようです。

 

尾根緑道では

真赤なガマズミの果実があちこちにあり目立っていました。

センブリはここでもまだ蕾でした。

以上

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2022年 片倉城跡公園近辺:冬鳥のコガモ(小鴨)来る。カワラケツメイ(河原決明)等

2022-10-18 19:47:17 | 花・昆虫・野鳥

今日も片倉城跡公園近辺のお散歩です。

湯殿川に今年も冬鳥のコガモが渡ってきました。もう20羽ぐらい来ています。雄はまだエクリプス(冬羽)状態で綺麗な婚姻色になっておらず雌とそっくりです。

  

カワセミにも久し振りで出会いました。

片倉城跡公園では

一昨日はアザミに蛾の1種ヒメクロホウジャクが吸蜜に来ていましたが、今日はその仲間のホシホウジャクが来ていました。

 

栃谷戸公園への途中でクコ(枸杞)の花が沢山咲いていました。

栃谷戸公園では田圃は刈り取りがほぼ終わっており、田圃は乾いて雑草も枯ほとんど枯れていました。

何とか残っていたホソバヒメミソハギ(細葉姫禊萩)の紅葉と果実です。

 

アレチヌスビトハギ(荒地盗人萩)があちこちでまだ咲いています。

池の縁にカワラケツメイ(河原決明)がこれもまだ咲いており果実も出来ていました。マメ科カワラケツメイ属の1年草または多年草で花期は8~10月。花はどうやら午前中に開くようで、午後に花がはっきり開いているのを見るのが難しいのですが、今日は開いた花があちこちに見られました。午後二時半ぐらいで、日影で暗かったせいでまた開いたのでしょうか?

   

小比企の畑地ではチャノキ(茶の木)が花盛りです。

 

以上

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2022年 片倉城跡公園:花に吸蜜する蝶や蛾達

2022-10-17 08:51:55 | 花と昆虫

10月16日。今日は片倉城跡公園を散策です。

行く途中ヒヨドリジョウゴの終盤の花と果実がありました。(最初イヌホオズキとしていましたが訂正いたしました。)

 

片倉城跡公園の湿地にはタイアザミ、ツリフネソウ、ウナギツカミ、ミゾソバ、サクラタデが満開で綺麗です。

ミゾソバとミゾソバの白花:どちらもそれぞれ綺麗ですね。

 

アザミにはヒメクロホウジャクがホバリングしながら忙しく吸蜜していました。

遠くて撮影できませんでしたが、ツリフネソウには多分ホシホウジャクがこれもホバリングしながらあちこち忙しく飛び回って吸蜜していました。

片倉城跡公園の上の畑地では

ノボロギクやイヌタデが咲いていました。

ノボロギク(野襤褸菊):キク科ノボロギク属の1年草。暖かい所では1年中咲いています。

 

イヌタデ(犬蓼):タデ科イヌタデ属の1年草。花期は6~10月。

コセンダングサが沢山咲き誇っており、これにも種々の昆虫が来ています。ここにあげた以外にも種々の蜂や虻が来ていました。

モンシロチョウ

休憩中ですがキタテハ

ツマグロヒョウモンの雄と雌

 

コチャバネセセリ

タバコガ(煙草蛾):ヤガ科タバコガ亜科の蛾で幼虫は煙草のほか種々の野菜の葉を食べる害虫です。日中から飛び種々の花に吸蜜します。9~10月に出てきます。

 

たまたまここにいた虫ですがセスジツユムシ(背筋露虫)の雌。キリギリス科ツユムシ亜科。他のキリギリスの仲間は肉食性が多いが、セスジツユムシは草食で繊細で弱弱しい感じがします。

以上

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